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2022/12/21 日本銀行 サプライズ!長期金利の上限0.5%に

①長期金利、実質利上げ

★ ほとんどの人が「黒田総裁は任期中に利上げはしない」と信じていたのではないでしょうか。まさにネガティブサプライズ。

 確かに日本の消費者物価指数は総合で3.7%、23日発表の11月度の予想は3.9%と上昇機運で、目標の2%を数か月達成しています。
 しかし、今回の物価上昇は主に原材料や輸入コスト増による「コストプッシュ型インフレ」で賃金インフレが追い付いていない。日本経済の為にはもう少し継続して欲しかった、というのが本音です。10月度の消費者物価指数発表時も「金融緩和を継続する事が適当」と仰っていたはずです。
※参照 10月度消費者物価指数

 黒田総裁は「調整であり利上げではない」と申しておりましたが、変動金利の住宅ローンを組んでいる方は今後、影響が大きい事でしょう。
 退任前に銀行にお小遣いをあげて良い顔をしたかったのでしょうか?

日銀は19~20日に開いた金融政策決定会合で、大規模緩和を修正する方針を決めた。従来0.25%程度としてきた長期金利の変動許容幅を0.5%に拡大する。20日から適用する。黒田東彦総裁は記者会見で「市場機能の改善をはかる」と修正理由を説明した。
事実上の利上げとなる決定で、市場では長期金利が急上昇した。外国為替市場では円高が進んだ。
歴史的なインフレで海外の中央銀行が利上げに動くなか、日本の国債金利にも上昇圧力が強まっていた。日銀は金融政策で長期金利を人為的に押さえつけていたが「市場機能が大きく損なわれる状況が出てきた」(黒田総裁)と説明した。

日本経済新聞 2022年12月20日 14:30 

②市場の反応

★日本国債10年利回り、0.475%

nikkei225

★ドル円為替、21日現在132円台

nikkei225

★日経平均株価、800円近く下落

nikkei225

③銀行株は上がった

★ 三菱UFJ、20日は急騰、21日は窓を開けて上昇。
これを見ると「利上げは銀行の為」と思えてしまいます。

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