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2024/5/18 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週は、4月 生産者物価指数 PPI(5/14)、4月 小売売上高(5/15)、4月 消費者物価指数 CPI(5/15)、について簡単にまとめてみました。



① いきなりまとめ

⭕ NASDAQにフォロースルーデー 

 今週の弱含む経済指標が総合的に「インフレの軟化」を示したと市場は受け止め、利下げ観測が前進、債権利回り低下、ハイテク株中心に機関投資家が大きく投資を再開、NASDAQは15日「フォロースルーデー」となり、上昇トレンド入りした。5/17、NYDOWもついに終値で節目の40000を突破。

出典元 finviz  セクター別パフォーマンス 2024/5/13-17


⭕ 指数とインフレ懸念

 生産者物価指数は予想を上振れたものの、PCE算出に用いられる主要指数は軟化。小売売上高は横ばい。消費者物価指数は予想通り。
 
 市場参加者には安心感を得られた内容だったが、住居費、帰属家賃の上昇分が、3か月連続で前月比+0.4%、前年比+5.5%と最後の懸念材料と言われている。

 また、ボウマンFRB理事は「今年4月までの平均のコア消費者物価指数(CPI)は年率ベースで4.3%上昇と、昨年下期の平均を大きく上回っており、当面はインフレの高止まりが続くと見込んでいる」と指摘。
Bloomberg 2024/5/18

 ただ、強い経済と利下げという秘密兵器を控えている事を考えれば、今は素直に業績相場を張っていけば良いと言う事でしょう。

 来週、5/22(水)には世界中が注目するエヌビィデア決算です。



② 4月 生産者物価指数 PPI 5/14


⭕ 生産者物価指数 (前年同月比)
総合 結果 2.2%(予想 2.1% 先月1.8%)
コア 結果 2.4%(予想 2.3% 先月2.1%)

出典元 TRADING ECONOMICS

🟡 4月の米生産者物価指数(PPI)は前月比の伸びが市場予想を上回った。ただ、米金融当局が重視する個人消費支出(PCE)価格指数の算出に用いられる主要カテゴリーは比較的落ち着きを示した。
Bloomberg 2024/5/14


③ 4月 小売売上高 5/15

⭕ 小売売上高(前月比)
結果+0.0%(予想+0.4%)

出典元 TRADING ECONOMICS

🟡 4月の小売売上高は+0.0%と横ばい、予想を大きく下回る結果となる。生活必需品以外の売上高が低下しており、消費者は慎重な姿勢を示している事が読み取れる結果となった。



④ 4月 消費者物価指数 CPI 5/15


⭕ 消費者物価指数(前年同月比)
総合 結果 3.4%(予想 3.4% 先月 3.5%)
コア 結果 3.6%(予想 3.6% 先月 3.8%)

出典元 TRADING ECONOMICS

🟡 総合、コアともに予想通りの結果となり「インフレ再燃に歯止めがかかった」と安心感を得られた。

🟡 しかし、住居費、帰属家賃の上昇分は、3か月連続で前月比は+0.4%、前年比で+5.5%と総合数値に大きく寄与している。



⑤ 重要経済指標のおさらい

「前回」の色付きは修正値

⑥ 政策金利予想  5/18


🟡
 2024/6/12、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定において、市場参加者の意見は「金利据え置きが91.1%」【5.25-5.50】

🟡 利下げ観測【5.00-5.25】
★ 2024/9/18 「64.8%」
★ 2024/11/7 「77.2%」

出典元 CME FedWatch Tool



🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)5/18現在

★ 米国10年債利回り 4.422%(5/11 4.500%)
★ 日本10年債利回り 0.948%(5/11 0.903%)
★ 1ドル=155.710(5/11 155.770円)
★ 原油(WTI)1バレル=80.00ドル(5/11 78.20ドル)


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 5/18現在

★ 
NYDOW 40,003 +1.24%(先週比)+5.31%(先月比)
★ S&P500 5,303 +1.54%(先週比)+6.77%(先月比)
★ NASDAQ 16,685 +2.11%(先週比)+9.19%(先月比)
★ 日経平均 38,766 +1.41%(先週比)+4.58%(先月比)

🔅 来週の経済指標

5/22 エヌビィデア決算
5/23 FOMC議事要旨
5/23 S&P PMI 景況感指数



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