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2022/12/6 米国雇用統計 ISM非製造業景況指数
① 11月米国雇用統計 12/2発表
●失業率 前年対比
結果+3.7% (市場予想+3.7% 先月+3.7%)
●ノンファーム名簿(非農業部門雇用者数)
結果+26.3万人 (市場予想+20.0万人)
●平均時給 前年対比
結果+5.1% (市場予想+4.6% 先月+4.9%)
★ 日本で雇用統計は経済指標の中でも「遅行指標」に分類されます。リストラや現場のコントロールは急には出来ないからです。統計結果は半年~3か月程前の実態と言われております。
米国でも遅行指標の傾向としては同じだあると思いますが、日本より経済サイクルが早い事は間違いありません。
今回の結果、平均時給が市場予想と先月実績を上回り、賃金インフレ圧力が残っており、現在も米国経済はまだ好景気であるといえるでしょう。
結果だけ見ると、米国のスタグフレーション(景気不況下のインフレ)危機への懸念が増し、FRBの金融政策を困難にさせた結果となったと思われます。賃金インフレは収まり難く、景気後退場面では企業や雇用主に与える影響は多大と言えるでしょう。
市場はインフレ圧力はやや残っていると判断、S&PやNASDAQは小刻みに下落。
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② ISM非製造業景況指数 12/5発表
米供給管理協会(ISM)が発表した11月の非製造業総合景況指数は、市場予想に反して上昇した。業況指数の伸びが2021年3月以来の大きさとなり、サービス業活動の堅調さを示唆した。
1日に発表されたISM製造業指数は20年5月以降で初めて縮小圏に陥っており、非製造業指数の堅調な伸びはそれと対照的だ。
非製造業総合景況指数は56.5
前月は54.4 市場予想は53.5への低下だった
※指数は50が活動の拡大と縮小の境目を示す
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★ この指数は米供給管理協会が、企業の担当者に「景気はどうなの?」とヒアリングしたもので、非製造業は指数上昇の結果が出ました。
サービス業全般の活動は堅調、景況感がまだ強い状況。市場はこの結果をインフレ圧力と判断し、政策金利の最終到達点(ターミナルレート)への上昇と期間の長期化を懸念し株価は一時下落、債券長期金利上昇、ドル高に。
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★ とはいえ、製造業は着々と景気後退に備え在庫縮小や人員整理を行っており、指標では50を割り込み、文字通りContraction(縮小)に傾いています。
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