2023/10/7 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週の米国経済指標、ISM 製造業景況感指数(10/2)、ISM 非製造業景況感指数(10/4)、雇用統計(10/6)について簡単にまとめてみました。
① ISM 製造業景況感指数 10/2
✅ 結果 49.0 前回 47.6 先月比+1.4
⭕ 総合は49.0と11か月連続で50を切るが、製造業は活動縮小期間が終了したと期待させる水準まで戻った。
生産52.5、雇用51.2、と拡大、仕入価格は-4.6ポイントの43.8と商品価格の下落に影響を与える。
⭕ インフレでなければグッドニュースだが、米国株式投資家にとって強い雇用が見られることは、金利先高感が一層強くなるバッドニュースとなった。
② ISM 非製造業景況感指数 10/4
✅ 結果 53.6 前回 54.5 先月比-0.9
⭕ サービス業が総合指数で低下したが、製造業とは裏腹に現場での景況感は依然高い。
サプライチェーンの安定により、運送のリードタイムが維持された為、在庫は縮小。商品購入には慎重になっているが、レジャー・宿泊・飲食など体験型支出には強い需要あり。
③ 米国雇用統計 10/6
✅ 非農業部門雇用者数 +336,000人(予想+170,000人)
✅ 失業率 3.8%(予想3.7%)
✅ 平均時給増減 +4.2%(予想+4.3%)前年同月比
⭕ 非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回り、力強く堅調な労働市場が今回も証明された。
⭕ 発表後、内容を受けて債券利回りの上昇に伴い、米国株式市場は下落したが、平均時給増減が予想を下回った事を評価されてか、日本時間の明け方には反発上昇となった。
④ 重要経済指標のおさらい
⑤ 利上げマップ 10/7
✅ 11/1、連邦公開市場委員会(FOMC)での市場参加者の意見は現状維持が72.9%と優勢。
⭕ 市場参加者の42%が今年中に1回の利上げを観測、FRBメンバーのほとんどが今年中に1回の追加利上げ実施を支持している。
⑥ まとめ
⭕ 米国の原油需要の減少により、今週に入り原油価格が大きく低下。インフレ要因への懸念が和らいだ形となった。また、債権利回り上昇に伴い、金融引締効果を伴い、次回FOMCでの利上げ観測が弱まった形となった。
来週のPPI、CPIの結果により意見変動が見られると思われます。
⭕ 10/6、雇用統計、労働者数の予想を上回る結果を受け、当日は誰もが米国株式下落シナリオを描いたと思われるが、FRBが重視をする平均時給増減が予想を下回ったからか、最終的には反発上昇となった。
10/6、前日比
NYDOW +0.87%
NASDAQ +1.60%
S&P500 +1.18%
⭕ 年末にかけて上昇する予測を立てるならば、10月は絶好の買い場になると思われます。
🔅 今週の債権利回り、為替、原油(前週比)10/7現在
★ 米国10年債利回り 4.795%(9/30 4.579%)
★ 日本10年債利回り 0.799%(9/30 0.749%)
★ 1ドル=149.312円(9/30 149.390円)
★ 原油(WTI)1バレル=82.81ドル
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 10/7現在
★ NYDOW 33,407 ▲0.30%(先週比)
★ NASDAQ 13,431 +1.60%(先週比)
★ S&P500 4,308 +0.48%(先週比)
★ 日経平均 31,030 ▲2.60%(先週比)
🔅 来週の米国経済指標
10/11 米国 生産者物価指数 PPI
10/12 米国 消費者物価指数 CPI
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