2024/8/17 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、生産者物価指数PPI(8/13)、消費者物価指数CPI(8/14)、小売売上高(8/15)について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 安心感の得られた良好な経済指標
PPI、CPIはディスインフレを示し、小売売上高は堅調な消費を示し、景気後退懸念が和らいだ。また、毎週木曜日に発表される新規失業保険申請件数が2週連続で予想を下回った事に市場はやや安心感を得られた形となった。
8/16発表のあったミシガン大学消費者信頼感指数において、消費マインドがやや回復。今回の調査では、バイデン氏の撤退により民主党支持者の信頼感回復と、ハリス氏がより良い経済政策を実施すると考える消費者が増えたとの事。
良好な経済指標で通過した事が、日米ともに株式市場に好影響を与え、回復力を高めた。
🟡 8/5の大暴落を取り戻した
日米ともに蓋を開けてみれば、2週間足らずで8/5の大暴落を取り戻していた。精神力を試された2週間でした。
🟡 緩やかな利下げを期待
市場参加者が求めるのは、逼迫感のない「緩やかな利下げ」。8/10の市場観測では9/18に25bp、50bpの利下げが五分五分であったが、8/17には25bpの利下げが75%と景気後退懸念が和らいだ様子が結果として現れた。
来週、8/22のジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言にも注目が集まる。
② 7月 生産者物価指数 PPI 8/13
⭕ 予想を下回る、インフレ鈍化
総合 2.2%(予想 2.3% 先月2.7%)
コア 2.4%(予想 2.6% 先月3.0%)
③ 7月 消費者物価指数 CPI 8/14
⭕ ほぼ予想通りの結果で通過、神経質な市場に安心感が。
総合 2.9%(予想 3.0% 先月 3.0%)
コア 3.2%(予想 3.2% 先月 3.3%)
④ 7月 米国 小売売上高 8/16
⭕ 個人消費が底堅い、景気後退懸念が和らぐ
結果+1.0%(予想+0.4% 先月▲0.2%)
⑤ 重要経済指標のおさらい
🟡 ユーロ経済上向き、日本GDP前期比+0.8%へ回復、中国若年失業率17.1%。
⑥ 政策金利予想 8/17
🟡 利下げ観測 1回【5.00-5.25】
★ 2024/9/18 「100.0%」
🟡 利下げ観測 2回【4.75-5.00】
★ 2024/9/18 「25.0%」
★ 2024/11/7 「100.0%」
🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)8/17現在
★ 米国10年債利回り 3.883%(8/10 3.940%)
★ 日本10年債利回り 0.877%(8/10 0.855%)
★ 1ドル=147.600円(8/10 146.686円)
★ 原油(WTI)1バレル=76.60ドル(8/10 76.98ドル)
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 8/17現在
★ NYDOW 40,659 +2.94%(先週比)▲0.01%(先月比)
★ S&P500 5,554 +3.93%(先週比)+0.17%(先月比)
★ NASDAQ 17,631 +5.29%(先週比)▲1.34%(先月比)
★ 日経平均 38,127 +8.86%(先週比)▲4.98%(先月比)
🔅 来週の経済指標
8/22 新規失業保険申請件数
8/22 S&P PMI
8/22-24 ジャクソンホール会議
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