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炭坑節 〜盆踊りの曲を知る〜

踊るのが楽しくて、ハマっている盆踊りですが、それぞれの曲に興味が出てきましたので、〜盆踊りの曲を知る〜シリーズとして調べたことを記録していきたいと思います。

発祥

炭坑節発祥の地は、福岡県田川市とのこと。

炭坑節は、炭都田川の発展に伴い、労働の中で生まれた仕事唄が宴席に持ち込まれ、やがて花柳界で洗練されつつ歌われるようになったものである。大正から昭和初期にかけて、筑豊の炭鉱主たちが博多・小倉などの料亭で豪遊したこともあって、宴席では欠かせぬ唄となり、やがてラジオを通じて全国的にも知られるようになった。

田川市役所 ホームページより

歌詞

元々は、選炭婦が歌ったそうで、女性目線の歌詞が目立ちます。

月が出た出た 月が出た (ア ヨイヨイ)
うちのお山の 上に出た
あんまり煙突が 高いので (ハ ヨイショ)
さぞやお月さん けむたかろ サノヨイヨイ

一山 二山 三山 越え (ア ヨイヨイ)
奥に咲いたる 八重つばき
なんぼ色よく 咲いたとて (ハ ヨイショ)
様ちゃん通わにゃ 無駄の花 サノヨイヨイ

モグラ陽の目は 苦手だが (ア ヨイヨイ)
山のおいらは 意気なもの
舗(しき)を出るのを 待ちかねて (ハ ヨイショ)
可愛いあの娘が 袖をひく サノヨイヨイ

あなたがその気で 云うのなら (ア ヨイヨイ)
思い切ります 別れます
もとの娘の 十八に (ハ ヨイショ)
返してくれたら 別れます サノヨイヨイ

お前先坑夫(さきやま) 仕事なら (ア ヨイヨイ)
わたしゃ選炭 音頭とり
苦労する気と させる気を (ハ ヨイショ)
唄でのろけて 共稼ぎ サノヨイヨイ

歌ネットより

炭坑節にもいくつかの歌詞があるようで、別の歌詞で出てくる三池炭坑の写真を見ると、確かに、お月様が煙たいと思うくらい煙突からの煙は目立っていただろうと思われます。

大牟田の近代化産業遺産ホームページより

様ちゃん:というのは旦那様のことらしい。

サマちゃんの語源は「様ちゃん」であり、これは「旦那様」や「あなた様」を可愛らしくもじった愛称であると推測される。

世界の民謡・童話ホームページより


振り付け

厚澄会さんの動画です。

福岡県田川市のホームページによると炭坑節の振り付けは炭鉱での作業を表しているようです。
炭を掘って、掘って、背負いカゴに入れて、眺めて、炭車を押して、炭を広げて、チョチョンガチョン

掘った炭を背負いカゴに入れる動作や押しているのが炭車だとは知らなかったので、次回は炭鉱夫や選炭婦に思いを馳せながら踊ってみたいと思います。

それはそうと「チョチョンガチョン」というのは、日本人には馴染み深いリズムですが、誰がこれをチョチョンガチョンと言い始めたんでしょうかね。また別の機会に調べてみようと思います。

音源

Spotifyで検索してみると
二代目 鈴木正夫さんの「炭坑節」が出てきました。こちらは、よく盆踊り会場でもかかっているバージョンなのでは?と思いました。

ちなみに、英語では  炭坑のことをcoal mineと言いますが、アメリカのcoal mine songを見つけました。その名も「Working In The Coal Mine」めちゃめちゃR&Bでかっこいいです。
注目いただきたいのが、MVです。途中、炭坑節の最初の振り付けと似た動きが出てきます。人間の動きは世界共通ですね。面白いです。



出典・参考


ひとまずここまで。
以上、炭坑節についてでした。

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