【日記】自分に想いを馳せる時間

毎週日曜日、23時の5分前になると携帯の画面に通知が来る。
NEWS加藤シゲアキのSORASHIGEBOOKがはじまるよ、とradikoのアプリが教えてくれる。
通知を一度無視してから、結局ギリギリになってアプリを開くのが通例になっていて、9月6日の放送もまたそのように聴き始めた。

radikoにはいつも、ひとことだけの番組内容紹介が書かれている。
今回は「シゲ部長のやる気スイッチ」。
(※どうせほとんどNEWSファンしか読んでいないと思うが、念のため説明しておくと、ソラシゲブックの略称が真ん中を取って「シゲ部」のため、番組では部活をモチーフにコーナーが区切られている。そのためパーソナリティである加藤シゲアキ氏を「部長」と呼称する。)

そのやる気スイッチに対する考え方を聴いて、私は自然と自分に想いを馳せた。

この日はオープニングトークでエコバッグの話をしていた。リクエスト曲『Cascade』から毎度お馴染みの音楽部コーナーへと流れ、これもまたいつも通りフリーなお便りを読む「シゲの部活」の時間へ移ると、そのやる気スイッチの話になった。

やる気スイッチに関するメールがたくさん届いていたようで、何通か読み上げていた。部長は「みんな一緒だね」と優しく相槌を打つ。

オープニングトークでも少し話題にしていたが、9月という季節の節目、環境の変わり目ということもあり、なんだか気落ちしたりする人が多そうだった。
コロナの影響もあって、がんばろうと思っても、次の楽しみにしていた予定はどんどんなくなっていく。そういうつらさを感じている人もいた。大学生なんかがきっと一番そういう状況かもしれない。
とはいえ、個人的な事情と夏バテしやすい性質の私としては、むしろこのくらいからがやる気出しやすかったりする。夏は好きなんだけど、ま、そんな話はさておき。

メールを送った方の共通するのは「部長はどうやってやる気を出すか(維持するか)」と質問。シゲ部長はそれについて非常に丁寧に回答をしていた。時間をかなり割いて、それこそ今回のふつおたコーナーはこの話題だけに終始した。
その内容はざっくり覚えている限りでこんな感じ。

・やる気スイッチは人によって違うと思うので、まず自分のことが分かるといい
・スイッチ入らなかったらやらなくたっていいと思う。逃げられるということは余裕があるということ。(とはいえ追い詰められたらあとあと自分が苦しいけど)
・部長の場合はいい作品、あるいはつまらない作品がトリガーになって「もっと面白い作品作ってやらあ!」と奮起することが多い
・がんばっている人をみると頑張ろうと思えるので、ドキュメンタリーとか見るとやる気出る
・満たされているとがんばれない。豊かな方が気を病まないと思うけど、満ち足りないからがんばる、膨らまそうとする
・目の前に人参ぶら下がっていると頑張れるという人もいるけど、部長は違う。作品を完成させることがご褒美だから
・走ると無駄なことを考えないので頭が整理される。本当は移動するのがいいと思うけど、今はできないから

他にももっと言っていただろうが、とにかくシゲ部長はたくさんの例を出して、相談者やいま少し気落ちしている人たちの気持ちに誠実に答えているな、と思った。

特に、「人によってスイッチが違うから、自分のことが分かるといい」というのを最初に言っていて。それで自然と続く言葉を「ああ、自分だったらどうだろうな」と考えながら聴くことができた。そうやって自然と聴けるように随所に配慮があって、何やら評論家目線かもしれないが真摯だ、と思う。

現状私は人参(ご褒美)形式を仕事で採用しているが、これは自分に限っていうと長くは続かないな、と最近感じていた。
このままでは小さな報酬では飽きたらなくなる。何より仕事自体へのモチベーションが下がってしまうと、ご褒美があっても、喜びと気落ちが自分の中で同居してしまう感じで、対価と思えなくなっているからだと思う。

そうやってラジオに合わせて自分への理解を深めてみる。
走るのは結構好きだけど、実はジョギングってやったことないな……
私はがんばっている人をみると余計気落ちすること増えたな……
とか。
なんかやる気スイッチ全然見当たらないな。
でも、達成がご褒美、っていちばんしっくりきた。もっと昔は「どんなに悪くても完成させるのがいちばんえらいんだ!」と思ってやっていたのに。
今日のラジオで私のやる気スイッチの場所ちょっと思い出せた。

でも、実をいうとこういうお悩み相談回のラジオは苦手だった。
アドバイスはいつも真面目で誠実で優しい内容だったと思うが、それに胃もたれしてしまって、しばらく聴いていない時期もあった。
それは、もしかすると部長のアドバイスの内容が変わったのかもしれないし、私の受け取り方が変わったのかもしれないし。
後者が間違いなく大きいとは思うがどちらにせよ、今日はストン、とああそうか、と思えた。

日曜日、サザ◯さんシンドロームならぬシゲ部シンドロームでNEWS担である私の一週間が終わりへと近づく。
それを自然と、気負いせずにまた迎えられるようになることが素直に嬉しいと思った。
成長、というよりはもっと些末な変化かもしれないけれど、やる気スイッチと自分の受け取り方の変容に気付けたことで、少し元気になれた。

そうなったら、書くしかないよね。
高揚感をこうして残せば、書き上げた達成感が明日からの私ががんばれるご褒美になる。

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