BMという創造的なる仕事

坊守と言う役割が自分にやってきて14年近くなる。10年ほど経った頃からだろうか、坊守が担う仕事と言うのは、どこもここも創造的な仕事であふれていると感じ始めた。例えば、ご門徒さんの対応も、お花をいけることも、お茶を出すことも、筆を取ることも、新聞を作ることも、そしてお斎を考えることも。中でもお斎の場を再開し、作り直すことも「場の創造」というクリエイティブな仕事だと感じながら行った。地域ごとの当番制などがない現状を打破するために、「台所奉仕カード」というきっかけを創造することで、お斎を作ってくださる方を募集した。今は40人名分ほどのカードが手元にある。「食」の場というのはそもそもが「愉しい」ものだから、そこで集まってくださった方々とは、お寺の違った場でも繋がっていける。法話を聴いたあとの食の場と言うのは暖かい空気がある。現在コロナ禍で一緒に食事をする場はないが、本堂での法要にはその場を共有してきたみなさんが、変わらず参詣されている。「食」の場の創造が全体に繋がる例だと思う。

(雑誌へのメモとして)

今後お寺の坊守【BM】を盛り上げるための資金にいたします。