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XGの新曲を通して思ったこととXGの独自性のようなもの

XGの最新曲の「Something ain't right」が2/26リリースされましたね。
ティザーのサウンドが良すぎてとても楽しみにしてたんですが…もう案の定最高のサウンド、好きすぎて鬼のようにループしてます。

めっっっっっちゃくちゃ踊れるいい曲ですよね。ここ最近流行ってたUKガレージを盛り込んだハウス系。
好きが止まらないぜ!!
前回はラップをメインとしたWOKE UPという曲でしたが、それに対して今回はボーカル曲をぶつけてきました。
いい意味での寒暖差で具合が悪くなりそうです。

前回のオールラップソングであったWOKE UP。
日本でもその完成度の高いダンスで、地上波で少し注目を集めてました。
ボーカルラインも強いラップを披露ぶちまけててアルファズの情緒を破壊してきた一品。

今回はこのXGというグループについて私が考えたことを書いていこうと思います。
私は特に映像や音楽の専門家でもなければ専門知識もないので、その前提で読んでいただければ嬉しいです。
ちょっと長いです。



XGとはなんぞや

XGとは2022年にデビューした日本人7人組によるHIPHOPのガールズグループ。主に韓国で活動しており、所謂Kpopのカテゴリーに入ります。
しかし事務所の大元は日本のavexで、元KPOPアイドルだったサイモンさんを筆頭としたXGALXというレーベルに所属しています。
韓国で活動はしているものの、彼女たちは全部英語で歌うという。
もうこの時点で情報がとっ散らかりすぎて????ってなりますよね。

つまり
”日本の事務所が韓国人に出資して日本人グループをつくりKPOP市場で英語で歌ってラップする。”
って感じです。たぶん。

また、XGというグループは新しいXPOPというジャンルを提唱してます。
最初はなんだそれとは思ってたんですが、実際にここ1年ぐらいの彼女たちは韓国に拠点があるだけで他にKPOP要素ないんですよね。曲もビジュアルも。

そんな彼女らXGちゃんはデビューして2年を迎えたんですが、彼女たちの活動を通して色々感じ思うことがあったので少し書いていこうと思います。

私のKPOPへの認識

私は実は大学時代は中国語を勉強していたのですが、一年次には韓国語も履修していました。
当時は東方神起や少女時代が日本で大ブレイクし、続いてKARAやT-ARA等KPOPが日本で市民権を得始めていた頃でした。
大学で行動を共にしていた韓国語選考の友人らは、やはり全員KPOPオタク。
2NE1やBIGBANG、SHINEEやEXO、現在のBTSである防弾少年団等の話題を毎日聞いてました。
当時はそのKPOPに魅力を感じておらず、話題に挙がるKPOPスターも大体自分と同い年ぐらい。
全然興味が持てなかったのですが、毎日話を聞くので知識だけは持ってました。

そしてある程度歳をとった20代後半、突然KPOPを聞くようになりました。
現役KPOPスターたちが年下になったぐらいから、一生懸命頑張る若い子が無償に可愛く見えてきたんですよね~。
TWICEとか、最近ですとIVEやle sserafimとかaespaとかnew jeansとかが人気ですよね。
そんなスタンダードなKPOPアイドルとXGの決定的な違いみたいなものを、ここ数年分振り返りながら自分なりにまとめてみようと思います。

これまでのMVの変移を振り返って改めてみるXGらしさ

日本人グループが英語曲を歌うのになぜKPOPという枠組みで始めたのか、です。
最初の曲であるMASCARAを見てみるとわかるんですが、この当時はまだ割と”KPOPっぽい”んですよね。
この前に出てるTippy ToesもまだKPOPぽいMVをしてます。
当時はMVを見て、日本人だけのグループ?NIZIUのガルクラ版かなぐらいにしか思ってなかったですが、グループから香ってくるオシャレと実力感でこの時から釘付けになってました。

曲調もですが、スタイリングも特に奇抜でない。KPOPという舞台を借りる上での正装した曲なんじゃないかって感じました。
いきなり日本人だけのグループが英語だけの曲を歌うのに、KPOPの舞台を借りるのにバリバリXG節を出したら間違いなく反感を買う。

なので最初の曲は挨拶・路線模索兼ねて、このような王道のスタイルにしたんではないでしょうか。
どこかYGとHYBEを感じますよね。
この当時はY2Kポップがちょうど流行ってた時期でした、citypop流行りからY2Kに移行してる最中ぐらいに出した曲だった気がします。
そんななかバリバリのガルクラで出してきたのかっこEですよね。

次に出した曲がshooting starとleft rigth、2000年代R&Bを感じる曲調を出してきました。
ここら辺から少しずつ、XG節をMVで感じるようになりました。

他の女性KPOPグループもY2K流行りですが、あくまでも見た目優先。
どんなに奇抜に寄っても、男性視点で女性的に可愛く見える、やりすぎないラインを保ってる気がするんですよね。
一方でXGは”自分らしさ”、”女から見てかっこよく美しく、私の考えるイケてるファッション!”で攻めてる気がします。(言語化難しい)
上二つのMVは、その男性視点でギリかわいいラインを超えたあたりを責めたんじゃないかと思います。
ある意味実験的な楽曲だったのでは。
要するに顔色を窺っていたMVと曲はここまで。

約1年の土台を作る期間を得てから、ようやく全力のXG節を出してきたのはTGIFからなのではと思っています。

もうスタイリッシュ&奇抜&XGらしさに全振り。
XGは最初からこういった感じがやりたかったのではと思いました。
しかし一発目から出すと反感を買いそうなので、一応KPOPという枠組みの顔色を伺いながら、軽いジャブで攻めていたがTGIFでようやくパンチ繰り出してきたって感じ。

ここ辺りから、海外からの評価が一気に増えた気がしました。
私はよく海外youtuberのreact動画を見るんですが、Shooting star、TGIFぐらいからXGに対する動画が一気に増えたように感じました。(あくまでも私の体感なのでソースはないです)
なので、これで路線に確信を得たんではないかと思っています。

またビジュアル面で、このMV前あたりから海外を意識しはじめ何人かのメンバーは明らかに増量してます。
海外だとバービー人形のような細い体より健康的な体の方が好まれるという理由もありますが、おそらく体力的な観点から意識的に増量したのではと思ってます。
XGのような激しいダンスをする場合は必然的に関節を守るために筋肉が必要になります。
例えばJYPにITZYというグループがいるのですが、全員モデル級に細い上に激しいダンスに定評のあるグループでした。
それはもう、全身モデルレベルに細いのにブリブリに激しいダンスを披露していました。
しかし関節を守る筋肉量が不足していたのか、激しいダンスに耐えられず体を故障してしまうメンバーがいたらしいです。
なので最近のITZYのダンスは少し控えめに作られてるらしい(らしい)。
こちらの動画1:08~あたりからその旨について解説しています。

可愛くて綺麗でバービー人形みたいなKPOPアイドルという像にはこだわってない、実力と世界観で私たちは行くぜ!というXPOPらしさも、体型管理の変化から感じられるのではと思います。


XGのMVにストーリー性が現れた?

その次に発表される曲ですが、さらに異質を出してきたのがPUPPET SHOW。
このMV後のXGから、私はよくわからない物語性を感じ始めました。

すごいよね、七変化具合が。
毎回コンセプト変えてきてるのにしっかりXGを感じられるのは、前半の一年でXGらしさの軸がしっかりと出来上がってるからなんでしょうね。

今までのMVと比べて異質だったことを理由に、私はこのMVに何らかのメッセージがあるんじゃないとか思って、当時色々調べていました。
やはり同じように感じていた人も他にいたらしく、このMVが出た後にXで面白い考察を見つけたのでご紹介します。

このモヤモヤっていうものがまさにですよ。
明らかにMVがストーリー性を持っているのはわかる、わかるんだけどどういうストーリーなのかはよくわからん!というモヤモヤなんだと思います。
正直未だによくわかってません(笑)
このXGのMVのストーリー性はまさにこのPUPPET SHOWから始まったと思ってます。

MVに関連のストーリーを持たせるのはaespaとかもやってますよね。
私はそういうのが大好物なので、よく理解できてないにも関わらずXGが大好きになっていったのかもしれないです。
作り手側はそこまで設定を練って作ってないにしろ、そう思わせた者勝ちなんです。
私は実際ゲーム業界にいたので私が軽く考えた部分を、SNSでユーザーが思ってもいなかった深い考察を巡らせてるのを見つけてはシメシメ😏って思ってたから(笑)

先程の方の考察にもありましたが、同じくXGは宇宙人であり新たな種族であるという世界観がNEW DNAというアルバムから本格的に始まったと思ってます。

その系譜でWOKE UP、SOMETHING AIN'T RIGHT(以後SAR)と続いたわけですが、今回のSARが今までの他のメインMVと違う点。
それはXGが私達と同じ地球に降り立って、私達と同じ人間がMVが出ているという点です。

PUPPET SHOWやWOKE UPには明らかに地球人じゃないエキストラが出て来ます。

こんな感じの明らかに我々と違うであろう他人類だけが出てきてました

WOKE UPでは地球ではないどこか別の惑星へメンバーは降り立っており、何かへ攻め込むようなMVでしたね。たくさんのエキストラが出ていましたがみな顔や頭を隠していました。
詳しくはこの方が考察してくださってますので、ご紹介します。

前回のWOKE UPでXGは固定概念と戦っていたらしいです。
XG星人vs固定概念星の戦争。壮大ですね~。

それが今回SARのMVでは、前回までの異質な人類とは違い、私たちと同じ人類が登場します。
XGが前回の戦いを終えてついに我々の地球に来た。
しかもギャルの聖地である渋谷で踊ってる。
最初の降り立つ地点で渋谷をチョイスする辺り、ギャルをわかってるよな。

さて、前回のMVで固定概念をぶっ倒して地球に降り立った宇宙人XGですが。
今回のSARのMVでは宇宙人らしくそれぞれのメンバーが能力を持っています。
この方がXにて考察をしてくださっていましたのでご紹介します。

固定概念をぶっ壊して今回は自分らしさの布教に来たXGですが、自分らしさが輝きすぎて明らかにこの地球では浮いてます(笑)
曲のタイトルも”Something ain't right/何かがおかしい”ですから、どう見たってXG達はこの地球上ではおかしいです。
地球人初心者です。
我々からしてみればXGが明らかにおかしいだけど、XG側から見れば地球がおかしいわけ。
「まだお前ら固定概念に囚われてんの!?私達それ壊して来たんだけど、この星まだおかしくねぇか!?」って事でしょう。
地球初心者のわりに態度がデカい。

でもMVで最後には地球人類もしっかり馴染んで一緒に踊る。
XGちゃんたちが地球に寄せたのではなく、地球の人類が周りに合わせるのをやめて自分らしさを表現しはじめた、ってことかな?

白い世界PUPPET SHOWで没個性からの脱却、操り人形ではなくなり
黒い世界WOKE UPで固定概念をぶっ壊し目覚めた
カラフルなSARで地球に来たもののが周りがまだついて来てない、なんか君ら変だよ?と啓発。

無理やりストーリーを解釈するならばこんな感じでしょうか。
面白いですね~このMVの続きが気になってしょうがないです。
考えすぎですが、これこそが受け取り手の醍醐味。
ゲームクリエイターだった者からしてみれば、こういう裏設定は大好物ですから。

多分XGALXも最初は、XGはエイリアンっぽい感じで周りと差別かさせてみるか~?ぐらいのコンセプトでやってたんじゃないかな。
数年かけてその設定を練って、今回のSARがあるんじゃないかと思ってます。
この独自性の高いストーリーが、他の流行っているKPOPとの違いなのではと思いました。
曲もMVもメンバーのビジュアルスタイルも、他のグループと全く違う。
日本人メンバーと韓国人のサイモンさんの合わせ技だからこそ、既存のKPOPに囚われずに生まれたオリジナリティなんじゃないかと思います。

もうKPOPじゃないんだよね正直、XPOPです。解散。


そういえばこの記事を書いてる最中にSARのビハインドが出ました。

やはり宇宙人だったXGAL達。
地球でどこか浮いてるエイリアンという設定いいよなぁ~、大好きな映画MIBを思い出します。
白い衣装の時が本来の宇宙人の姿で、カラフルな衣装の時は頑張って地球人に扮してる姿。
白い衣装がどことなくPUPPET SHOWに近いものを感じますね。
XGちゃんに最高に合ってるコンセプト、ありがとうございます!!!!!!

ちなみに私はXGは箱推しなんですが、誰か選べと言われたらがMAYA推しです。
JURINやCOCONA、HARVYみたいなパッと目につく印象はないんですが、彼女こそがオールラウンダーの縁の下の力持ち。見れば見るほど好きになってしまう、一番の実力者だと思ってます。
WOKE UPの時のビジュアルが一番好きでした。

まじで良すぎる。インテリまーてぃん。
そしてSARのまーてぃんのボーカルの良さを改めて感じました。好きじゃあ^o^