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発達障害児(ASD/ADHD)が好んだこと『回転』①

母ちゃんの卒業を見越して、『私』を育てて行こうと思っている、ボンボンです。

その為にも、まずはこれまでの事が整理できている必要がありそうだな。というわけで、これまでの子育てにおいて私が感じたり体験したことの細かい部分もまとめておこうと思います。

今回は、発達障害児(ASD/ADHD)を育ててきて好んでいたこと、そしてその後どうなったのか。をまとめてみます。

回転すること、回転するものが好き

『回転は裏切らない』これは、どこかで自閉症スペクトラムの方がおっしゃった言葉。どこで聞いたのかはもう忘れてしまいましたが、本当によく心情を表しているなと思います。

こだわりの一種であったり、感覚遊びであったり、始まりは様々でしたが、回転するものや回転することは、終わりが無いのでとても安心するのだと思います。現状維持できることはとても安心に繋がるものです。現状維持できて、刺激が得られる。それはとても抜け出すことが難しいものでした。

終わりが来てしまうと癇癪をおこすこともありましたし、回転がスムーズでないことに腹をたてることもありました。『回転は裏切らない』それはつまり回転意外のことに裏切られると思っているのだろうと思います。

息子の場合、回転が好きなのは、思考も同じでした。

同じ事をぐるぐると考えてしまうのは、回転することにこだわりをもっている場合、起こりやすく、思考が悩み化してしまいやすいのではないかと思われます。これについては、次回詳しくお伝えします。

息子が小さかった頃の好きだった回転は、車輪やタイヤでした。ずっと電車のおもちゃの車輪を動かして遊んでいました。目線が車輪をとらえたいので、寝そべったり、プラレールのレールを組み立てて、走らせる時はいつも低い姿勢。回転は裏切らないですからね。レールもぐるっと1周できるようにしておけば、エンドレスで遊べます♪

そこだけ見ていたら、ほほえましい子どもの遊びに過ぎません。しかし、エンドレスで寝そべって遊んでいる。これを許されるのは家庭だけです。家庭であっても、予定があればそのように動かなくてはなりませんから、終わりはやってきます。その度に癇癪を起こされては周りも疲弊します。幼稚園や保育園、小学校へ上がってもそのままというわけにもいきません。

私が息子にしてきたこと。それは、回転が終わった事を楽しむようにしていくことでした。

『回転は裏切らない』とは言え、ハプニングは付き物です。プラレールのレールから脱線する電車を見て楽しめるのかどうなのか。ルーティーン化した遊びや、行動の終わりを受け止める事ができるのか?

回転を好むだけなら、なんの問題も無いのですが、回転を止めたくない、止められない、止まらない…そんな状態に発展させてしまうと本人が辛いことになってしまう。

回転だけではなく、規則性を好むので並べることも好きでした。おもちゃをずらーっと並べても、蹴飛ばされる事もありますし、お片付けもしなくてはならないときが来ます。

そうした事が息子にとっては癇癪を起こすトリガーになってしまう。でも、ハプニングからの癇癪を面倒に思って、周りが気を使いハプニングが起こらないようにお膳立てしてしまえば、いつまでたっても自分で回転から抜け出すことはできません。おそらくそのまま行くと、回転は強いこだわりとなり、自らを縛ったり苦しめたりするような行為に変わってしまいかねない。その時の私はそう考えたのです。

そして、回転を好むことを、周りが否定してしまえば、否定された行為を正当化するために、回転により強いこだわりを持つことに繋がってしまう。

だから、やはりハプニングがこの世の終わりではないことをちゃんと教えてあげなくてはならないし、より楽しく自然な形で修得していけるようにサポートすることが、発達障害児を育てるにあたって必要だっと振り返ります。

発達障害児かどうかは問題では無く、( その時は発達障害児だとは夢にも思っていませんでした )その癇癪を持ったまま年齢を重ねることに不安を覚えたのです。せっかくの好きなことを潰してしまうだろうと。

どうやって幼児に対して楽しみながら教えていくのか。

例えばこんなことをしました。プラレールが脱線したことを率先して大いに楽しむ。共に楽しむ。

『あぁ~脱線するぅ~!ボカーン!ガッシャーンwwwww』

『わはははは~!』

『きゃっきゃ~www もう一回やろう♪』

『なんで、脱線するのかな?ここかな?それともこっちかな?』

『あぁ~また脱線したぁー!wwwwwちょうどいいからお片付けしよう』

『お片付けの前に、ぜーんぶ壊しちゃおう♪』
『きゃ~wwwアハハハ~』

そうやって子どもたちが、壊したり崩したりぐちゃぐちゃになったりすることを、ハプニングではなくて、楽しめるようになると、ようやく回転はただの回転になりました。

面白がる事が得意な兄弟がいてくれたことが、とても救いであったなと思います。脱線したことを笑い飛ばす!面白い現象が起こっていると興味を持つような関わり方や、声かけをします。ハプニングが起こると、そのあとにはもっと興味深い事が待っている。そんな関わりをしていくと、たくさんのことに興味を持ちますし、回転にのめり込み過ぎなくても良くなりました。ルーティーン化して同じ事を何度も何度もエンドレスで繰り返す遊びも、回転と同じ事だと思います。その回転の外の世界を見れるような関わりを持つこと。

子ども達が立派に壊す様を成長している。と見えるのかどうなのか。

物が壊れた事を『いけないこと』にすることは簡単なんです。けれど、物はいつかは壊れるし、順番は守られない。回転は終わるし、規則性は保たれない。それを遊びの中で覚えていく。

幼児に対して、『ダメ』と言って育てる事は、成長の芽を踏んでいることもあります。

子どもたちの発育はそれぞれ違いがあります。大人の目から見た『いけないこと』の中に成長の種があったなら、迷わず水をあげてください。

今でも息子は、回転が好きです。乗り物大好き。中でも回転するタイヤが付いている車が今はとても好きです。規則性のある動きをするエンジンピストンに夢中になります。ほんのわずかな距離でも自転車に乗りたくてしょうがない。そんな小学生。

今では、ブレーキの重要性をとってもよく理解し、無限の回転にのめり込む事はありません。

『好きなこと』でいられるように、こだわりに発展させない。そんな関わり方が発達障害児の育児には必要なのだと私は感じています。

次回は、思考の『回転』で悩み化が進んでしまうことについて詳しくお伝えしたいと思います。

発達障害児との家庭での関わりについて、こんなことを書いて欲しいとか、これってどうだった?とか、今こんなことに困っている。とかありましたら、コメントまたは、マシュマロから質問受け付けております。

参考になるかどうかは分かりませんが、我が家で上手くいった方法などがあれば記事にして、発信していけたらなと思います。

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