絶望のハンバーグ

 4/8、このnoteが公開される前日の話である。

 田中(筆者のことです)が先日友人と回転寿司の順番待ちをしていたとき、
田中「すまん、1時間くらい待つわ」
友人「しゃーないけど、こうなってくるとあそことか行きたくなるよな。知ってる?あの店」
「ハンバーグ食べ放題なんだって。テレビでやってたの見たんだけど」
田中「へー、気になるな。寿司別に好きじゃないしもうそっちに行きたいわ」
友人「いいね、なんなら今度一緒に行くか〜」
という会話がありました。
 翌日(このnoteを書いている前日(まぁ、4/8です))、行きたくなったので一人で行きました。裏切り行為です。

 テレビで紹介されるほどのお店なら、ランチタイムなどの混む時間を確認したいし、ハンバーグ食べ放題のお店のシステムも見ておきたい。そう思ったので、行く前に食べログ的なアレを覗いたところ、「県産のブランド卵を2個まで食べれます」「ブランドのご飯(ブランドのご飯って何?)も食べ放題です、ハンバーグがご飯に合いますから沢山食べてください」という、白米が好きな田中にとってかなり魅力的な記述があったのでワクワクすると同時に、気になるものもありました。当然というか、どんなお店にも低評価のような食べログがあります。その中に、「ハンバーグばかり食べるなと言われた」のような記述や、一人称が小生のジジイ(一人称が小生の食レポを書くやつなんてジジイしかいないので)が18個食べたという記述があり、思ったよりハンバーグが小さかったりするのかな…という不安も感じつつ、雨が降るなか向かいました。

 結論からいうと、個人的にめちゃ最高のお店でした。食べログにあった「店員さんが無愛想」というのも全然そんなことはなかったですし。
 まず、気に入ったこととして、ご飯が美味しいんですよね。さすがブランドご飯(ブランドご飯って何?)。ハンバーグも当然ご飯に合うソースの組み合わせがいっぱいあるので、めっちゃ箸が進みました。3杯くらい食べちゃった。途中で1回卵かけご飯にもしたんですけど、卵も良い卵なので美味しい。
 ハンバーグも、田中は中が赤いハンバーグ(焼き石で焼いて食べたりするやつ)があんまり好きではないのですが、ぼちぼちくらい焼かれてるやつで結構好みでした。ナツメグが効いてて美味しい感じの。ソースがいっぱいあるので色々試せて楽しいです。あとサイズも1個が2口ぶんくらいで、丁度良かったです。
 オプションでチーズを付けれるんですけど、チーズを付けると目の前で炙ってくれるんですよね。炙りってテンション上がる。ハンバーグにチーズってサイコーに合うし。田中のオススメはチーズ乗せてもらったハンバーグにケチャップとタバスコの組み合わせです。

 それで、お腹パンパンになって思ったことがあって、それは「このお店はハンバーグとご飯の2大主役の店だな」と。ハンバーグとご飯、どっちも大好きなわんぱく坊主のためのお店です。ですから、ハンバーグだけお腹いっぱい食べたい!って人はびっくりドンキーとか行った方がいいと思う。
 田中はご飯を口にパンパンに詰め込むのが本当に好きなので、マジに最高でした。ご飯3杯とハンバーグ8個で大満足って感じ。一人称が小生のジジイはご飯とハンバーグ両方それなりに食ったとか言いつつハンバーグ18個食べたは嘘すぎる。ハンバーグしか食ってねーだろ。
 そうなんだよな。元を取るためにハンバーグしか食わない、みたいな変な意地汚さを発揮したがるのはなんなんでしょうか。ご飯と一緒に食べた方が絶対満足できるのに。きっとこのお店は、「ハンバーグとご飯を沢山食べて、満足してもらいたい」という願いが先にあってできたお店だと思う。それを変な意地汚さを発揮してハンバーグばっか食われたら、そりゃないぜってなるよ。だからやりたくないけど店内に「ハンバーグとご飯をバランス良く食べてね」みたいな貼り紙を仕方なくしてるんだろう。人の善意が裏切られているんだ、という気付きが、さっきまで幸せだった田中に絶望のような、諦観のような悲しみを感じさせました。
 田中は非常に気に入ってもう一度お店に行きたいと思っているので、次行ったときも「存続してください」という願いをこめてご飯をおかわりしまくろうと思います。人々の絶望の中で、田中が希望になる。

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