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悪阻で死にかけた話

年末から始まった体調がやっと落ち着いてきた。数えてみたら約1ヶ月以上体調不良でダウンしてたことになる。

一体何があったのかと言うと…、
「妊娠悪阻」
でした。つわりの重症版と思ってもらえると良いかな。

これが本当に大変だった。
年明けから毎日両手で数える回数は吐いてた。
吐いても吐いても気持ち悪さが止まらないのだ。

何が大変だったかって、まず食事ができない。
気持ち悪くて食事なんてできない。
最初の方は辛うじてゼリー飲料やみかん、りんごは口にできていたが、だんだんそれすらも食べれなくなる。

そして水分もまともに取れない。
水さえ飲んだ直後に吐く。

こんな状態が長く続き、
毎日弱っていく私を見かねた夫に病院に連れて行かれた。

病院では点滴を受け、吐き止めも処方されたが
両方とも効果を実感できず。

点滴中も点滴直後も吐く始末。
結局点滴は3回通ったが3回とも特に効果は感じなかった。

何も食べれない、何も飲めない、
点滴を受けても良くならない。

こんな状況で絶望しないはずがない。
毎日「死にたい」と考え、起きている間はどうやったら死ねるか、誰か自分を殺してくれないか、そういうことばかり考えていた。

自分から死のうとしなくても、このまま勝手に死ぬんじゃないかと本気で思っていた。

毎日辛い吐きつわりに耐えてる中で、
1月中旬頃から「よだれつわり」も追加された。

よだれつわりというのは、そのまんまとにかくよだれが止まらなくなり口内に無限に溜まるつわりのこと。

これが地味に気持ち悪く、無限に湧くので都度吐き出すのが大変。
飲み込むと気持ち悪くなって吐くの繰り返しだった。

私はこのよだれつわりのせいで眠れなくなった。
夜、寝落ちしかけた頃によだれが溢れて溺れかけて目が覚めるのだ。
仰向けで寝ていても口から溢れるくらいには溜まる。

寝かけてはよだれで起き、吐きつわりの気持ち悪さで吐くという繰り返し。
この時期は本当に夜が長く、寝れても1時間おきには起きて吐いていた。

日々の吐きつわりでメンタルも体もボロボロの中、
さらに眠ることさえできなくなって、夜中に「死にたい」「助けて」と1人で喚いていた。

吐きすぎてあごの関節を痛めたり、首から胸にかけて筋肉痛のような痛みを感じるようになっても吐き気は止まらない。
眠れもしない。

拷問のような期間だった。
毎日、吐瀉物と涙と鼻水とよだれでぐちゃぐちゃだった。

それが1月下旬頃からやっと落ち着いてきて、
その後も何回か吐く日はあったが、ほとんどは病院で処方された吐き止めで治まるようになる。

おかゆを始め徐々に食べられるものも増え、
今では白米や食パン、軽くなら肉類や野菜も食べられる。
水やジュースも飲めるようになった。

そして1ヶ月以上ほぼ寝たきりだったが、
最近では近所を散歩できるようにもなった。

悪阻で一気に体重が8キロも減って筋肉も脂肪も落ち、散歩しただけで足が筋肉痛になるが、その痛みで「生きてるなあ」と実感する。

まだ体調は万全ではなく、食べられるものも少ない。
食べることでまた吐いたり気持ち悪くなったりするのが怖いという気持ちもあって、なかなか食欲も湧かない。

悪阻の時は食べられるものを食べろって感じだったけど、それが落ち着いてきてもう少し栄養を考えた食事が必要になってくると思う。
だから徐々にでも食べられるものを増やして、体重も少しずつ戻したいところ。


とりあえず、悪阻は今まで経験した体調不良で断トツで辛かった。
食事も、水分とることも、寝ることも、働くこともできなくなるくらいひたすら吐いてた。

悪阻は病気じゃないから明確な治療法みたいなものもなく、いつ落ち着くかも分からないもの。
中には出産まで続く人もいるみたいだから本当に大変なこと。

今は病院で母子連絡カードを書いてもらって仕事は休職中。
来月から復帰の予定だけどそれまでに体調安定したらいいな。

そんでちゃんと元気になったらお寿司食べに行くんだ!

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