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エルドレインの森クイックドラフトに向けた環境の分析

こんにちは。「おどりゃ クソ森」と申します😁

長きにわたる「無」の次元を経てついにエルドレインの森が始まりました!!今回も頑張ってデータを集計してみたので、是非読んでみてください😃


分析の目的

「エルドレインの森」のクイックドラフトにおけるピック方針を決めるために、現状のプレミアムドラフト環境の分析を行う。

使用するデータ

今回は2023/09/06~2023/09/12のデータを使用する。

・Format Color Ratings : 各アーキの使用数・勝率
・Card Ratings : カードごとの評価値
・Recent Trophy Decks : 7勝デッキの情報*
 
*17Landsでは直近データしか見られないので、独自に環境初期から収集したデータを使用する。

[調査1]デッキカラーごとの強さ

デッキカラーごとの勝率

表1.デッキカラーと勝率(ゲーム数1万以上)
Splashは別の色のカードが少数含まれていることを表す
  • 圧倒的に勝っているカラーは無い。

  • 青を含むデッキは全てが平均勝率を下回っている。

  • 2色に別の色を少数加えた(タッチした)デッキが多くプレイされている。

  • 3色以上は無い。

  • 17Lands平均勝率はいつもとあまり変わらない水準。

  • 赤白赤黒など、攻撃的なカラーが上位を占めている。今回はアリーナ史上最速クラスであった「完全なる統一」に次ぐゲームスピードであることが関係していそうだ。

図1.セットごとのゲームスピード比較
(グラフの下に行くほど早い)


7勝デッキの分布

図2.7勝デッキのデッキカラー(プラチナ帯以上、デッキ総数4,023)

ベースとなる2色に加えて1色をタッチするデッキが多く、傾向が読み取りにくい。そこで、ベースとなっているカラーのみで分類を行うと下記のようになった。

図3.7勝デッキのデッキカラータッチ色含む
(プラチナ帯以上、デッキ総数4,023)
  • 極端な偏りは見られない。

  • を軸としたデッキが上位に多い。

  • 青絡みのデッキはあまり7勝できていない。


[調査2]上位デッキのザックリ特徴

黒緑(BG)

  • 2、3マナのクリーチャーを中心に各4枚程度採用しつつ、6、7マナの大型クリーチャーをそれぞれ1枚程度採用しているのが特徴。

  • 序盤から積極的に攻撃を仕掛け、黒の優秀な除去やライフルーズでライフを削り切りたい。

  • 緑は多色サポートがあるため、レアなどのために1色タッチしやすい。

黒緑でよく採用されているカード
上から下へコスト順。左にいくほど採用率が高い。

赤黒(BR)

  • 2、3マナのクリーチャーが中心で、高コストのクリーチャーはほとんど採用されていない。

  • 黒緑比べて、除去札の採用枚数が少し多い。

  • 序盤から積極的に攻撃を仕掛けていき、ライフを削り切りたい。「がぶりんこ飴」や「乱入」があるので、タフネス4程度の壁であれば突破できる。

赤黒でよく採用されているカード
上から下へコスト順。左にいくほど採用率が高い。
  • 白をタッチして「イモデーンの徴募兵」を採用したものも見られた。大量に展開したネズミトークンとの相性が良い。

白赤(WR)

  • 2マナのクリチャーを中心に採用し、大型のクリーチャーは一切採用されていない。

  • 他のデッキに比べるとアンコモン依存度が高めなので、うまくピックできた場合だけにしておきたい。

  • 他の色をタッチする場合は、宝物トークンを生成できる「コイン弾き」がよく採用されている。タッチするカードとしてはレアや「雇われた羊飼い」「森林地の侍祭」などが候補となる。

白赤でよく採用されているカード
上から下へコスト順。左にいくほど採用率が高い。


[調査3]色別の強さ(コモン/アンコモン)

強コモン/強アンコモンの色別分布

表2.全体勝率を超えるGIHWRを持つコモン/アンコモン
  • 黒、赤、緑に強いカードが集まっている。

  • 白や青を主軸にデッキを組むのは難しそうだ。

強コモンベスト16

左上がトップコモン
  • 低コストで使える除去札高い順位を占めている

  • 手札アドではなく、トークン生成など盤面のアドを取るカードが多い。

  • 「望み無き悪夢」「魔女の印」は手札の質を高めつつ、ライフルーズでライフを詰めることができるため、速いデッキにマッチしている。

  • 一方で「小村の大食い」は速いデッキに対する有効打として採用できる。

[調査4]色別の強さ(ボムレア)

GIH WR偏差値64以上かつALSA2以下(即ピック)のカードをボムレアと定義して一覧化した。(コモン・アンコモンも混ざる可能性があります。)

ボムレアの皆様
  • レアリティを考慮するとそれほどボムレアは多くない。そのため、ボムを出して「はい終わり」というゲームは少なくなりそうだ。

  • また、多色土地が無くボムをタッチしずらい環境であることも影響しているかもしれない。

[調査5]デッキの再現性

クイックドラフトでは、AIがレアリティの高いカードを集中的にピックしてしまうため、なるべくレア依存しないアーキを選択したい。
そこで、アーキ別にレアカードへの依存度を確認したい。

7勝デッキに含まれる各レアリティの割合
  • 有力なデッキに関しては、それほど差は見られない。


ピック方針

これまでの調査結果を踏まえて、ピック方針を下記とするのがよいと考える。

  • 「赤=黒>緑>白>=青」の優先度でピックする。

  • 赤軸または黒軸でデッキを作成する。

  • 基本2色でデッキを作成し、強力なアンコモンやレアを拾えた場合にタッチを検討する。

  • タッチする場合は、多色サポートを十分に確保しておく。(宝物、土地サーチ、多色土地等)

多色サポート


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