編集の視点で”西都をわざわざ訪れたいまちにしよう”(西都市観光コンテンツ開発事業業務委託)_R6.8月活動レポート
こんにちは!一般社団法人まちづくり西都KOKOKARAの田上です。
先月から本格的に始まった観光コンテンツ開発プログラム。
渋谷のスタートアップ企業のようなスピード感で、参加事業者の皆さんはコンテンツの企画やブラッシュアップに取り組んでいます。
8月は、当事業のアドバイザーである株式会社ガルテンの村上萌さん(敬称略)のオンラインアドバイス会を通して7月のセミナーの疑問の解消や10月の補助金審査会に向けブラッシュアップに取り組みました。
西都の観光コンテンツとなる事業者支援
「とはいえ…」を解消するオンラインアドバイス会
7/30のセミナーから間を空けずして、オンラインのグループアドバイス会を実施しました。各グループ3~4事業者とKOKOKARAの伴走スタッフ、講師の村上氏がオンラインで集まりました。
各グループ1時間という短い時間を有効に遣うため、アドバイス会前に各KOKOKARAの伴走スタッフとセミナーの振り返りや相談事項の棚卸しを行って臨みました。
アドバイス会では、セミナーを経て改良に取り組んだけどなかなか上手くいかない部分や、学びになったけど、「なかなか理想を叶えるのは難しいよ…」という話だったり、考えているとぐるぐる回って原点回帰…など、「とはいえ…」というコンテンツ作りの難しい部分が見えました。
これらの疑問や心配を解消しながら、事業者の中には視察~オンラインアドバイス会まで1週間という短期間の間に、宿題として出された先進事例の視察とコンセプト設計を済ませて臨んでくれた、素晴らしい事業者さんも現れました。
また、アドバイス会の中で、それぞれのコンテンツ同士を繫げて「こういうコンテンツが新たに作れそう」「こんなことが出来そう」など、グループで建設的な話も出てきたりと、皆さんの意識がより良く変化しているのを感じられて、嬉しさと同時に、KOKOKARAも頑張らねば!と益々思いました。
プログラムを通じて変化したアイデアを可視化するワークシート
次回、9月の視察とセミナーをもって、講師の村上氏のプログラムは終了となりますが、観光コンテンツのを実施し持続させていくことが本来の目的です。そのためには、集客力と収益性が望める体験を作り、魅力的に伝えることも必要なため、事業者の皆さんにプレゼンの機会を設けることにしました。
そして、今年集まった9組の事業者同士は、言わば西都で新たな観光体験を作る仲間になる方々です。これまではセミナーとオンラインアドバイス会でしかお互いのコンテンツを知る機会がなく、この後も個別に動いていく流れになるため、プログラムが終わってしまう前に、お互いに応援し合える関係を築けるよう、共有の機会を設けました。
こちらのワークシートを使って、3カ月間の成長を可視化してもらいます。
KOKOKARAでも、西都の新しい楽しみが生まれ、西都と事業者さんのコンテンツの西都の入口となるような体験コンテンツを企画しています。
プログラムに参加した皆さんの中で、どんな「らしい」視点と編集のアイデアが出てくるのか、楽しみです。
西都観光のPRトリガーとなることを目指して
「未完成」だからこそ意味のあるコンテンツを発信
今期、アドバイザリーの株式会社ガルテンに依頼していたのは、セミナーやコンテンツのコンサルタントだけでなく、西都市の観光の魅力を伝える冊子の制作支援をお願いしています。
事業の計画当初は、観光コンテンツ開発に参加している事業者の体験を中心としたガイドブックの制作を想定していました。しかし、「はにわ作り」一つとっても、それをわざわざ西都を訪れて体験したいと感じてもらうには、西都に興味を持ち、共感してもらえるワンクッションが必要になるはずです。今まで、西都原古墳群の物見雄山的な観光が中心だった西都市で、体験を通して豊かな時間を育むめるような観光を作る作戦会議が始まっている。その冊子を読んだ読者から応援してもらえる、共感してもらえる土壌を作るのがこの冊子の役割です。そして、この読み物を読んだ人が、「こんな西都を訪れたい」と思ってもらうことが狙いです。
西都は「わざわざ訪れてもらえる観光地なのだろうか?」
西都市の地域情報サイト「さいとゆるなび」にて、先月より西都の観光スポット情報の掲載を始めています。
◆西都原古墳群
https://saito-yurunavi.jp/see/saitobaruburialmounds/
先月の執筆スタート時に、記事には人々が訪れやすいよう、トイレ情報を入れたり、子どもの年齢ごとの遊び方をオススメしたりと、ただ場所を紹介するだけで終わらない、子育て世代に優しい情報をテーマに執筆が進んでいました。
また、スポットの紹介には、執筆担当の塩月さんの視点で考えた楽しみ方をレポート記事として記載することで、新たな視点や楽しみ方に触れてスポットに興味を持ってもらえる記事を目指していました。
しかし、KOKOKARAも講師のセミナーから学ばせてもらう中で、「このページが、西都をわざわざ訪れたいと思わせるほど、編集された記事になっているだろうか?」の問いに直面。単純に必要な情報を提示する「タウンページ」的な役割を満たしながら、「引き」の強い情報を提示して「行きたい!」と思ってもらうために、講師にアドバイスをいただき、次の記事の執筆を進めています。
なかなかスポットのテーマが思いつかない時は、チームで訪れ、編集の種を探しています。
最終的に魅力的な観光コンテンツの中身を作り続けていくのは、事業者の力です。KOKOKARAは自社でコンテンツも作りますが、わざわざ西都を訪れたいと思ってもらえる”きっかけ”を育てていく必要があります。
そして、私たちもセミナーや講師のアドバイスを通して、「編集」の視点とスキルを育てながら、西都に引力の生まれる発信を頑張っていきます。
今後の流れ
◆9月3日(火)~4日(水)
-株式会社ガルテン 第2回視察(3事業者対象)
◆9月3日(火)15:00-17:00 @西都市役所北棟3階会議室
-第2回セミナー「若者・子育て世代向けの情報発信(仮)」
一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
観光コンテンツ開発事業 プロジェクトマネージャー
田上 沙慧美
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