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「さいと未来のまちづくり会議2024」第1回開催!(西都市まちづくり人材育成業務委託)_R6.6月活動レポート

こんにちは!さいと未来のまちづくり会議運営事務局の「一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA」の園田です。
今年3年目を迎える「さいと未来のまちづくり会議」。
過去2か年にわたり、まちの課題や先進事例の研究を行ってきましたが、3年目となる今年は、今までの学びや視点、気づきなどを実際にアイデアを形にするサードステップとして、参加者の皆さんで実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!

今月は、まちづくり人材育成事業の目的に加え、今年度のまちづくり会議の全体概要についてお話をさせて頂きます。
※「1.まちづくり人材育成事業の目的」は、初めて当事業の記事をご覧になられる方向けに、先月と同じ内容を再掲しております。
お時間がない方や先月以前の記事を既にお読みの方は、目次から「2.R6.6月の活動レポート」以降へ進んで頂くことをオススメします。


1.まちづくり人材育成事業の目的

まちづくり人材育成事業は、研修という側面を持つ「まちづくり人材育成業務」と、実践的に学ぶ側面を持つ「まちづくり実践コーディネート業務」の2つを指します。
本事業は、西都市が掲げる”第2期さいと未来創生総合戦略”の基本理念

に基づき、「西都市への新しいひとの流れをつくる」という基本目標の施策の一つとして実施されているものです。

全国的な問題となっている人口減少・少子高齢化は、西都市の課題でもあり、その打ち手として、西都市でも若者・子育て世代向けの移住定住や創業支援などを行っています。
転入者からは、まちの住みよさには定評がある一方で、”まちに活気がない”という声も多数寄せられており、移住や創業の促進において、まちの賑わいも大きく影響していることがわかりました。
また、今までのまちづくりは商店街の事業者が中心となって行ってきましたが、こちらも少子高齢化や後継者不足による担い手不足という課題を抱えています。

そこで、「市民目線でのまちづくり」を行うため、これからの西都を担う若者・子育て世代を中心とした”まちづくり人材”の育成が必要、という結論に至りましたが、セミナーやワークショップにおいてまちづくりのアイデアは多数挙がるものの、具体的に事業計画に落とし込むことができないという課題が生じました。

そこで、
■若い世代を中心にまちづくりへの思いをしっかりと事業化できるよう、地域の課題を正確に分析し、事業を企画立案するとともに必要な資源を調達して実行するという実務的な知識、技術、能力を育成・定着させる
■子育て世代をターゲットとしたコンテンツにテーマを絞って事業を展開することで、移住促進ターゲットである若い世代や子育て世代に選ばれるまちづくりを推進する
といったことを目的として、支援機関による伴走支援を行いながら研修や事業の実践を通して人材を育成し、恒常的なまちの賑わいの創出を図っていくために、本事業が立ち上がりました。

まちづくり人材育成業務内容

まちづくり人材育成研修「さいと未来のまちづくり会議」

R4年度にスタートした「さいと未来のまちづくり会議」は、西都市のまちづくりに興味のある方やまちを活性化させたい高校生~45歳程度までの方が集まり、まちの未来について語り合い、まちづくりについて学ぶ会議です。

初年度は、課題を解決するための考え方を学ぶ=まちづくりのアイデアを着想するファーストステップとして、西都市のビジョンや課題に対する解像度を上げるため、西都市の「まちづくりの方向性」「産業振興」「子育て・教育」「移住定住支援」「観光」に対する課題研修と、まちづくりの実践に活かせる「ラテラルシンキング」や「デザイン思考」の研修を行いました。
また、各回のワークショップでは、西都市の課題に対するアプローチを考え、最終的には西都市に対してまちづくり会議参加者からの提言をまとめて提出しました。

2年目のまちづくり会議は、昨年度に学んだ西都市の現状や課題、まちづくりに必要なロジカルシンキングやデザイン思考の知識を活かしたまちづくりを実践するに当たり、アイデアを形にできるセカンドステップとして、「アントレプレナーシップ」「パブリックデザイン」「商店街活性化」「ブランディング」「コミュニティデザイン」「クリエイティブ」という各分野で先進的に活躍されておられる講師陣をお招きし、見地を広げ、アクションに活かすことを目的として、全6回を通して持続的なまちづくり先進事例を学びました。

3年目となる今年は、実際にアイデアを形にするサードステップとして、これまでの学びを活かしつつ、実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!

実践コーディネート業務内容

①まちづくりサークル「SAITOBASE」の伴走支援
②西都謎解きジャーニーの制作・運営
※実践コーディート業務は、別の記事で詳細掲載します。

2.R6.6月の活動レポート

今年度のまちづくり会議参加者募集を行いました

今年度のまちづくり会議の参加者募集要項は、「原則、全4回を通しで参加する意欲のある方」としていることから、西都市内回覧板へのチラシ封入、市の広報ツ―ルSNS(広報誌、公式Instagram、公式LINE)といった広く周知できる方法に加え、「まちづくりに興味があり、実際に本気で取り組んでみたい」という前向きな意欲がある層へのアプローチとして、SNS広告、昨年度のまちづくり会議参加者への声掛けなどを中心に参加者募集活動を行いました。

その成果もあり、定員15名に対し、西都市内外からなんと23名の方にお申込みを頂くことができました!
「西都や自分の住むまちづくりに本気で挑戦したい、学びを実践に活かしたい」と感じていらっしゃる方々がこんなにも集まってくださるのを嬉しく思うと共に、事務局としても皆さんの熱い想いを実現できるよう、まちづくり会議修了・企画実現までしっかり伴走していきます!

6.19(水)「さいと未来のまちづくり会議2024」第1回を開催!

2024.6.19(水)に、「さいと未来のまちづくり会議2024」の第1回目として参加者全員で「まちづくり実践カードゲーム」を行いました。
急遽仕事などでの欠席も数名いらっしゃいましたが、第1回目には総勢19名の方が参加!

まず、第1回目プログラムの内容に入っていく前に、まちづくり会議の主催者であります西都市を代表し、西都市役所商工観光課長の吹井様よりご挨拶を頂き、参加者に向けて激励のお言葉を頂きました。

商工観光課長 吹井様のご挨拶の様子

ご挨拶を頂いた後、今年度のまちづくり会議のゴール、そのうえでの大事な問い、「全4回のまちづくり会議を、”I(事務局・講師)”や”YOU(参加者)”として切り分けるのではなく、”WE(この場にいる全員)”で創っていこう」というスタンス、グランドルールについて説明しました。

今年度のまちづくり会議のゴール
昨年度まちづくり会議第1回講師高橋邦男さんが、パタゴニア創業者の言葉を引用され、参加者への大事な問いかけをしてくださいました。既にここに集まっていること自体も大きなアクションであることをお伝えし、この問いは、私たち一人一人がこれからの新しいアクションに向かううえで背中を押してくれる言葉として、心に留めて臨んでいきたいと思います。
まちづくり会議のグランドルール。
ここにいる全員がまちづくりのことを真剣に考えているので、一人ひとりひとりが積極的に考え、発言し、お互いの意見を尊重しながら、私たちなりのまちづくりを考え一緒に正解を創っていきましょう!

ここまでの説明を終えたところで、いよいよ第1回目のプログラム内容へ。
今回は、これからまちづくり企画を一緒に考えていく仲間とコミュニケーションを取りながら、持続可能なまちづくりに必要な視点や考え方を学ぶことを目的として、事務局スタッフがファシリテータ―となり「SDGs×観光まちづくり」実践ビジネスカードゲームを行いました。
※まちづくりにはいろいろな分野がありますが、西都市と事務局であるまちづくり西都KOKOKARAでは、これから数年間かけて「観光のまちづくり」に力を入れていく予定としているため、今回は”観光まちづくり”という切り口で持続可能なまちづくりについて考えていきました。

まずは、カードゲームに入る前に、最近よく聞く”SDGs”の意味についてを知り、その後ゲームのルール説明を受けたうえでいよいよカードゲームに。

このゲームでは、参加者が12の役割(職業)のうちの1つを割り当てられ、持続可能なまちづくりとそれぞれに課せられたミッション達成に向けて、アクションカードを出していきます。
それを計4ターン(1ターンあたり3年)行い、まちの様子を表す4つの”地域の魅力パラメーター”が12年かけてどう変化するか?を考えながら進めるゲームです。

1ターン目の様子。
手元のカードとお金、そして自分のミッションがどうやったら達成できるか?を元にどんな活動をするかを各自で考えます。
各役が行ったまちづくり活動の結果を受け渡し。結果によって、地域の魅力パラメーターが変化します。
それぞれのまちづくり活動によって、地域の魅力パラメーターが変化したりしなかったり…(笑)
パラメーターの増減のたび、それぞれの役割を超えて、会場が一体となって一喜一憂!
カードの交換はできませんが、お金は自由に交換したり投資したりすることが出来ます。
(ここは行政役のテーブル。特にゲーム後半は、行政役の周りに人だかりが(笑))
まちのパラメーターと各役割に課せられたミッションクリアの為に、それぞれの立場でターンごとのベストな活動について考えていました。(活動しない、の選択もあり)

カードゲームの詳細については、ネタバレになってしまいますのでここではご紹介をここまでとさせて頂きますが、実際にカードゲームを参加者の皆さんとやってみて事務局として驚いたのは、参加者一人一人の「行動力」と「一体感」です。

地域の魅力パラメーターを上げるために一人ひとりが一生懸命考え行動し、パラメーターが下がればお互いを励まし合い、逆に上がればみんな拍手喝采で大喜び!
もちろん、ここに集まっている方々は、まちの活性化に積極的な人たちだからというのはあると思いますが、そんな人たちが一つになったらこんなにもまちが前向きに動くんだ、ということに驚くと共に、「こんな人たちが集まる西都、きっと面白いことが起こる。そして、いい変化が必ず起こせる。」という感動と期待を感じました。

そんな皆さんと一緒にこれから約4か月をかけて実際にまちづくり企画を考え、それを実現していく近い未来を考えると、今からすごくワクワクしています!
また、このまちづくり会議から、横のつながりやアイディアのかけ合わせが生まれ、より一層西都のまちがおもしろくなることを楽しみにしています!

3.次月の予定

第2回 メイン講師による「まちづくり企画立案ワークショップ」

いよいよ、7/27(土)にメイン講師の奥田さんをお迎えし、まちづくり企画立案ワークショップに入っていきます。
今回のカードゲームを通して感じた気づきや学びを念頭に置きつつ、参加者がチームで「子育て世代の賑わいを創出する」をテーマとした事業企画を立案していきます。
また、まちづくり会議で立案された事業企画は、西都市民の皆さんのご意見を取り入れて、まちづくりサークルSAITOBASEと一緒に実現していきます!

市民の皆様からの意見の集約方法は現在最終検討中ですが、その際は改めてお知らせさせて頂きますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします!

来月のレポートでは、7/27に実施されるまちづくり企画立案ワークショップ初回の様子についてご報告させて頂ければと思います。
西都市のまちづくり、今後も目を離せません!
ぜひ来月の報告も楽しみにしていてください◎

一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
まちづくり人材育成事業
プロジェクトマネージャー 園田美穂

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