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まちづくりサークル「SAITO BASE」名刺肩書きづくりワークショップを実施(西都市まちづくり実践コーディネート業務委託)_R6.5月活動レポート

西都市まちづくり実践コーディネート事業は、西都市のまちづくり人材育成事業の一環として行われており、主に
①まちづくりサークル「SAITO BASE」の伴走支援
②西都謎解きジャーニーの制作・運営

この2つを大きい軸として行っているものです。

今月は、先月同様まちづくり人材育成事業の目的について再掲すると共に、まちづくりサークル「SAITO BASE」が行った第1回目のサークル活動記録を中心に、ここ1ヵ月間の動きを皆さんにお知らせさせて頂きます!

※「1.まちづくり人材育成事業の目的」は、初めて当事業の記事をご覧になられる方向けに、先月と同じ内容を再掲しております。
お時間がない方や先月以前の記事を既にお読みの方は、目次から「2.R6.6月の活動レポート」以降へ進んで頂くことをオススメします。


1.まちづくり人材育成事業の目的

まちづくり人材育成事業は、研修という側面を持つ「まちづくり人材育成業務」と、実践的に学ぶ側面を持つ「まちづくり実践コーディネート業務」の2つを指します。
本事業は、西都市が掲げる”第2期さいと未来創生総合戦略”の基本理念に基づき、「西都市への新しいひとの流れをつくる」という基本目標の施策の一つとして実施されているものです。

全国的な問題となっている人口減少・少子高齢化は、西都市の課題でもあり、その打ち手として、西都市でも若者・子育て世代向けの移住定住や創業支援などを行っています。
転入者からは、まちの住みよさには定評がある一方で、”まちに活気がない”という声も多数寄せられており、移住や創業の促進において、まちの賑わいも大きく影響していることがわかりました。
また、今までのまちづくりは商店街の事業者が中心となって行ってきましたが、こちらも少子高齢化や後継者不足による担い手不足という課題を抱えています。

そこで、「市民目線でのまちづくり」を行うため、これからの西都を担う若者・子育て世代を中心とした”まちづくり人材”の育成が必要、という結論に至りましたが、セミナーやワークショップにおいてまちづくりのアイデアは多数挙がるものの、具体的に事業計画に落とし込むことができないという課題が生じました。

そこで、
■若い世代を中心にまちづくりへの思いをしっかりと事業化できるよう、地域の課題を正確に分析し、事業を企画立案するとともに必要な資源を調達して実行するという実務的な知識、技術、能力を育成・定着させる
■子育て世代をターゲットとしたコンテンツにテーマを絞って事業を展開することで、移住促進ターゲットである若い世代や子育て世代に選ばれるまちづくりを推進する
といったことを目的として、支援機関による伴走支援を行いながら研修や事業の実践を通して人材を育成し、恒常的なまちの賑わいの創出を図っていくために、本事業が立ち上がりました。

まちづくり人材育成業務内容

まちづくり人材育成研修「さいと未来のまちづくり会議」

実践コーディネート業務内容

①まちづくりサークル「SAITOBASE」の伴走支援
②西都謎解きジャーニーの制作・運営

実践コーディネート業務は具体的にこのような内容です。
※まちづくり人材育成業務は、別の記事で詳細掲載します。

①まちづくりサークル「SAITOBASE」の伴走支援

2023年5月、西都市のまちづくりに関心のある高校生から40歳程度の若者・子育て世代が集まり、西都市のまちづくりを進める市民団体「SAITO BASE(サイトベース)”」が発足。(詳細はこちらをご覧ください。)
KOKOKARAでは、若者・子育て世代向け企画の実施を通じて”まちづくり人材”の育成に繋げるため、SAITOBASE参加者が自発的にまちづくり企画を立案し、運営していくための伴走型支援を行います。

 <SAITOBASEのまちづくり>
西都市のまちの課題 × 私たちの“楽しいこと” や“できること”
 = ワクワク楽しくて面白いまち(西都市)を、私たちの手で創ろう!

西都市の課題を考えながら計画を立てますが、活動で一番大事にしているのは、私たちが「面白そう!」「あるといいなって思ってた!」と感じるかどうか。誰かの為ではなく、自分が暮らしたい、帰りたい、行きたいまちを私たち自身の手で創っていきます。
自分たちはもちろん、西都の皆さんを巻き込みながら「西都って、こんなにワクワク楽しいことがあったんだ!」と、今よりももっと明るい未来を描けるまちにしたい。そんな西都になることを目指して活動をしています。

②西都謎解きジャーニーの制作・運営

若者と子育て世代が西都市の中心市街地に足を運んでいただき、まちの賑わいを創出するコンテンツとして、令和4年度から継続して実施してきた、数週間~数ヶ月間を開催期間とする「謎解きイベント」。
3年目となる今年は、昨年度のイベントで参加者と一緒に旅をした「トキオとタム」が再び登場し、謎解きをしながら親子で西都のまちを楽しめるコンテンツを実施する予定です。

2.R6.6月の活動レポート

SAITOBASE、オリジナル名刺をつくります!

まちづくりサークル「SAITO BASE」は、今後西都のまちの活性化につながるさまざまなイベントや企画を行っていきますが、それにあたり、関係者の方々や協力者の皆様方へご挨拶する機会も増えてきます。
そこで、今後の活動も見据え、今年度はメンバー全員が、自分の名前やSAITO BASEの連絡先はもちろんのこと、それぞれのオリジナル肩書きを記載したSAITOBASEのオリジナル名刺をつくり、活動の中で活用していくことにしました。

SAITO BASE活動第2回<名刺肩書きづくりワークショップ>実施!

”肩書き”といっても、”リーダー”や”広報担当”など、与えられる役割での肩書きは、状況や環境によって都度変化していきます。
SAITO BASEはまちづくりサークルなので、リーダーが引き継がれていくことや、イベントごとで担当チームが変わる(例:広報→出店者)ことも大いにあり得る。
そこで、役割や職務にかかわらず、SAITO BASEで活動するにあたり変わらない、自分だけ・自分らしいオリジナル肩書きを考えてもらい、それを名刺に記載することにしました。

とはいえ、”自分らしい”って、言うのはカンタンだけど、伝えるのは難しい。
そこで、SAITOBASEの活動スタンスである<好き・興味があること><得意・経験があること>をメンバー一人ひとりが棚卸しし、そこから自分らしさの種を見つけ、肩書について考えていくことに。

SAITOBASEの活動スタンス

2024.6.30(日)にSAITO BASE 第2回目の活動として、オリジナル肩書きづくりワークショップを実施しました。

※今回のオリジナル肩書きづくりワークショップは、オープンソースとして公開されている、兼松佳宏さん著作を元にした「BEの肩書き」ワークショップをベースとして実施。

まずは、「肩書きってそもそも何?」「肩書きによって印象は変わる?」「オリジナル肩書きのメリットってなんだろう?」を、名刺の例を使って比較し知った後に、各自作ってきてもらった自分の偏愛マップをもとに、自分の肩書き史(過去・今・将来)についてグループでシェアするところからスタート。
グループシェアする中で、ただ話すだけではなく、”どうしてこのニックネーム気に入ってるんだっけ?”、”そのニックネームになる前後で、自分はどんな変化があった?”、”なりたい自分像を何かに例えてみると?”といった少し深掘った質問を取り入れつつ、「そう言えば…」「言われてみれば…」という今までになかった気づきも得てもらいました。

シェアの後、それぞれの偏愛マップの中から「努力と困難を乗り越える充実感から来る幸せ(ユーダイモニア)」に近いものをピックアップし、”自分がどんな時にその幸せを感じるか”という感覚を知った上で、自分の考え方や行動の傾向を知っていくための「自分って、そういえば○○かも!探し」ワークに取り組んでいきました。

「自分って、そういえば○○かも!探し」の例①
「自分って、そういえば○○かも!探し」の例②

このワークは、3人1組になり、このような流れで行いました。
①各自でワークシートに記入
②グループでストーリーテリングトリオ形式(以下説明資料)でインタビュー実施
③インタビュー後、メモ係よりフィードバック

ワークシート
インタビュー中の様子①
インタビュー中の様子②
インタビュー中の様子③
インタビューで出てきたキーワードや、表情が変わった瞬間などをメモし、インタビュー終了後にフィードバックを行いました。

話し手・聞き手・メモ係をローテーションで全員が行うことで、伝えるスキル・傾聴するスキル・要点や相手の感情などを読みとるスキルそれぞれの練習や向上にもつながったんじゃないかな、と思います。

インタビュー後、グループメンバーの2人と自分自身に向けて、「BEの肩書き」をプレゼント◎

プレゼントカード見本。このカードの中央に、インタビューで感じたことやステキだな、と思ったワードからヒントを得て、お互いに肩書きを考え合いました。
考えた肩書きをプレゼントしている様子。
「少し恥ずかしいけど、プレゼントされるのすごく嬉しい!」という声が聞けてよかった!

プレゼントタイムでは、考えた肩書きとその理由をセットにして、肩書きカードをお互いに手渡し合いました。
「考えるのが難しい」とみんな言葉にはしていたものの、実際に真剣に考えてプレゼントした肩書きは本当にステキなものばかりでした!
「こうやってプレゼントされるの、照れくさいけど嬉しい!」「自分では気づかなかった一面を教えてもらった」などポジティブな意見が多く、”自分らしさ”について深く楽しく考える機会になったと思うと、私たち事務局もすごく嬉しい気持ちになりました。
今回のワークショップは、自分の「好き」を言葉にしたり、嬉しいや楽しいを共有しながら、自分らしさを活かしつつまちづくりをしていく「SAITO BASE」の活動として、きっと意味があるものになったと思います。

プレゼントタイム後、実際に印刷する名刺デザイン候補をお披露目。
SAITO BASEの前担当:田上さん(KOKOKARA)が、今までの活動やメンバーのことを考えながらデザイン案を3つ考えてくれました。メンバー投票で、その3つのデザイン案のうち、1つ共通デザインを決定予定。

今回プレゼントし合った肩書きをベースに名刺に入れる肩書きを含め、全員の名刺入力情報が確定次第、7月下旬~8月には印刷手配を行う予定です。

BranchMarche開催準備をはじめました!

いよいよ、SAITO BASE第2期最初のイベント、【Branch Marche vol.2】に向けての開催準備をはじめました。
まずはメンバーに担当チーム(コンテンツ企画・集客広報・出店者)×かかわり方の希望を取り、チームを決定。
現在、各チームに分かれてミーティングを行い、チームリーダーを中心にマルシェ開催に向けて動き始めました!

開催日時は、8/31(土)11~19時を予定。
まだまだこれから詳細を決めていきますが、ワクワクするイベントになるようメンバーが一生懸命考えて進めています。
なるべく早く皆さんに詳細をお伝えできるよう全力で準備を進め行きますので、今しばらく情報オープンをお待ちください!
また、メンバーの皆には、今回つくるSAITO BASEのオリジナル名刺をどんどん活用していってほしいと思います。

西都謎解きジャーニー 制作準備・打ち合わせ

今年度の西都謎解きジャーニーは、昨年の参加者データや花の時期に西都原に遊びに来る客層分析結果をヒントに、幼稚園~小学生を持つ子育て世代ををメインターゲットとして置き、<絵本>を読み進めながら謎解きを楽しめるコンテンツを企画中です。絵本には、昨年に引き続き「トキオとタム」と一緒に西都のふしぎを探すストーリーに加え、今年はイベント期間中にARを使った特別体験ができる仕掛けも盛り込む予定にしています。

先月のキックオフミーティング後、絵本の方向性や構成、販売方法などについて社内及び社外パートナーチームと疑問点や質問などをお互いに整理し、6/12に改めてミーティングを実施しました。

そこでは、事前に整理しておいた疑問等をお互いに解消していきながら、絵本全体の構成やおおまかなストーリーなどについて話し合いました。
「トキオとタム」が、ファンタジーの世界観の中でまた別の謎解きストーリーを楽しむイメージを膨らませながら活発にアイディアを出し合い、、ついに今年度のトキオ謎解きストーリーのあらすじとタイトルが決定しました!!

トキオとタム

まだ詳細を公開できないのが非常にもどかしいのですが、めちゃくちゃかわいくてワクワクするトキオの謎解き絵本になりそうです!!

我々チームメンバーも社外パートナーチームの方々も、ぜひ西都市の子育て世代が謎解きを楽しみながら西都のまちをめぐり、新たな魅力を発見できるようなコンテンツになるよう企画を進めていきます。

3.次月の予定

まちづくりサークル「SAITOBASE」

【Branch Marche vol.2 開催準備】
大きく3チーム(コンテンツ企画/出店者/集客・広報)に分かれ、チームミーティングを重ねながら、本格的にイベント準備にはいっていきます。

また、開催場所も無事に決定しました!
関係機関には、SAITO BASEのスタンスや目指したいまちづくり、またBranchMarcheのコンセプトなどにご理解いただき、期待を込めてお許しいただけたことに心より御礼を申し上げると共に、SAITOBASEメンバー全員でステキなイベントをつくりあげていきます!
開催は8/31(土)。
また来月、イベントの開催場所やその場所決定までの経緯なども含めてご報告させて頂ければ嬉しいです。

なお、メンバーは随時募集中です。
「SAITOBASEに興味がある!」「話だけでも聞いてみたい」という方は個別での説明も承っております。

ご希望の方はこちらからお気軽にお申し込みください。
引き続きSAITOBASEの活動について応援よろしくお願いします!

西都謎解きジャーニー

7月は、謎解き絵本の「なぞなぞ」の制作、キービジュアルの作成や具体的なストーリー構成などを進めていきます。
謎解き絵本のリリースは秋ごろを予定。
月を追うごとに、思い描いていたものがどんどん形になっていき、今年もトキオとタムが近付いてきてくれているようで、とても楽しみになっています。
今年度も西都市へ多くの方にお越しいただき、トキオとタムと一緒に西都の秋を更にもう一段楽しんで頂ける皆さんの顔を思い浮かべつつ、社内・社外パートナーチーム一丸となって、制作運営に取り組んでまいります。

まとめ
今年度も早くも2カ月が過ぎ、SAITO BASEも、西都謎解きジャーニーも、日を追うごとにスケジュールやタスクが明確になってきて、プロジェクトメンバー一同とてもワクワクしています。
6月は、SAITOBASEの第2回の活動報告とBranchMarche準備進捗を、西都謎解きジャーニーでは制作進捗について皆さんにお知らせしたいと思います。
それでは、また来月のご報告でお会いしましょう◎

一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
まちづくり実践コーディネート事業
プロジェクトマネージャー 園田美穂


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