宅建の勉強は、すればするほど知らないことが増える
今回は、宅建講師のメッセージのうち試験に役立つ情報です。
不安が生じるのは、勉強している証拠!
合格する人は、勉強してるのが当たり前なので、合格圏内にいる受験者は、そのほとんどが不安を抱えています。
皆さんは、勉強というのは「すればするほど、知らないことが減る」と思っているでしょ?
でも、法律の勉強に、これは当てはまりません。
法律の勉強は「すればするほど、知らないことが増える」のです。
私たちが中学や高校時代にやっていた勉強は、機械的な丸暗記が結構幅をきかせていましたね。
勉強の対象が機械的な丸暗記であれば、「すればするほど、知らないことが減る」のは当然です。
でも法律の勉強は、機械的な丸暗記じゃなく、意味のある学習です。
意味のある学習では、「すればするほど、知らないことが増える」のです。
法律は意味のある学習
例えば、物権の所を勉強したとします。
参考書には、「物権とは、物を直接・排他的に支配できる権利である」と書いてありました。
その場合、法律は意味のある学習なので、
・ 「物」って何だろう?
・ 「直接」ってどういう事?
・ 「排他的」の具体例は?
・ 「権利」って何?
などと、疑問がどんどん増えて行きます。
それらの疑問を解決できた人には、さらに、「物権」は「債権」とどう違うの? という新たな疑問が生じてくるでしょう。
それを解決できたとしても、「借家権」は「債権」とされているのに「排他性が」あるのはなぜ? と、また疑問が生じてきます。
さらに疑問は続きます。
そもそも、民法が「物権」と「債権」に分けているのはなぜだろう? と。
このように、意味のある学習では「すればするほど、知らないことが増える」のです。
意味のある学習では、どこかで見切りをつける
意味のある学習では、すればするほど、知らないことが増えるので、どこかで見切りをつけて下さい。
法律の入門資格である宅建では、なおさらです。
ここを履き違えると、商業主義の餌食になりやすく、「先がない」「合格しにくい」「何年も受ける」、という事になります。 まじめな受験者ほど、陥りやすい傾向です。
不安を抱えている受験者の皆さん。
一つの事にこだわっちゃダメ。
どこかで「見切り」をつけ、3ヵ月ですべての知識を全部見直せるような勉強をして下さい。
きょうのメッセージで、一人でも多くの「まじめな受験者」の不安を解消できれば、幸いです。
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