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社員を自走させる「やさしいリーダー」になるヒント

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どんな会社・組織になるかはリーダー次第。社員が活き活きと自走するには、リーダーの「やさしさ」が不可欠。やさしいリーダーに近づくヒントを共有します。
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いまの時代、会社/経営に必要なのは「やさしいリーダー」だと思うのです

ボクは、「リーダーはやさしくあるべき」と思っています。会社の成長のために、必要だから。 で、今日、職場で仲間と長めのランチ時に、その理由をきちんと教えてよ、とのことで、長々と説明したのでした。一応、「なるほどー」とのことでしたが、納得したのか、信じたのか、わかりません。 それをちょっと整理してみました。 1.現代がVUCA時代だから(事業成長のカギはやさしさ) ビジネスしていると「今はVUCA時代」なんてよく目や耳にします。もう15年ぐらい言われ続けていますかね。

「会社とはいったい何なのか?」の5つの定義。良質な会社の土台

多くの会社で、リーダーは、社員は、「幸せ」なのだろうか。 稼ぎ、成長させ、継続させよう、とリーダーはやっきになる。でも、稼げ、成長し、継続していても、リーダーも社員もストレスばかり。なぜなら、会社が会社であるために必要な主従関係、指示命令、独裁、圧制が、ストレスを生む。だから、しょうがない。。。 と思っているが、これら、主従関係、独裁や君主的圧制、言葉の暴力などは本当に必要なのか? そんなものなく、ストレス少なく、「幸せ」と思いながら、同時に稼げて、成長・継続しえる、そん

ナチスの恐怖を詠う詩になぞって、ダメダメ・リーダーを定義

ナチスが社会主義者を襲ったとき、私は声をあげなかった。 なぜなら私は社会主義者ではなかったから。 次にナチスが労働組合員たちを襲ったときも、私は声をあげなかった。 なぜなら私は労働組合員ではなかったから。 その後ナチスがユダヤ人を襲ったときも、私は声をあげなかった。 なぜなら私はユダヤ人ではなかったから。 ナチスがついに私を襲ったそのとき、私のために声をあげる者は、 ひとりも残っていなかった。 ドイツ人神学者のマルティン・ニーメラーさんの詩。ナチスの恐怖のジェノサイド

大企業勤務。40代後半~。先が見え諦めのレイムダック状態。なぜこうなる?

大企業1社勤務で25年以上。”先”が見え、役職諦め、低空飛行を決め込む。レイムダック状態。そんな先輩。地方から東京に来てランチを一緒に。 「もう本社はいい。衛星でいい。地方で子会社が楽。あと10年ぐらい上手く切り抜けたい。嫌われず競争せず。最後の最後に負けて不幸な先輩見ている。誰が一番勝ちかと言うと差し障り無く、子会社を回って、最後まで皆と仲良くだ。退職後に嘱託の可能性もある。競争して負けたら終わりだ」。 寂しく、悲しく、そんな会社人生でいいの、もったいない、とも思ったが

ダースベイダーに多くの部下がいる理由に学ぶリーダーシップ論(素敵なリーダーになりたい編_v4-58)

「第二次世界大戦とホロコーストという惨事は(ファシズム、国家崇拝)がどれほど恐ろしい結果につながるかを示している。しかし不幸にも、人々がファシズムの病弊について語るときには、お粗末な内容になることが多い。なぜなら、ファシズムを恐ろしい怪物として描きつつも、なぜファシズムがあれほど人を惹きつけるかを説明しそこなうからだ。 そのため、今日、人はときどきファシズムの考え方を知らず知らずに採用することがある。「ファシズムは醜いものだと教わったが、鏡を見ると、とても美しいものが映って

多くの企業が抱えている問題点。結局、行き着く先は・・・

結局、業績不振が続き、その会社は買収されてしまった。経営トップは気前のよい退職金をもらい、はっぴーに退任。一方で、従業員の半分は解雇。その数年前に、上級役職者と経営コンサル兼大学教授がこの会社の課題を分析し、対策を計画していたが、実行されず。 もちろん、この対策を実行しても上手くいったかはわからない。けど、その数年間に実施された内容よりは良かったはずと示唆。質の良い対策でも実行されないなら、何も変わらない。 とにかく、多くの企業が抱えている問題点は「すでに多くの人が気づい

「経営本」では色んな「文学作品」が引用される。結局、”そこ”なのかな。

つまり、「答えを与えるのではなく、アイデアや情報を与え、1人ひとりが自分なりの答えを見つけるように仕向けるわけです」(同著)という主旨の例え話なのです。 で、この、「エメラルド・シティー」と「黄色いレンガ」とは「オズの魔法使い」の話。ボクは、たまたま、「オズの魔法使い」が好き。だから、わかったのです。 ーーーーーーー 本を読んでいると色んな引用に出会います。上述の本でも、アダムスミス、マックスウェーバー、カミュ、ジョージ・オーウェルが登場します。時に説明がありますが、無

「人は皆良かった。でも超ブラック」という意味不明な転職理由の真意

「人は皆とても良かったのだけど、超ブラックだったから辞めました」。 これは、先日、20代の若者と転職話をした際の言葉。精神的に病気になって辞めた、とのこと。 この時はこの表現に何も思わなかったのですが、今日も職探ししている20代の若者から同じことを言われたのです。「前職は良い人ばかりだったけど、会社がかなりブラックだから辞めた」と。 この方の話をもう少しすると: 朝、お化粧していたら勝手に涙が出て来るようになった。以後毎朝。残業代無しで深夜25時、26時まで働いた。出張

リーダーへ。BTSが愛される理由からリーダーシップを学んでみよう。

金曜日。ちと休憩でタリーズへ。途中で同僚のもぐらさんに出会う。 「ボクさん、こんにちわ。あれ、また会いましたね。先週も金曜ですよ」 「おぉ、だね、金曜だったね。。。あ、コーヒー行かない?」 「あぁ、、、そうですね、、、ちょっとだけね。ご馳走様です!」 「ところで、ボクさん、来たんですよ。日本に」と始まった。最近、出会うとネタのようにこの話になる。 「BTS?」 「ですです。2人のメンバーが来たんです。ちなみに全員で7人ですよ」 「知ってるよお。名前も全員覚えたよ。もぐら

BTSの7人を大好きになったその方法を職場に(職場を良質にするコンセプトv6_3)

知ることが少なければ愛することも少ない、とはレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉。 会社の仲間が、今更?なのか、BTSに沼ったのだ。急速な勢いで。ジョングクさんのSevenという曲をたまたま耳にし、動画を見てから。だから、7月からの話だ。3ヶ月ほどで大好きに。ランチでそんな話。 メンバーのグクさんの誕生日には新大久保に行ったらしい。BTSの曲も全部聴いたらしい(本当に全部かはわからないけど)。メンバーの顔が描かれたロッテのガムをコンビニで買い、伝記本も買い、毎晩、お家に帰ってY

社員はやさしいと弛む。厳しくあるべき。しかし「厳しい」って一体何だ?

職場では、なぜか、やさしさは評価されない。社員はやさしくすると弛む。ミスは増える、真剣に取り組まない。厳しくなければダメだと。。。 ボクはこの文脈での「厳しさ」は職場に不要だと思うのだ。この文脈というのは、やさしくあると弛むから厳しくあろう、という時の「厳しさ」。ボクにとっては、なんだか「不快な」イメージが喚起される「厳しさ」。 ということで「厳しさ」の定義にもよるし、言葉の綾とも言えるのだけど、「厳しさ」は不要だと思うのだ。 例えば: 「甲子園に出るために”あるべき”

王子と乞食、ヴェニスの商人など10の文学作品から、素敵なリーダー像を学ぶ

強制もないのに、一緒にいたいと思われ、尊敬される、そんな素敵なリーダーになりたい。そんな夢に向けて、模範となりえる10の物語(文学作品・古典)を整理してるのです。 タイトルは聞いたことがあり、あらすじもなんとなく知っていて、なるべくすぐ読めるそんなメジャーな10作品。 ‐‐‐‐‐‐‐ ひとにメッセージを伝えて、それがきっかけで相手に行動(変容)してもらえたら嬉しいです。立ち止まった際もそのメッセージを思い出して次を考えてくれたら、また嬉しいものです。でも、自分の言葉を直

「社風」はリーダーの人格・知性次第。どんな社風がイイですか?

ひとは多重人格。状況に応じてある程度自分を変えられます。  ・会社ではおとなしく、主張せず、  ・両親には我が儘な子供になり、  ・赤ちゃんや小さい子にはバブバブ言って、  ・友達同士ではバカになり、  ・得意な趣味のサークルでは臆せず主張し真剣で  ・後輩には先輩ぶって偉そうで、  ・彼女・彼にはカッコ付け、好かれようと努力し、  ・家庭のパートナーには礼儀を忘れ、言いたい放題。   あるいは、尻に敷かれる。。。 ーーーーーーーー サルのグループ。支配的な少数(オス)

会社にいる「できないヤツ」。放置か、異動か、リストラか。他の道は無い?

「でもさぁ、やっぱりダメなヤツっていない? やる気無いのか、地頭もいまいち、気が利かないし、ミスも多い。でも、自分は出来ると思っている的な。イライラだよね。もう大人なんだしさ、いちいち、あれこれ言えないよな、自分でどうにかしてよ。やさしさ貫いて指導するとか、無理だよ」。 ボクの「リーダーはやさしくあるべき」論を知り合いに話したら、反論された。確かに「できないヤツ」はいるのでしょう。。。 でも、「できないヤツ」と思うから、そう見えるのかも? 長所は無いのかな? どうしてそう