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男性ホルモン注射のはなし

武德です。
いまさっき男性ホルモン注射を打ってきました。
今は自分の体の中でつくれる男性ホルモンの量が増えてきたから、エナルモンデポー125mgを月に1度で済むようになりました。(以前は250mgを月に1本でした)

自己注射に切り替えて1年

2022年の秋ごろまでは、近くのクリニック(しかもかなり価格が安い)で打ってもらっていたのですが、ある日突然、「混合医療になってしまうから血液検査は保険効きませーん」になってしまって。
3ヶ月に1度血液検査に10,000円ものお金がかかるようになり、血液検査だけで年4万!?馬鹿馬鹿しいのそのクリニックの利用をやめてしまいました。

そもそも性同一性障害が保険適用で診られないのがおかしい

性同一性障害は体の障害です。
男だけど体が女性、女だけど体が女性の状態で生まれ、それを人に話しても誰も信じてくれないどころか、不自由のない生活を送るために自腹でホルモン注射買って、性別適合手術しなきゃいけないたいへんな病気です。
だからその病気に当たっちゃった人はとんでもなく苦労します。
正しく男性や女性の体で生まれて来た人たちが本当に羨ましいなーとは思いますよ。

「女だけど心は男だから、見た目を男性に近づけるために男性ホルモン注射打ってるんです!」って言えたらどんなに気が楽かと思ってしまいます。

本来は医療機関でホルモン注射を打ってもらうべき

自己注射だと郵送であらかじ10本くらいホルモン注射送ってきてもらえるので、いつでも自分の好きなタイミングで打てるというメリットはあります。

しかし自分で打つ分、「注射に失敗してしまうこと」も多々あります。
そりゃお医者さんじゃないんだし、自分で注射打つのは難しいです。
私は自宅でホルモン注射打ち始めてからそろそろ1年になりますが、やっぱり難しいです。2回に1回失敗して、最後まで薬剤が体に入りきれないということは起きます。

やっぱり、「性同一性障害(性別不合)」って医療機関でちゃんと見るべきだと思います。

お医者さんたちは、いつまで性同一性障害をジェンダー・アイデンティティや男らしさ、女らしさの問題だと誤解しているんでしょうか。
また、当事者自身が「医療ケアを求めていること」を強く言っていく必要があるんじゃないかなと思います。

お薬:エナルモンデポー125mg・5回セット(価格:8000 円,数量:2セット)
お薬代:16000円
オンライン処方料:2000円
合計金額:18000円

以上、10ヶ月分のホルモン注射、1万8000円全部自腹です。
本当に当事者の人、保険適用が必要なことをちゃんと声を上げて言っていきましょう。

28歳の時「ゴメン、本当の性別女じゃなくて男だった」を食らった性別不合の当事者です。日常的に男女の性別使い分けを強いられそのまま根付いてしまった奇妙な人生。サポートや紹介していただけるメディアさんも募集しています。