見出し画像

『Re:ビドー』 作・演 佐織祥伍に迫る❗️


ついに、早稲田大学演劇研究会、略して早大劇研の入会意思決定日が6/19(日)に迫ってまいりました。

4月から始まった新歓公演。ラストを務めた『Re:ビドー』は、全ステージ満員のち終演いたしました。ご来場頂いた皆さま、誠にありがとうございました!

本企画では、器がデカめ、態度もデカめ、の『Re:ビドー』主宰、そして作・演出、《佐織祥伍》にインタビューを行いました。

よろしければ、ご覧ください!

佐織祥伍(19)
栃木高校演劇部出身。現在は明治大学文学部演劇学科に在学中。
2021年度早稲田大学演劇研究会入会。
早大劇研'22新歓公演『Re:ビドー』にて、主宰、作・演出を務めた。

〈目次〉

1.演劇をはじめたきっかけ
2.高校で脚本を書いたことはあったか?
3.再び脚本を書き始めたきっかけ
4.なぜ劇研へ?
5.新人訓練はどうだった?
6.佐織が思う新人訓練の魅力
7.脚本家を目指す人に新人訓練は必要か?
8.スタッフ活動を第一志望に劇研に入会するのはどう思うか?
9.劇研は佐織にとってどんな場所か?
10.劇研を考えている人に一言!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

1.演劇をはじめたきっかけ

母が演劇が好きで、その影響から、やりたいというよりかは暇つぶしのようにはじめました。高校受験のときに目指していた高校がたまたま演劇部の強いところだったので、ちょうどいいやと思って入りました。なので、原点は高校演劇ですね。高校が、僕の演劇をちゃんとやろうと思った場所です。

2.高校では脚本を書いたことはあったか?

高校で脚本をやろうと思ったことはあんまりなかったです。文化祭で一度書いた時もあまりにもひどくて泣いたことも。どうやったら人を笑わせられるんだろうって考えて、それでもわからなくて。僕に脚本は書けないと思っていたぐらいでした。

3.再び脚本を書き始めたきっかけ

脚本を書くということが怖くはありましたが、頭の片隅で書きたいという思いがあり続けていました。
明確にやろうとおもったのは、去年。去年、たくさんの演劇作品を観ることに費やしたのですが、僕が面白いと思える作品が本当に少なくて。
自分がやりたい演劇をやるなら、結局僕が作るのが早くない?と思いました。
僕が思い描く演劇は誰かの頭にあるものじゃなくて僕の頭にしかない。だからやるしかない。と思った。
なので、積極的選択というよりかは消極的選択でしたね。だから今も脚本を楽しいと思って書いているわけではないと思います。

稽古中の佐織祥伍

4.なぜ劇研へ?

脚本を書きたくて入ったわけではなかったです。
大学生になっても演劇を続けるなら何処だろう、と思った時に、「演劇続ける=早稲田に行く」だし、「早稲田に行く=劇研」という選択肢しか頭になかった。なにも考えていませんでした。

5.新人訓練はどうだった?

お試し稽古に行ってアップを見せられた時も、驚きよりも「あ〜これこれ!」と思っていました。
抵抗もなかったし、ここでやらなきゃ、みたいなちょっとした焦りもありましたね。
全員ぶっ潰してやる!と思っていたので、同期から声をかけ辛いと思われていました。笑笑

6.佐織が思う新人訓練の魅力とは

僕は新人訓練に対してツンデレでした。
全員ぶっつぶすみたいな雰囲気があるわりには、周りを正しく見ようとしていたと思います。

そして僕の代のエチューダー(※新人訓練の担当者)は、経験者を伸ばすのではなく、“演劇の入り口に立たせる”ことを僕たちに教えました。逆にいうとそれ以上でもそれ以下でもありませんが。

その先を教えてはくれないけれど、その場所に絶対に立たせてくれるし、見放さないと思います。殺し合え、潰しあえ!ていう割には、馬鹿みたいに優しい。
基本的なことを教えてくれるし、僕は武器が増えました。

すごいいいものって手放しに褒められないけど、向き合ったら絶対利益はあります、知らんけど。

『Re:ビドー』ゲネプロ写真(撮影:岡野屋丈)
※左から、樺香、齊藤真菜香、川元優輝

7.脚本家を目指す人に新人訓練は必要か?

僕は、演劇ってフルで殴った方がおもろいと思っています。
フルっていうのは視覚的、聴覚的、そして形而上のものがあると思っていて、(文学的な意味で)、
視覚的、聴覚的な部分は役者の身体性にかかっていると思います。脚本家がいかに面白くしたとして、その三要素が作用し合わないと、おもしろくならない。
演劇はどうしたって役者の身体を通して届くので、そのためにも深く知っておくべきだと思いますし、じゃあどうやって知るかって考えたら、経験するしかないんだと。

8.スタッフ活動を第一志望に劇研に入会するのはどう思うか?


絶対にやめといた方がいい。
でも大歓迎だし、いてほしい。
僕達が土下座してでも入って欲しいぐらいには思っています。

『Re:ビドー』稽古場風景(撮影:岡野屋丈)
※左から桝屋大河、川元優輝、樺香、齊藤真菜香

9.劇研は佐織にとってどんな場所か?

矛盾してる場所だと思う。冷たいけど、見放すつもりはない。見放すつもりもないけど、みんないなくなっちゃうし、いなくなっちゃうことに誰も何も言わないし止めないけど、みんな寂しい、寂しくなっちゃってるから、みんながいるうちに何かしようって、動いてます。でもとりあえず、すごい元気。

10.劇研を考えている人に一言!

やりたいならやればいいです。やるもやらないも自由です。

『Re:ビドー』終演後の集合写真
※左から航生ロードショー(舞台監督)、佐久間喜望(照明)、中孝太(演出助手)、樺香(役者)、齊藤真菜香(役者)、池森香乃(制作)、佐織祥伍(作・演出)、桝屋大河(役者)、川元優希(役者)、岡野屋丈(ゲネ写撮影)、鳥塚隼人(音響)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?