【死語現禁】281.マイカー
(英:my+car)(和製語my car)自家用車。(広辞苑第七版)
<用法>
タクオは会社から資金を借り、夢だったマイカーを手に入れた。
リエは結婚後に家を郊外に買い、マイカー通勤になった。
<解説・思い出>
僕の若い頃までは、非常によく使われていた言葉です。
「自分の自動車」より「マイカー」と言った方が、楽だし夢があったのだと思います。
ある時代までは「自分の車」(マイカー)を持つのが、ステータスであり夢であった人が非常に多かったのです。
僕も自分の車を手に入れた時は「自由の切符」を持った気分になり、嬉しかったものです。
時代は移り変わり、今や自家用車は当たり前になりました。地方では一家に一台ではなく、一人一台になっています。
自動車が特別な存在でなくなり、自家用車のことをわざわざマイカーと言い変えることも無くなりました。
僕の親戚の男性(三十歳前・都会暮し)は、祖父がまだ新しい小型車をただでやると言ったのに断りました。理由は「リスクだから」だそうです。
確かに運転には危険がありますし、車の維持にはとにかくお金がかかるので、経済的にもリスクです。若者にとって自動車は夢でもなんでもないのだなと得心しました。
自動車が憧れでなくなった現在、「マイカー」という言葉も夢がなくなり、使われなくなっています。
若者にこの言葉を言うと
「うちの親戚の漁港ではスルメイカのことっスね」
と、軟体動物の真烏賊(まいか)と勘違いされそうです。
死語ランク:☆
☆・・・多くの人が知っていて、言った人に「懐かしい」と言うレベル。
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