【死語現禁】273.博労(牛)
(日:ばくろう)ここでは、(ハクラク(伯楽)の転。「馬喰」とも書く)馬のよしあしを鑑定する人。馬の病気をなおす人。また、馬を売買・斡旋する人。(広辞苑第七版)
<用法>
正男の曽祖父は、博労で牛市に出かけて牛を売っていた。
<解説・思い出>
先日あるテレビ番組で、久しぶりに聞いた言葉です。
広辞苑では「馬」となっていますが、現実には牛の売買にも使われた言葉のようです。
横溝正史作「八つ墓村」にも出て来る言葉です。
僕の見た番組では、昭和時代にも農耕牛の市場に来た博労が牛と一緒に寝ていたと説明されていました。当時、牛は農耕には欠かせない存在で、非常に大切にされていたとのことでした。
現在でも牛の市場はありますが、牛を販売する方を博労とは言いません。
牛の売買にも法律が整備され、曖昧な人達が活躍する隙間が無くなり、この言葉も使われなくなって行ったのだと思います。
この死語現禁で取り上げた「224. 瞽女」と同様、昭和にも博労という職業が存在していたということに、むしろ驚く感じさえする言葉になっています。
職業として存在しないので、もう復活は難しいのではないかと思います。
死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル
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