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【死語現禁】158.カニ族(かにぞく)

(日:蟹+族)大きなリュックサックを背負い、列車内や改札を蟹のように横歩きで歩く若者旅行者。

<用法>
「正樹達はカニ族で北海道に行くって言ってたよ」
「あの頃カニ族というのが流行って、列車で北海道に行ったものよ」

<解説・思い出>
どこかの国の少数民族のことではありません。

列車旅行が主体だった時代、大きなリュックサックに荷物をつめんこんで、夜行列車などで旅行する若者達のことを指していました。

当時は国鉄がワイド周遊券を発行していて、急行列車の自由席は追加料金無しで乗車できました。夜行急行も沢山あったので、普通席で寝ながら移動する若者達も随分いたのです。

ユースホステルなどに泊まりながら北海道などを何日もかけて貧乏旅行をするというのが一種のブームだったようで、そんな若者達を指していました。

今では列車旅行をする若者は随分減ってしまいましたし、貧乏旅行をする人は「バックパッカー」という言葉でくくられているので、まずこの言葉は使われることはありません。

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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