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“Harvest”

午前中はおやすみということにした。天気の良い、穏やかな秋の日です。

歌を歌っていた。というより、歌いたい歌リストが長くなるばかりで全く追いついていない。…歌いたい歌をリストの順に歌っていこう、というのでもない。そのときの気分に合った曲でないと歌えないし、そのときまさに歌いたい曲を歌いたい(当然だけれど)。

ああそうだ、先日就活関連でおすすめの作品への愛を語る?という文章を作ったので近いうちにここにも載せようかなって思ってます。その中で出てくる「その子」は、私が唯一男子に嫉妬した(?)ことのある子です。体育の選択授業で、柔道を選んでいて。その子といつもペアだったのだけど、ある日女子が一人休んで奇数になってしまって、(柔道)経験者のその子が男子と組むことになって。

悔しかった、嫉妬した。いや、だってその子も嫌そうな顔してるじゃん!あんな奴とペア組むなんて!あの子のショートヘアが揺れるたび、めちゃくちゃいい匂いがするのを、あんな(ごっつい)男子が知ってしまうなんて…!(本人は汗っかきだと恥ずかしそうにしていたけれど、いや、めちゃくちゃいい匂いだったからね。あの子の使っていたシャンプーは何だろうって気になっている、TSUBAKIとかかな、勝手なイメージ)。とっても良い子でした。連絡先を交換しなかったこと、今も少し心残り。

僕は今、ffbe(えふえふびーいー)幻影戦争っていうスマホゲーム?ソシャゲ?をしてて(ちなみに廃課金ゲーのくせにのんびり無課金勢です)。FF自体ほとんどストーリー知らない(FFよりドラクエ派だった)し無課金なのでライトユーザーではあるのだけど、一応ギルドには所属してて。そのギルドがね、なんか解散しそうなのよね。ギルマスさんがログインしなくなってしまったので、メンバーも減っちゃったし解散しますか、ってなっちゃって(10人以下だとギルバトができない)。僕がこのゲーム始めた9ヶ月前?からずっとお世話になってたギルドだからちょっと寂しい。
(なぜこのゲーム始めたかというと、「タクティクスオウガ」っていう別のゲームとのコラボの噂を耳にしたからです、まだコラボ来てないけれどそのうち来ると思う、タクティクスオウガも最後までやったことはないんだけどもね…)


…え、平和な昼下がりすぎて課題とか何もやりたくないな(今日絶対しなきゃいけないことは終わらせました)。

あとね、何気に小説の中身が気になっていますね。あんな風に伏線(?)を敷かれるとね……。あわわ。

だからそれよりも先に歌いたい歌リスト(非公開)から一曲歌っておくことにしました。


灰と幻想のグリムガル、というアニメのエンディング曲です。いわゆる異世界転生系が(ライトノベル界で)流行りだした頃、少し異質なそのアニメの世界観に惹かれました(原作はもう少ししっかりラノベのようです、読んだことはないけれど)。


お気に入りはアニメの登場人物、「シホル」が歌うこちらの(アコースティック?)バージョンです。ギターとピアノが世界観にとても良く合っていると思います。

(K)NoW_NAME “Harvest” (Shihoru ver.)

(なぜシホルというキャラが歌っているのか、についての僕の勝手な推測があります。ここからはネタバレ、及び少しだけ歌詞の考察を含みます)


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この作品は、現実世界の記憶をなくした状態で(ただの一般人のまま)異世界に転生してしまい、素人6人でパーティーを組んでモンスターを倒していく、というストーリー。


この歌は、「君の声を追いかけていた」というサビの歌詞にもあるように、誰かの背を追いかけるイメージのある物語となっているように思う。それはきっと、パーティーリーダー(マナト)の背中であろうと思うのです。

マナトはとても穏やかで優しい青年で、役職は神官(僧侶)ですが前衛も務める非の打ちどころのない青年です。彼に密かな好意を抱いている(もしくは最も恩を感じている)少女がシホルなのです。

シホルは不器用というか、なかなかパーティーの戦力としてはたらくこと(魔法使いとしての後方からの支援)ができず、そこをマナトに励ましてもらったりサポートしてもらったりしていたような気がします。だから、この歌を歌うのなら(主人公ではなく)シホルが歌うだろうと思うのです。…もちろん、マナトがいなくなった後、彼のような立派なリーダーになろうとする主人公の目線でイメージすることも多いしみんなの曲と思うこともあるけれど、穏やかな曲調は、やはりおっとりしたシホルに似合うような気もします。


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…実は、僕が一番好きなキャラというのは別にいるんです。こちらもネタバレを少し含みます。

リーダーだったマナトがいなくなってしまったことで、パーティーには回復役がいなくなってしまいます。そこで、酒場で新しいメンバーを募集するのです。そこで新たに加わるのが、(協調性の無さから売れ残っていた)神官のメリイです。

僕は、このメリイがとても好きです。彼女は最初から協調性がなかったわけではなく、実は最初に組んだパーティーで、パーティー全滅(の中ひとり生き残った)という過去を抱えているのです。

ーー神官(回復役)である自分の能力を過信したから。パーティーのレベル(と推奨レベルの差)を軽視したから。万が一の為に魔力を温存しておかなかったから。ーー

メリイはそんな過去から、かすり傷程度では決して回復魔法を使ってくれないのです(言っても聞いてくれない、戦闘に参加してくれないのはその為なのです)。協調性がない、それは決してパーティーを分断させたいのではなく、もう決してパーティーを全滅させない為の、メリイの信念の強さ(と小さな影)なのです。


もちろん、メリイのやり方が正しかったかはわかりませんが、メリイの芯の強さが私は好きでした。実際、メリイは近距離戦も強く、神官としてのレベル(回復魔法のレベルや魔力量)も充分なのです。無愛想だし回復魔法を使ってくれないその背景にあるもの、そこから心を決め(例えときに影がちらつこうとも)揺らがない強い目をした彼女は、僕のちょっとした理想です(もちろん、あなたに出会う前からです)。

真面目そうな外見の雰囲気もどこか僕に似ているような気がしています。だから、やっぱり私は僧侶なのでしょう。普段表情を変えない彼女も、パーティーの最後尾で雑談に花を咲かせ笑うこともあれば、泣くこともある。回復魔法は「自分で立ち上がれるでしょう」と言ってから(必要なとき)しか唱えない。けれどパーティーメンバーがひとりでも欠けないことを彼女は願うし、ひとりでも欠けさせない為に、彼女は強くなろうとするし、杖(メイス)を振って敵を倒し、その一方で傷を癒すのです。


いつか、メリイの強さを、その格好良さを、伝えたいと思っていました。

もし、私があなたに温かな雨を降らすことがあったなら、"少女"ではなくメリイのイメージを、凛としたその目(に浮かぶ涙)を、思い浮かべてほしいです。



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ほらあ、やっぱりしっとりしちゃうじゃない。(でも、この曲は前向きでしょう?)

僕はこの曲を、この世界観をよく口ずさみます(ずっと前からそうです、お気に入りの曲のひとつなのです)。あなたが気に入ってくれた愛のカタチの、そこに添えられた言葉にも同じような温度を感じて、ふわふわと、またいつものように羽毛布団に潜りこみました。

温かく穏やかで、前を向く。
道は続く。けれどそれは、荒れ果てたひとりきりの道ではない。


その時間のなかに、確かに貰ったものが、"手にしたもの"がある。


きっとそれが"Harvest"なのでしょう(歌詞考察は得意分野ではないですけれど……)



とても好きな楽曲です。






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あなたの次のお手紙を読む前に、書いておきたいと思っていました。あなたのお手紙を受け取ってから海に流すか、このまま流してしまうか。でも歌を先に海に流しているので今晩中に見つかってしまってもおかしくないわけだし…ということで、眠る前に海に流すことにします。歌詞考察なんて文字を見たら、あなたはやりかけのものを先に済ませてから読みそうなものだし。

あなたの温度と違うものでなければ良いのだけれど(その時はきっと何処かで平衡に落ち着くでしょう)。


おやすみなさい。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

明日に明るい色がありますように。






おやすみなさい。どうか、穏やかな夜を。


最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。