【詩】いつかモノトーンの写真になって、流れていってしまうんだろう
手が届いたと思った瞬間
また遠くなる明日も
流れていく日々にうずもれた今日も
いつか昨日になるんだろう
そうやって昨日の明日が
今日になり替わる
その瞬間に新しい明日が現れる
昨日の僕は確かに僕だった
そして今日の僕のほんの一部が
いつからか白黒の
モノトーンの写真として残る
大人になった僕は
それを思い出と呼ぶんだろう
そのうち思い出さえも消えて
それにどうせ気が付きもしないんだ
遠く流れていった過去は
もう二度と取り戻せなかった