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「何かを捨ててきてしまった僕ら」 *** 僕らは年輪みたいに 毎日少しずつ大きくなっていくものじゃなくて 多分 川を下る舟みたいな存在なんだろう 誰もが同じスピードで流されていくしかなくて いろいろなものを拾いながら、 いろいろなものをどこかに落としてきてしまったんだ でも それに気がつくことができなくて 僕らは 昨日持っていたものに今日拾ったものを加えて そうやってまた少し大人になったのだと思っている 年輪みたいに、 足し算だけでここまで来たのだと信じている あんなに