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習慣 スピパラ通信『ジャッジメントのランドスケープ ② スーパーご機嫌タイムも色メガネ!スキと嫌いの気分一致効果』


ロジック✖️スピリット
スピパラ通信 第6回
今回は『ジャッジメントのランドスケープ
スーパーご機嫌タイムも色メガネ!スキと嫌いの気分一致効果』の回です。


判断とは頭で考えるもの?

その時の感情でまったく違う判断になる?
そんな事ないって思う方も多いでしょうが、
世界は人の好みで廻っています。

良い気分や悪い気分という感情
スキ嫌いという好み
これらが判断に与える影響を考える後編です。


前回は、感情制御に気持ちの切り替えが重要っていうお話しでした。
今回は判断が感情によって偏ることについてからお話しします。

職場で嫌なことがあった日は、家で子供を怒ってしまうのとが多いです。普段なら怒るような事ではないのに…
俗に言う八つ当たりです...
後で冷静になって考えると、子供には申し訳ない思いになり謝ったりします。
皆さんも、学校や職場で嫌な事があると、家に帰って普段なら『いいよ』と言える事にも、『ダメ』って言っちゃうことありませんか?



気分一致効果とは、人はその時の気分や感情に見合った情報や事柄に目を向けやすくなるという心理効果です。
例えば、気分が良いときは物事の良い面が見えやすくなり、気分が悪いときは物事の悪い面が見えやすくなります。

この効果には、人は気分によって判断が変わる可能性があることが示唆されています。

気分が良いときは、ポジティブな情報に目が行きやすく、自分に都合の良い判断をしやすくなります。一方、気分が悪いときは、ネガティブな情報に目が行きやすく、自分に都合の悪い判断をしやすくなります。

したがって、ご機嫌でする判断と不機嫌でする判断では、判断の可否に違いが出ます。

ご機嫌でする判断は、肯定的で楽観的な判断になりやすく、不機嫌でする判断は、否定的で悲観的な判断になりやすいのです。



前回、物ごとの判断は、自分の好みによって直感的に偏った解釈をする傾向にあるとお話しましたが、好き嫌いの色メガネバイアスも発生します。

ドラマにもなった『嫌われる勇気』で、心理学に関心が無い方にも知られるようになった、アドラー心理学のアルフレッド・アドラー博士は、こう言っています。

ピンク色のレンズの眼鏡をかけている人は
世界がピンク色だと勘違いをしている。

自分が眼鏡をかけていることに気づいていないのだ。

ご機嫌で判断する時と不機嫌での判断では、見えている景色も違うのです。

好き嫌いの好みや感情がヒューリスティックに与える影響は、対象に対する評価や判断を大きく歪めます。

好きな人や物に対しては、メリットを高く評価し、リスクを低く評価する傾向があります。
逆に、嫌いな人や物に対しては、メリットを低く評価し、リスクを高く評価する傾向があります。
これは、感情ヒューリスティックと呼ばれるものです。

また、この好き嫌いの好みや感情が記憶する場合の記銘や想起にも影響を与えます。

好きな人や物に関する情報は、思い出しやすく、頭に浮かびやすくなります。
逆に、嫌いな人や物に関する情報は、思い出しにくく、頭に浮かびにくくなります。
これは、利用可能性ヒューリスティックと呼ばれる前回のランドスケープ①にも書いたものです。

更に、好き嫌いの好みや感情は、認知バイアスや誤った判断を生じさせる原因にもなります。

好きな人や物に対しては、『あんたホントに大丈夫?』って正気を疑うくらいに、過剰に信頼したり、批判的な態度をとらない可能性が高くなります。
対して、嫌いな人や物に対しては、過剰に否定したり、攻撃的な態度をとりやすくなります。
これは、確証バイアスや内集団バイアスと呼ばれるものです 。

このように、好き嫌いの好みや感情が、ヒューリスティックに与える影響は大きく、判断や意思決定、それらに基づく行動にも影響を及ぼします。

そのため、自分の感情を冷静に自覚し、客観的な情報や論理的思考に基づいて自分の判断を俯瞰することで(ジャッジメントランドスケープの概念は、【判断全体の景観とマップ】のことを指します)、不機嫌を排除し、ご機嫌時間を『絶対無敵』時間に昇格させ、
スーパーご機嫌タイムへ昇華させるのです!
まさしく絶対時間!
『エンペラータイム』へのパラダイムをすることが重要なのです!
(HUNTER×HUNTERを知らない方は、ごめんなさい。🔗をご覧ください↓)


気分に左右されずに、いつでもエンペラータイムの中で生きるには?


・情報を数多く収集し、信頼性の高い情報源からの情報や複数の視点や意見を比較すると、情報の幅広さと多様性によって、客観的な判断を下しやすくなります。


・経験の幅を広げ、新しい環境に身を置く、または、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々と交流すること。
多角的な視点の獲得することで、自身の主観的な偏りを補完することができます。

・感情やバイアスに対する認識を深め、自分の感情や個人的な意見を排除し、常に内省し、客観的な視点を歪める可能性のある感情や前提条件に気付くことが重要です。


・論理的思考を養い、情報を分析したうえで、論理的な推論を行う練習をすること。感情や主観的な要素に左右されずに判断することが可能になり、感情に左右されず、客観的な判断をすることができるようになります。

以上の方法は、もう修行と言っても過言ではないと思います。

しかし、修行で得られる効果は、人生を変える可能性に満ちています。

実践するのは、正直なところ結構難しいですよね...しかし、実践を続けたその後には、楽に生きれるように習慣が手助けしてくれるはずです。

エンペラータイム(スーパーご機嫌な自分)で視る景色は、いつも見ている近所の夕陽を、高級リゾートでの『とっておきの夕陽』に魅せてくれることでしょう!


感情に左右されず、不機嫌なバイブレーションを素早く切り替えることで
スーパーご機嫌!エンペラータイムのジャッジメントのランドスケープを描けるようになるといいですね!

最後まで読んで頂きありがとうございました。次回も読んでいただけたら、とても嬉しいです。

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