(チラ裏レビュー) ポイズンドーター・ホーリーマザー (小説 2016年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:ポイズンドーター・ホーリーマザー (小説 2016年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B089GVR9BN

評価:★4(★★★★☆)

映画「告白」を鑑賞後、原作の湊かなえの別作品を読んでみようと思い立って手に取ったのがこの本。短編集で、以下6編を収録している。短編なのでオチまでが短くて読みやすく、面白かった。

・マイディアレスト(「蚤取り」改題、初出:『宝石 ザ ミステリー 2』〈2012年12月、光文社)
・ベストフレンド(初出:『宝石 ザ ミステリー 3』〈2013年12月、光文社)
・罪深き女(初出:『宝石 ザ ミステリー 2014夏』〈2014年8月、光文社)
・優しい人(初出:『宝石 ザ ミステリー 2014冬』〈2014年12月、光文社)
・ポイズンドーター(初出:『宝石 ザ ミステリー 2016』〈2015年12月、光文社)
・ホーリーマザー(書き下ろし)

物語の構造は大体どれも同じ。ひとしきり一人称でドロドロした恨み妬みを語らせた後、後半では別の人にその人の印象を語らせる。みんな仮面を付けて自らの内面を隠して生きていて、他人を見るときには恨み妬みのフィルターを通して見ているから、全然分かり合えない。

福沢諭吉も言っていたけど、恨み妬みという感情はほんと、何ひとついいことがない笑。だけど弱い人の最後の拠り所でもあるんだよな。

怖くて、面白かった!

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