小説】屋守りのつぶやき

#練習用




月の無い晩のこと。

大きな屋敷の敷地内の一角に在る、蔵の中にひとりの人相の余り良くない男が、独りぶつぶつ言っている。


男の頭上、屋根の梁の片隅で、何やら小さな影が、ジッと男の独り言に聴き入っている。


よしよし
今夜もまた
来ておるわ


屋根の梁の影から、陰陰滅滅たる声が漏れる
どうやら、一匹の屋守りのようだ。。。



#創作ノート #練習用





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