家でゴロゴロしたいけど

泣き出せないから仕方なく
いつものボロティ黒ズボン
スニーカーを走らせる
大胆な格好で学校行って
社会勉強何のその

憧れ目指して飛び込んだ
歩幅合わせて歩いても
結局疲れるだけだから
無敵世界の漫画を尊ぶ
ああ強い齢(よわい)男の園

日々の弱音を歌ってる
綺麗事嫌いの現実主義
近寄る合いの手探しては
声と美貌で黙らせる
「やっぱりあの人そっち側」

「主君のためだ」然(さ)に非(あら)ず
自身の真に従って
作った真理で彩る目
怠惰な日々に捲(めく)れ風
偽善以前に「誰のため」

自分嫌いの思考除去
真の心に鼻嗅がせ
周囲を押し切り花咲かす
それでも満足できやしない
気分次第の「希望どこ？」

一人ぼっちの帰り道
染みる塩水目を閉じる
深海への足踏み止まらない
他人に心を入らせず
だから水面(みなも)、底知れない