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異世界魔王ライフ、第9話。 魔法国家ディールのお祭り(前編)
(前回までのあらすじ)
女神の陰謀で、異世界転生魔王。になった俺。
色々な事があって、(1話~8話参照)
今は、法教国家の、エーべ村の宿屋、
通称、ねこまんま亭で、ゆっくりしていた。
そう言えば、まだ、行ってない国家って、
あったよなぁ……。なんだっけ?
…………アーべ村、宿屋内…………
キール(以下俺)
『(〃´o`)フゥ…今日も、良い汗、かいたなぁ~。』
ベータ(以下β)「お疲れ様です。キール様。」
宿屋の老婆(以下店主)「あらあら。
今日も、お疲れ様ねぇ~。
今、アルファ(以下α)ちゃんが、
麦茶を、持って来るわよ。」
俺達が、何をしてるのか。と言うと、
店主の農地の、お手伝いをしていた。
最初は、
α、β「仮にも、魔王軍のトップが、
農家の、手伝いなんて、
言語道断!!(ごんごごうだん)」
……って、言われたけど
この村、ほどんと、
村としての、機能が、無いのよ。
(4話参照)
なので、
俺『このままだと、ヒマ過ぎて、
死んじゃうよ~、マジ、俺、死ぬ~~!!』
って、アルファと、ベータに、
ごねまくった結果。
α「しょうがないわね~。(´Д`)ハァ…」
β「キール様に、死なれては、困りますので。」
って、渋々、農作業の手伝いを、許して貰えた。
……アレ?俺って……。
魔王国家、トップの、魔王だよな?(1話参照)
なんで、いちいち、コイツらに、
許可を、得なければ、いけないんだ?
普通、逆じゃねーか!?
β「どうされましたか?キール様。」
……なんて、言える訳が、無い。
いくら俺が、チートスキルを、使えるとしても。
仲間達の、『本気』を、まだ、見てないし。
俺が、今までに使った、チートスキルは、
「人体複製」と「ものまね師」と「お花畑」と
「パウダースノー」だからなぁ……。
戦力外、って思われても、仕方ないよなぁ……
α「麦茶を、持ってきたわよ~!。
皆さん、休憩して~!!。(〃´o`)フゥ…」
店主「あら、アルファちゃんも、
一緒に、休憩しましょう。
家事を、任せちゃって、悪いわねー。」
α「良いのよ!こういうの、私、得意だから。」
ホントなぁ……アルファって、
家事が出来て、優しくて、
身寄りが無い子供達の面倒見も良い。(5話参照)
彼女にするなら、間違いなく理想なんだが……。
α「キール様!!
私に、変な考えを起こしたら、
最大魔法で、塵1つ残らなくするわよ!!」
この短気な、性格がなぁ…………。
アルファの、嫁の、貰い手が、居ない訳だわ。
ボロンゴ(以下猫)「ニャーニャーニャー。」
β「|・ω・`)フムフム。なるほど、なるほど。」
ベータは、ベータで。
毎日毎日、動物と、会話してるからなぁ~。
まぁ、廃屋寸前で、野生の動物が多い、
この村なら、ベータの特殊能力は、役立つが…。
だけど、はたから見たら、
「頭が、イカれてるのか?可哀想に……」
って、見えるんだろうなぁ……。
最初、俺だって、そう思ったもん。(4話参照)
店主「さぁさぁ、休憩休憩。
ほらほら。麦茶飲みなさい。身体に良いから。」
この店主は、エーべ村の宿屋、
ねこまんま亭の、オーナー。
まぁ、色々あって、(第4話参照)
今では、俺達を、孫のように、接してくれる。
人間の、数少ない、協力者である。
俺『しかしまぁ、
今日も、凄い、暑いな~。(/◎\)ゴクゴク)』
β「そうですね……。(/◎\)ゴクゴク」
店主「そう言えば……。
いつも、この時期になると、
魔法国家では、
盛大に、祭りが、始まるのよねー。」
α「…………そうですね。(/◎\)ゴクゴク」
(-ω-;)アレ?
アルファは、
こういう、お祭りとか、イベントとか。
率先して、行きたがるイメージが、
あったんだけどなぁ…?
俺『どうしたんだ?アルファ。元気ないぞ?。』
α「…………ほっといて下さい。キール様。」
β「キール様。キール様。|・ω・`)コッショリ」
ベータが、俺の耳元で、言ってきた。
β「アルファ殿が、身寄りの無い人。
だったって事は、ご存知ですか?」
俺『知ってるよ。
本人から、聞いたから。(5話参照)』
β「あくまで、ウワサなんですけど、
どうやら、元々、両親が、魔法国家の出身で、
理由は、分かりませんが、
魔法国家では、引き取り手が、居なくて。
最終的には、魔王軍に、助けられ、
今では、幹部に、努力してなった。らしいです。」
なるほど。
それなら、アルファの、魔法力が、高い事。
魔法国家を、嫌い、行きたくない理由。
確かに、今のアルファと、合致するな。
ただ、
あくまで、ウワサだから、鵜呑みには、しない。
こういう、ウワサって、
真実も、あるけど、
でっち上げって、あるからな。
店主「そうだわ!!せっかくなんだし、
あなた達!魔法国家のお祭りに。
行ってきたら、良いわ!!。」
この暗い、空気感を、知ってか、知らずか、
店主が、言い出した。
店主「ちょっと、お古だけど。
確か、浴衣が、あったわね!。
ちょっと、見てくるわ~!。(ウキウキ)」
α「えっ(;゚Д゚)!?
ちょっと、おばあちゃん!?。
待ってよ~!!。」
店主と、アルファは、宿屋へと、去っていった。
俺『……なぁ、これって、』
β「えぇ……大変な事になりましたね。」
俺と、ベータは、深い深い、ため息を付いた。
…………ねこまんま亭、店内………………
店主「さーて、どれが、似合うかしら、
アルファちゃん。(ウキウキワクワク)」
α「あの~。おばあちゃん。あのね……」
店主「分かってるよ。
アンタ、魔法国家出身。でしょ?」
α「どうして、それを!?」
店主「私はね。
この、ねこまんま亭の宿屋を、
長年、やってるのよ。
人を、見る目ってのは、誰よりも、強いわ。」
α「……そうですか、それじゃあ、私達の事も。」
店主「えぇ、分かってるわよ。
ただね、知っていると、分かってるは、別物よ。」
店主「それに。宿屋ってのは、昔から、
お客様への、守秘義務。ってのがあるから、
他の人には、何も、言わないわよ。」
α「ありがとう。おばあちゃん。」
店主「それはそうと、アンタは、小さい頃から、
波乱万丈な、人生だった。
私のカンが、そう言ってるのよ。」
α「…………」
店主「ただね。苦労をしてるのは、
アナタだけ、じゃないわよ。」
α「えっ!?」
店主「キールちゃんに、ベータちゃん。
この前来てくれた、ガンマちゃん。
みんな、それぞれ、違う苦労を、してるわよ。」
店主「まぁ、私は、そんな、アナタ達に、
助けられてる。けどね。(*´∀`)」
α「おばあちゃん……」
店主「って事で、
過去に、何があったかは、知らないけれど、
1回、清算する。って意味も、含めて。
魔法国家の、お祭りに、
行ってきた方が、良いわ。」
α「……本当にありがとう。おばあちゃん。
私、魔法国家に行ってみるわ!!」
店主「あなた達は、私にとって、
優しくて、思いやりがある、孫達だよ。
女神様の、祝福が、ありますように。」
店主「……そうと、決まれば、
アルファちゃん。浴衣に、着替えるわよ!
どれが、良いかしら?♡」
α「うーん。迷うわね……」
…………一方、ねこまんま亭の、外では…………
俺『なぁ、どうするよ?
アルファが、ブチ切れて、
魔法で、ねこまんま亭が、焼けたら。』
β「ねこまんまが、焼けて。
焼きおにぎりに、なるでしょうな。」
俺『そういう事を、
言ってんじゃ、無くて、だなぁ~。』
β「分かってますよ。
アルファが、ブチ切れてたら、
既に、焼かれてるでしょうし、
あの店主。人を見る目は、凄いから、
多分、問題無いかと。」
俺『多分。って何だよ?だれ情報だよ、それ?』
β「猫の、ボロンゴからの、情報です。」
俺『ホントかなぁ……ホント、今、
猫の手も、借りたい。ぐらいだよ~。』
?「猫の手、じゃねーが、相談には、乗るぜ。」
この声は!?まさか!!
俺、β『ガンマ(以下γ)!?』
γ「よぉ。
法廷(8話参照)以来だなぁ。お二人さん。」
俺『お前、仕事はどうした?』
γ「それがなぁ、
あまりにも暇すぎて、抜け出してきた。」
β「なんと、破天荒(はてんこう)な……。」
γ「そんでよぅ……。
キール様に、お願いが、あって来たんだ。」
俺『お願い?』
γ「俺様の、人体複製を、作って欲しいんだ!。
以前、造った(2話参照)みたいなやつを!!。」
まぁ、造れるなら、造ってやりたいけど……
他人に、チートスキルを、使うのは、
初めて、なんだよなぁ……
それって、可能なのか?
女神「可能よ。ただし、1人一体まで。ね。」
うわっ!?急に、出てくんな!!クソ女神!!
女神「……私を、ゴキブリか、なんかと、
勘違いしてませんか?」
俺の前世を、
めちゃくちゃに、したんだ!!(1話参照)
お前なんか、ゴキブリ以下だろ!?
女神「……酷い、言われようですね。
あなたぐらいですよ?
私を、ゴキブリと、呼ぶのは」
んで、わざわざ、そんな事を、言う為だけに、
来た訳、じゃないんだろ?
女神「そうです。やっぱり、話しが早いですね。」
今度は、何だよ!?
ちょっとや、そっとじゃ、驚かないぞ。
女神「私の、人体複製も、造って下さい。」
俺『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!?』
γ「おい、どうした、キール様!?」
β「大丈夫ですか!?」
俺『あ、うん。大丈夫。ちょっと、待っててね。』
女神の、人体複製を、造るだぁ??
どういう事だ!。説明しろ、コラ!!
女神「あのね。
私の仕事って、意外と、色々あるのよ。
それこそ、
ブラック企業も、逃げ出すぐらいの、量が。」
女神「でね。そんな時に。
あなた達の、冒険を見てて、
何か、羨ましいな。って、思った訳よ。」
女神「私の仕事って、
コピーロボットでも、大丈夫なぐらい、
事務的な作業が、多いわけ。」
女神「そこで、あなたの、人体複製なら、
私の代わりに、天界で、仕事をさせて、
私は私で、異世界ライフを、堪能したいのよ~。」
女神「どう?この話しに、乗らない?」
却下!速攻で、却下だ!!。
俺に、メリットが無いし、
何されるか、分かったもんじゃない!!
コイツの、過去の行いが、酷かったからな!!
女神「もちろん、タダで。
なんて、言わないわよ。さずがに。
あなたの、カルマの半分で、手を打たない?」
カルマ半分かぁ……。悪い話し、では無いな……。
よし、カルマ10億で、手を打とう!!
女神「グッ……こっちの足元を見やがって……。
……分かったわ。10億で、交渉成立ね!!」
俺『よっしゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁ!?』
β「キール様!?」
γ「おいおい、大丈夫か?」
俺『あ、うん。大丈夫。
ガンマの、人体複製も、良いよ。』
γ「よっしゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁ!!」
β「ガンマ『も』、ですか?キール様。
他にも、人体複製を、されるのですか?」
俺『あ、うん。
知り合いも、ちょっと、ついでにね。』
β「因みに、どんな、知り合い。なんですか?」
俺『あ~、うん。昔からの、腐れ縁の奴をね。』
γ「どうやら、ウソじゃねぇ、みたいだなぁ。」
言えるかぁ!!
女神を、人体複製する。なんて、言えるかぁ!!
β「昔からの、腐れ縁。
……って事は、幼なじみ、でしょうか?」
γ「多分、そうじゃねーか?知らねーけど。」
俺『んじゃ、行くぜ!!
ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!
チートスキル。人体複製魔法~!!×2』
こうして、ガンマの、人体複製と……
過去に、見覚えがある、
綺麗な、女性が、立っていた。
?『初めまして。
皆様の事は、以前より、拝見してました。
名前は……。キール。付けなさい。』
俺『ゴキブリ。』
?『却下。』
俺『ゲジゲジ。』
?『却下。』
俺『フンコロガシ。』
?『却下。』
γ「おいおいおい。この嬢ちゃん、
キール様を相手に、一歩も引かないぞ。」
β「……この女性から、出てくる雰囲気。
私達以上に、強いですね……。油断なりませんね」
………………一時間後………………
俺『ノミ。』
?『却下。』
俺『ハエ。』
?『却下。』
俺『何だよ!!お前が、命名しろって、
言ってたんじゃ、無いのかよ!!』
?『だって、嫌。なんだもん。
もっと、しっかり、考えてよ~~。』
ったく、めんどくさい奴だ。(´ε`;)
適当に、名前付けるのは無理そうだな……。
少し、考えるか……。クソめんどくさいが。
これで、だいたい、思い付く虫は、
言ったよなぁ……。あと、なんだ……?。
害虫を食う虫、とか、言ってなかったかな……。
カマキリ……違う。アリ……違う。蜘蛛……違う。
てんとう虫……ん?ちょっと待て。
てんとう虫は、英語で……Ladybug。
そうだ!!レディに、すれば良いや。
俺『レディ!!』
?『女である私に、レディって。
なんか、ネーミングセンスが、アレなんだけど。
まぁ、今までのに、比べたら、まだマシね。
良いわ。私は、今日から、レディ(以下女神)よ。
よろしく、お願い致しますね。』
γ「おっ、ようやく、終わったか。
宜しくな。レディちゃん。」
β「……宜しくお願いします。レディさん。」
女神『宜しくね。ベータさん。ガンマさん。』
……こうして、新たな仲間。
ガンマと、レディ(女神)が、仲間になった。
後は、アルファの、説得かぁ……
先が、思いやられるな。こりゃあ。
…………追伸…………
俺が、レディに、名前を、決めてる時、
その一方、ガンマは…………。
γ「……んで、こうこう、こうなって、
こういう事だから。分かったか!!
ちゃんと、魔王城の事は、頼んだぞ!!」
コピーガンマ(以下コピーγ)「了解!んじゃ、
ひとっ走り、行って来るぜ!!」
コピーγは、去っていった。
γ「……なぁ、キール様。」
俺『なんだ?ガンマ。』
γ「思ったんだけどよ~。……何で、コピーに、
記憶も、コピーしてないんだ?
一から、説明すんのが、めんどくさかったぞ。」
俺『あぁ、それは、だなぁ……。
(・∀・)シランケド』
γ「_(┐「ε:)_ズコー。なんでやねんΣ\(゚Д゚;)
それぐらい、やろうと思えば、出来るだろ!?。」
俺『……いや。止めておこう。
もし、同じ考えの奴が、2人になったら、
魔王城に、留まるのを、嫌がるかも。
知れないからな。』
γ「……それ、後付けで、今、考えたんだろ!?」
俺『バレたか。』
第9話前編 終 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ
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