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異世界魔王ライフ。第31話。魔王と、悪夢の無限ループ(迷走編)

(前回までのあらすじ)

異世界転生して、魔王になった。キール(以下俺)

色々あって、(30話まで参照)
仲間のサプライズが、無事成功した、
その日の、真夜中であった……。

……法教国家。エーベ村。ねこまんま亭。寝室……

俺『ウーン……。』

俺は、寝室のベッドで、うなされていた。

俺『(ガバッ!!)ハァハァ……。』

俺は、飛び起きた。
辺りは、真っ暗。まだ、夜中だった。

ベータ(以下β)「……むにゃむにゃ。キール様……。
もう、お腹いっぱいで、食べられませんよ……。」

隣りのベッドで、ベータが、寝言を言ってた。

俺が、悪夢で眠れないのに、グッスリ寝てる。

普段なら、当たり散らす所だが……。

俺へのサプライズの為に、
みんな、頑張ってたんだもんな。
事を荒立てずに、寝かせてやるか。

んじゃ、俺も、寝直すか。

ベッドに潜り込み、俺は、目をつむった。

しばらくすると、眠気に襲われ、寝っていた。

俺『ウーン……。』

俺は、また、うめいていた。

俺『(ガバッ!!)ハァハァ……。』

俺は、また、飛び起きた。

辺りは、真っ暗。まだ、夜中だった。

β「むにゃむにゃ……。キール様……。
もう、お腹いっぱいで、食べられませんよ……。」

前にも聞いたことある寝言を、ベータは言った。

きのせいか。
たまたま、偶然が、重なっただけだな。うん。

俺は、気を取り直して、ベッドで目をつむった。

すると、また睡魔に襲われて、俺は眠っていた。

俺『ウーン……。』

俺は、またまた、うなされていた。

俺『(ガバッ!!)ハァハァ……。』

俺は、またまた、飛び起きた。

辺りは、まだ真っ暗。まだ夜中だった。

β「むにゃむにゃ……。キール様……。
もう、お腹いっぱいで、食べられませんよ……。」

ベータは、またまた、同じ寝言を言っている。

2回までなら、偶然も、有り得るだろうが。
しかし、3回ともなると、もはや、必然だろう。

俺『ベータ!起きろ!!』

俺は、ベータを叩き起した。

β「……むにゃむにゃ。なんですか……。
こんな真夜中に、どうしたんですか……。」

ベータは、不機嫌な顔をして、起きた。

俺『どうしたも、こうしたも、無いんだよ!!』

俺は、ベータに、これまでの事を、説明した。

β「……つまり、キール様が、悪夢で起きる度に、
私が、同じ寝言を言っていた……と?」

俺『ベータが、たぬき寝入りしてて、
俺が飛び起きる時に、わざと言ってたのか!?』

β「……それは無いです。
私、そんな暇人じゃないし、
グッスリ寝てましたよ……。」

俺『じゃあ、この状況、どう説明するんだ?』

β「キール様が、ウソを言ってない前提ですが。
可能性があるとすれば、
おそらく、時の宝珠の影響かと……。」

俺『時の宝珠の影響って??』

β「はい。
時の宝珠で、過去を変えたキール様に、
何かしらの理由で、
時間が、ループしてる可能性が、あります。」

俺『何かしらの理由って、何だよ!?
それに、時間ループって、どういう事だよ!?』

俺は、ベータに詰め寄った。

β「すみません。私も今日、
時の宝珠を見たのは、初めてだったので、
それ以上は、分かりかねます……。」

ベータは、困った顔で、俺に答えた。

β「私以上に、時の宝珠に詳しい人が居れば、
何かしらの改善は、あると思いますが……。」

って、言われてもなぁ……。

詳しい人って、
時の宝珠を持ってきた、ガンマ(以下γ)か??

とりあえず、呼び出すか。

俺『特殊能力「発案者」。「言わざる者」を召喚。』

俺の召喚に、ガンマが空中に現れ、

ガンマ「いでっ!!」

そのまま、床に落っこちた。

おそらく、ベッドごと召喚しなかったから、
こうなったんだろう。起こす手間が省けた。

γ「何だよ……。俺様が、気持ち良く寝てたのに、
呼び出しやがって……。何か、用かよ……!?」

ガンマは、不機嫌な顔で、言った。

俺『あぁ、悪い悪い。実は、なぁ……。』

俺と、ベータは、ガンマに説明した。

γ「ふむふむ……。
つまり、キール様が、毎回、悪夢にうなされて、
その原因が、
俺様があげた、時の宝珠の、時間ループのせい。
じゃないか。という事か……。」

β「あくまで、仮定の話しですが……。」

俺『時の宝珠の事、何か知らないか?』

俺とベータは、ガンマに詰め寄った。

γ「……って、言われてもなぁ。
過去を変える、ゴールド・アルセーヌの遺産。
って位しか、知らないぜ。」

みんなして、頭を抱えた。
そして、ガンマは言った。

γ「シグマ(以下∑)には、聞いたのか??
あのジジイ、知識量が、半端ないからな。」

β「そうですよ!!シグマ殿なら、
何か、知ってるかも知れません!!」

俺『次は、シグマか……。
あのジジイ、長話するから苦手なんだが……。
仕方ない。呼ぶか。』

俺は、ガンマと同じように、
特殊能力で、シグマを、呼び出した。

シグマも、空中に現れて……。
そのまま、空中に浮いていた。

∑「……なんじゃ?こんな真夜中に。
どうされましたかの?キール様。」

γ「……って、
なんで、空中に浮いてんだよ!ジジイ!!」

∑「当たり前じゃろ?ワシは、千年龍じゃぞ。
落ちる訳が、なかろう。
それとも、落ちたマヌケでも、居るのかのぅ?」

γ「グヌヌ……。」

ガンマは、言葉を返せなくて、イライラしてた。

俺『それより、シグマ。実は……。』

俺と、ベータは、シグマに説明した。

∑「ふむふむ……。
つまり、時の宝珠の副作用で、
キール様が、悪夢を時間ループしてる。
……って事だな。」

β「あくまで、私の仮説ですが……。」

∑「それは、多分、合ってるじゃろうな。
時の宝珠は、時の神の遺産。
つまり、使ったキール様に、
何かしらの異変があっても、
おかしな話しては、無いからのぅ。」

俺『何か、解決方法は、無いのか!?
このままだと、おちおち眠れなくなる!!』

俺は、シグマに詰め寄った。

∑「ふむ……。時の神の力。じゃからなぁ……。
ワシが、何とか出来るんなら、
とっくに、やっておるわい。
時の神に対抗出来る、神クラスの味方が居れば、何とかなる。かも知れんが……。」

俺『神クラスの味方か……。』

俺は、特殊能力で、神クラスの味方を呼んだ。

ソイツは、空中に現れ……。

女神(以下レディ)『ふぎゃっ!!』

床に、落下した。

γ「普通は、こうなるよな。ウンウン。」

ガンマは、仲間が増えて、喜んでいたようだ。

女神『いきなり何すんのよ!キール!!』

レディは、ご立腹のようだ。
そりゃそうだ。
真夜中に、急に起こされた。んだもんなぁ。

俺『それどころじゃないんだ。実は……。』

俺達は、レディに説明した。

女神『なるほどねぇー。
それは、時の宝珠の、副作用よ。』

レディは、当然のように答えた。

女神『キールが、過去を変えた歪(ゆが)みが、
今、起きてるだけよ。』

最初っから、レディに聞いた方が早かったか?
などと思いながら、

俺『コレって、自然と、治るのか??』

レディに聞いた。

女神『それは無いわ。
キールは、寝る度に、時間ループするわよ。
根本的な解決を、してないからね。』

俺『根本的な解決??』

女神『過去を変えた、時間の歪みを、
何とかしないといけない。って事よ。』

俺『何とか出来ないのか??』

俺は、レディに詰め寄った。

女神『おそらく、歪みは、キールの夢の中ね。
だから、悪夢を見るのよ。
私と、もう1人、キールと、
同じ夢を、見る事が出来る人が、居れば……。』

そこに、別の人影が現れた。

コピー魔王(以下元魔王)「……呼んだか?。
なんか、悪夢にうなされて、眠れないんだが。」

俺『そっか。
俺とコピー魔王は、元々同一人物。
ちょうど良い所に、来たな。』

元魔王「何だ?話しが、分からんのだが??」

俺達は、コピー魔王に、説明した。

元魔王「……なるほどな。ブラザーのせいで、
俺様も、悪夢を見てたのか……。」

俺『……で、
俺と、コピー魔王は、同じ夢を見れるけど、
レディは、どうすんだ?』

俺は、率直な意見を言った。

女神『私は、
寝てる人に触れば、同じ夢に行けるわよ。
キール。一緒に、寝てやろうか?(ニヤニヤ)』

俺『そんな事したら、遠慮なく殴るぞ。
手でも、握っとけ。』

女神『えー。つまんないなぁー。』

レディは、文句を言ってたが、

俺『……これで、役者が揃った。
ベータ、ガンマ、シグマ、行ってくるよ。』

γ「おぅ!行ってこい!!」

β「お気をつけて!!」

∑「ワシ達は、無防備なキール様達を、
守るから、安心して、行くが良い!!」

俺『ありがとう!』

元魔王「では、行くぞ。」

女神『行ってきます。』

俺『行くぞ!悪夢の中へ!!』

こうして、みんなに見守られながら、
俺達は、悪夢の世界に行った。

ってか、寝ただけ。なんだけどな!!(笑)

…………追伸…………

アルファ(以下α)「むにゃむにゃ……。
キール様……。それ以上は、ダメですぅ……。
それ以上やったら……。壊れちゃいますぅ……。
ほら、壊れた……。
だから、ダメって言ったのに……。
ベータの機械、勝手に動かしちゃダメよ……。
むにゃむにゃ……。」

1人、楽しそうな夢を見てた、
アルファであった。

31話。迷走編 終 制作・著作  ━━━━  きぃえぁ

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