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オトナになってもハンバーグが食べたい。

子供の頃の私にとってハンバーグはご馳走でした。「今日の晩ご飯は?」と聞いて「ハンバーグ」と返ってくると、それだけでその日をウキウキ過ごせたものです。世の中にハンバーグが嫌いな子供なんているのでしょうか。もちろんいるはずです。それでも「お子様ランチ」を画像検索すれば、ざっくり7割以上はプレートにハンバーグが含まれているので「ハンバーグは子供の大好物のひとつと一般的に認識されている」とは言えそうです。我が家ではご馳走でありながらご褒美のようなポジションでもあったためか、食卓への出現頻度は高くなく、滅多やたらに食べられるものではありませんでした。それもウキウキできた要因のひとつでしょう。

大人になって一人暮らしを始めてからは私自身でも作るようになりました。食卓への出現頻度の低さから作るのが大変なのかなと思っていましたが、作ってみると実際はそんなこともなく。ボールに牛豚ミンチと微塵切りにした玉ねぎと卵とパン粉と塩と胡椒とナツメグを入れて捏ねて成形して焼くだけ。しいて難点を挙げるとすれば、手と調理器具が脂でギトギトになることくらいです。半額の牛豚ミンチには目がなく、スーパーマーケットで見つけるとついつい買ってしまいます。あまり調理済みの料理を冷凍保存する習慣がない私もハンバーグは一度にたくさん捏ねてたくさん焼いて作り置き。遅く帰って疲れた日でも、電車レンジでチンするだけで、ご馳走でご褒美だったハンバーグが食べられます。至福のひとときです。

はんばあぐもいい〜 ふー!

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」で澁谷かのんもこう歌っています。短いながら耳に残るこのご機嫌なフレーズは、私も捏ねるときや電子レンジでチンするときに思わず口ずさんでしまいます。大人になってもハンバーグでウキウキしているのです。

それにしても子供の頃に食べていた母親の作るハンバーグの味には追いつける気がしません。何が違うのでしょう。調味料の塩梅が違うのだろうかと母親に聞いても「テキトー」と返ってきて終わりです。おふくろの味あるあるです。そもそも買っている牛豚ミンチの質が違うのでは説や買い溜めた牛豚ミンチの冷凍庫にいる期間が長すぎるのでは説もあったりしますが、おふくろの味を求めて、ハンバーグを捏ねる旅はまだ続きます。

余談
静岡県でハンバーグと言えば「さわやか」です。ずいぶん前に、ラブライブ!サンシャイン!! 関連のラジオか生放送でお題が県名の古今東西ゲームをしていた時に、恐らく鈴木愛奈さんが恐らく「静岡!」と言おうとして「さわやか!」と元気いっぱいに間違えていたのが今でも忘れられません。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となり次の作品となる。