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ホテルの部屋の入り口にあるカギを挿すヤツ考えた人すごい。

身近に何気なくあるものの理由に気がつくと感動するよねという話です。

かつてカプセルホテル愛好家だった私。感染症の流行以降はビジネスホテルを使う機会も増えてきました。

ビジネスホテルの部屋に入って最初にすることは何でしょう。ベッドにダイブでしょうか。違います。カギを入り口付近の壁の装置に挿すことです。

すると照明がついたりテレビがつくようになったりします。つまりあれが部屋の電気の元栓的な役割を果たしているわけですね。部屋を出るためにカギを抜くと、照明が消えたりテレビが消えたりします。外出中は無駄な電気を使わせない。消し忘れ防止。地球に優しい仕組みです。

加えてあの仕組みのメリットがどうやら省エネのためだけではないのではということに最近になって気がつきました。恐らくカギの紛失および閉じ込めのリスクを大きく低減させています。

カギの紛失や閉じ込めをさせないための有効手段のひとつは入り口付近にカギ置き場を作ることです。我が家もそうなっています。しかしそれでも出がけになると「鍵はどこだ」と慌てることがしばしば。カギを紛失する愚かな人間はカギ置き場にカギを置くことすら忘れてしまうのです。

つまり置き場を作るだけでは不十分でユーザーに確実に置き場に置いてもらうための工夫が必要です。

じゃあ置かないと部屋の利便性が著しく悪い状態にすればいいんじゃない? 例えばそう、電気が使えない、とかね。

天才では? これ考えた人、天才では??

うまくデザインされているなと感心しました。「ある簡単な行動をしないと制限が解除されない」という仕組みで私たちの行動をコントロールしているのです。ビジネスホテルに泊まるたびになるほどなぁと思いながらカギを差し込んでいます。否、差し込まされています。

探してみると他にもあるかもしれませんね。不便を盾に気がつけば自然とやらされている行動が。

ところで、自分の家の電気もこのシステムを導入することで諸々の消し忘れやカギの紛失を防げそうだと思って雑に調べてみるとすでにやられている人がいました。取り付けには電気関連の資格が要るそうなのでお気をつけください。

余談
カギを抜くと電気が流れなくなるので一時外出中にスマホを充電することはできません。これまた雑に調べてみると、中にはそれが嫌で自己責任で別のダミーカードを挿す人もいるのだとか。それでカギの紛失や閉じ込めをしていたら笑ってしまいます。本末転倒。

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