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音楽ノート(コード,和声学用語)

・転調の基本方針
調号の変化が大きい転調に関しては、セカンダリードミナントによる転調しか基本的に手段がないのでそれを使用する。
一方調号の変化が小さい転調に関しては、ピボットコードなど色々な技法が使えるので転調をさりげなく行うことができる。


・ピボットコード
転調時に前後のkeyのどちらとも解釈できるコードのこと
これによりスムーズな転調が可能になり、これを使った転調のことを「ピボタル・モジュレーション」という
そのkeyでよく使うコードであればいいので、必ずしもダイアトニックコードである必要は無い


・クオリティチェンジ
コードのメジャー/マイナーやその他の種類(クオリティ)がRootはそのままで切り替わること
★曲中で使う場合
①Ⅱm-Ⅴ-IV-[VIm] → Ⅱm-Ⅴ-IV-[VI]
本来のコード進行の一部をそのままクオリティチェンジして使えばとりあえず間違いはない。
②IV-IV-[Ⅲm]-VIm ×2 →
 IV-IV-[Ⅲm]-VIm - IV-IV-[Ⅲ]-VIm
後半だけⅢm → ⅢにすることでⅢmが本来持つドミナント的な要素を大きくすることが出来る。
③Ⅰ-[Ⅱm]-IV-Ⅰ → Ⅰ-[Ⅱ]-IV-Ⅰ
希望が差す感じ、民族音楽感。
Ⅱは基本明るい感じだが暗い進行に入れると暗くも聞こえるので、どこに入れても合ってしまうオールマイティ的存在。
④I-IV-IV-Ⅰ → Ⅰ-IV-[IVm]-Ⅰ
切ない感じに。
⑤VI-[Ⅴ]-IV-IVm → VI-[Ⅴm]-IV-IVm
IVmに近い哀愁。使いにくいが、使うなら次のコードはIVが無難。(カデンツ逆行なのでロックやEDM向き。)
⑥VIm-Ⅴ-VIm-[Ⅰ] → VIm-Ⅴ-VIm-[Ⅰm]
調性が変わりかねないので、癖が強い。
★変位和音にメロを乗せる時は臨時記号がつくのが基本だが、絶対のルールではないので聴いて違和感がなければOK。


★元がマイナーコードの副三和音の場合は、上記のように目立つ外声に元の♮3rd、内声にクオリティチェンジ後の#3rdを用いることで複雑ながら美しいサウンドを構築できる。


・変位
コードのどこかに臨時記号が付くこと


・変位和音
変位によって新しく出来たコードのこと


・同主長調(パラレルメジャー)
Cから見たAのこと=同主調の平行調


・メロディックマイナーの基本
メロディックマイナーは基本的にVImに着地するためにある


・パラレルマイナーコード
key-Cに対する同主調(key-Cm)のⅢ,VI,Ⅶに♭をつけたコードのこと
key-Cのメロに対しても♭Ⅲ,♭VI,♭Ⅶを使うことができ、全音上げ転調から元に戻る全音下げ転調のIV-Ⅴ(-Ⅰ)にあたるピボットコード(Ⅲ♭-IV)として使う事ができる


・滑らかに転調させたい時に
①転調前にsus4を連続で使用すると、調性を曖昧にさせる効果がある。
②ペダルポイントはピボットコードのように調性を曖昧にする効果があるので、曖昧にさせたい時はそれを使って元の調に戻るとよい


・コードの推進力ではなくブレイクを作って転調するパターン
転調後の構成音でギターのソロフレーズ等をブレイクとして入れることで、滑らかに
転調後のコードが入るパートと繋がるようなコード進行が一応存在すると考えて、対応するコードのアルペジオ的フレーズを入れると更に滑らかにできる(例えばサビの1,2小節目がIV-Ⅴの場合、ブレイクの2小節はサビのkeyのⅢ-VIにして、通すと3645にするなど)


パッシングディミニッシュ
・上行パターン
 Ⅰ → #Ⅰdim → Ⅱm
 Ⅴ → #Ⅴdim → VIm
・下行パターン
 Ⅲm → ♭Ⅲdim → Ⅱm


パッシングm7♭5
・上行パターン
 IV → #IVm7 ♭5 → Ⅴ


・経過音を使った進行
(3rdラ→3rdソ#→Rootソ)
 F→E→G7 (IV→Ⅲ→Ⅴ7)


・バラード定番(旅立ちの日に)
 Ⅰ→Ⅰ→Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→VI
1拍ずつ進行4つで1小節
2つ目のⅠは弾き直さない
Ⅰ→Ⅴ→VIのドミナント+半終止に着地進行
ベースにⅦを指定することでラインが半音→全音進行になって力強く美しい


丸の内サディスティックのサビの進行
和声的短音階の
6-5-1m-3
A♭-G-Cm-E♭


Ⅴのみならず、♭Ⅱ,Ⅶをベースで分数コードにしたコードを使うことでバリエーションができ、ドミナントを連続で使用できるのでテンションをたくさん盛れる


・和声学(限定進行音の進み方)
Ⅴ7の3rd → ⅠのRoot
Ⅴ7の7th → Ⅰの3rd
Ⅴ9の9th → Ⅰの5th
に必ず着地するようにする。


・セクション頭でメロ「ファミレド」トニック付けたい時
Csus2(omit3,9th)にするか、コード4つつけるかのほぼ二択


・ナポリの六度
♭Ⅱ/IVのこと(第一転回系=六度というのと、ナポリ楽派が好んでよく使ったことから)
key-CmでいうD♭/F
クラシックではドミナントに進むのが原則
D♭/F→G→C/G
的な、よく聴く感じ。


・Ⅰの第二転回系→Ⅴ
(C/G→G)→C/G
↑2つでドミナントという認識

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