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日商簿記2級 連結会計講座(開始仕訳をしない連結精算表の解き方)

日商簿記2級の試験で、よく出題される連結会計における「連結精算表」は、とても難しい問題です。その中でも、特に難解な「利益剰余金」、「非支配株主持分」、「非支配株主に帰属する当期純利益」の解き方について、裏技をお教えします。

私は理系の技術者で、実務では会計などを経験したことはありませんでしたが、4か月の勉強で無事に日商簿記2級に合格することができました。
その勉強の中で、連結会計のところが一番難しく、問題集の回答を見ても最後まで理解できない点が残ったのが「連結精算表」における「利益剰余金」、「非支配株主持分」、「非支配株主に帰属する当期純利益」の算定の部分です。

「利益剰余金」、「非支配株主持分」、「非支配株主に帰属する当期純利益」について、教科書に載っているような「開始仕訳」から解いていく方法とは違う裏技的な方法を、連結精算表で苦戦している人の助けになればと思い、お伝えいたします。

ちなみに、私の受験本番でも「連結精算表」が第2問で出題されましたが、この方法を使って短時間(18分間)で解き切り、満点(20点)を取ることができました。

その裏技的な方法とは、「利益剰余金」の算定は行わずに、「非支配株主持分」を先に算定して、貸借対照表の「資産合計(=負債・純資産の合計)」から差し引くことで、「利益剰余金」を導き出すという方法です。

それでは、具体的な解き方を次からお示ししていきます。

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