2月の展覧会観賞プチ感想

空の青さにつられて、おけいはん。
KYOTO STEAM 2020を京都市京セラ美術館の東山キューブで観る。


 京都の研究機関や技ある会社と作家が組んで作られた作品ををゆっくりと。複数のメディアを組み合わせたインスタレーションが多く、異なるメディアをつなぐテーマをどのように変奏するか、作家の手業と思考が興味深い。この展覧会は、残念ながら3回目の今年で終了するプログラムとなる。


 リニューアルされて建てられた新館(東山キューブ)の、展示空間として見えないが優れた設備が存分に生かされていた。とにかく作品が見やすいのである。作品は、そこにあるべくして展示されなければならない。そして光が作品と乖離してはいけない。この難題をたやすく解決しているのは、稀である。バックグラウンドタスクは重い分、清々しい展示構成。


 昨日、島津製作所と塩野義製薬とで新会社をつくり、ウィルスのモニタリングシステムを開発するニュースが入った。そこで観に行かなきゃあとなったのである。
何故に、そこで繋がるか?
美術以外でも、ただのミーハーなので、新素材や開発物語に弱いのだ。

 2月13日までとは、短い展覧会期間。偶然母校の卒業展も開催されていたので、ぜひ、学生さんたちにも、KYOTO STEAM 2020の作品を見てもらいたいなと思った。

2月9日筆

©松井智惠

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