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気儘な箱入りエッセイ

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まだまだ紙媒体が盛んだった頃に短いエッセイを書いたものを読むと、あれまあ恥ずかしいことです。少し直したり変えたりして掲載しています。これからのものは、また別マガジンを発行予定です…
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2021年3月の記事一覧

風の響き4

 赤い箱はここに    いつもより早く、朝の八時を過ぎて、わたしは自転車を走らせていた。七…

Chie_Matsui
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風の響き3

交換の瞬間  春は眠い。まぶたが下降し、からだが揺れる。  やがて、私は自明が薄らぎ、何…

Chie_Matsui
3年前
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