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言葉の価値、人生の無価値

熱量が思考を止める
運命はぼくたちの四肢を奪い続け
機械になってしまうまで
すべてを酷使することを求める

しかし、その逆もある
ぼくたちの四肢は運命を拒絶し
選ばれたものたちが
踊っているのを指を咥えて見る

無価値が歴史の中に集積していくのを
感知したぼくたちは
喜びと疎遠になり
幸福を忌み嫌うようになった

涙が止まらないものは言う
行き場のない怒りや
喪失、深い絶望に満ちていると
あるいは
見えない涙が止まらないものは言う
錯乱していると

感受性のすそ野で言葉たちは寄り添い
行き場のない感情を吊り支える
与えられた世界を切り分け、皿に盛る

言葉たちがいろどりをもたらすとき
遠くで芯が砕けちる音がした
そしてぼくたちは
悲しみと錯乱を望むようになった

だが、そこになんの意味があるのだろう
言葉たちは、ぼくたちの感受性の神秘を
守り抜こうとしているだけだというのに

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