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ポリノーマル

白昼の下、ことばが開裂する。
身体性から逃れられないものたちの落伍。
されど日常の奥底にねむる
体系内外からの伝聞によってのみ、
すべての普遍性は成り立つ。
実のところ我々は
絶えざる拒絶によって
自らの存在を確信している。
こわれたすべての可能性に
深淵などない。

順序をまもり
圧倒を嗜む子どもは、
王になる気概を持つことによって
暗号の伸縮性を得る。
スポンジのように吸い込み、吐き出す。
あらゆる意味が生まれない素振りで、
完成をここに示してくれないか。

焦げ付く血潮との邂逅。
贖え。沈黙せよ。
ここには他者は存在しない。
大地に定着した動植物の変奏、
その認識に対する信頼を放棄することで
はじまる「多」の狂気。

たくさんの正常。
たくさんの礎。
たくさんある我々のまなざし。
絡まる。だがそのどれもが異物。
不和。異常とは何か。
いずれにせよ、どんな手段を使っても
ここから振り落とされてはならない。

なにより分裂することだ。
自我をテンポよく引きちぎってゆく。
白波は無数に増殖する。
すべては見るべきものでなく
見せつけるべきものだった。
自らのために執り行われる
素晴らしい破壊。

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