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王家に捧ぐ歌

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宝塚にずぶずぶとはまっていった私。ハマったら早い。でも、本当にいいのか?ここで止める事も出来るんだぞ?という自分もいた。

月組公演が終わったら、宙組公演が始まっている。劇団四季を観ていた時、「AIDA」という演目に物凄くハマった。宙組がしている「王家に捧ぐ歌」もオペラAIDAを題材にしている作品。観た方がいいか?いや、私の中の「AIDA」像が崩れるんじゃないだろうか?とか変な心配があった。

でも、「1789」の話を聞いた職場の方以外の方から「この間宝塚観に行ったよ。良かったよ。」という話を聞いて、「行く」となった。一言聞いただけで行くと決めた私。ちょろい。いや、もう行きたい気持ち9割くらいあったから、むしろ背中押してくれてありがとう。

ハマってからの宝塚観劇2組目の宙組。組が違えば雰囲気も違う。宙組は長身が多いという話を聞いていて、おぉ!!ともなったし、コーラスの宙組というらしく、確かにコーラスが素晴らしかった。

お話はというと、オペラは見たことはないけれど、きっと忠実にミュージカル化していると思う。他国を侵略しようと思わなければ、出逢う事がなかったであろうラダメスとアイーダ。結ばれるはずではなかった二人の儚い愛の物語。同じ国に生まれて、普通に出逢って、普通に恋をして…。そんな普通があれば良かったのに。そんな二人の姿を目の当たりにしてしまうアムネリス。彼女も本当に可哀相な王女様。ただ普通に父親が決めた相手である男ラダメスと結ばれることが出来たらどんなに幸せだったか。

でも、そんな普通の物語でないからこの話の面白さが出来上がる。刑罰を受けるラダメスとアムネリスが、暗闇の中生き埋めにされるシーンは、辛さの中にも美しさがある。物語の冒頭で見た世界で終わる所に美しさがある。父であるファラオが死に、女王となったアムネリスの全てを失った哀しみの上に立つ気品。あらゆる形の美しさ全てが詰め込まれた作品だろう。

そして、やはり宝塚。涙のあとに、今までの涙をふっ飛ばすカッコ良さと煌びやかさで心をスカッとさせてくれる。今回宙組を観て「あ、この人カッコいい」となった方、真風涼帆さん。アイーダの兄のウバルドを演じていた方だ。「この人男の人なんじゃないか?」と思う程カッコいい。黒塗りに金髪。カッコいい。帰り、キャトルレーヴで真風さんの良いと思う商品を買って帰った。

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