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11_「主は夢の中で父に、家族を連れて荒れ野へ出て行くように命じられ…父は主の言葉に従順であったので…家や受け継ぎの地、金や銀、貴重品を後に残して、家族と食糧と天幕のほかは何も持たずに荒れ野へ出て行った。」(1ニーファイ2:2〜4)

とここまで読むと「あぁ、そうか、主の指示で荒野に逃げたんだね。」とスッと読み過ごしてしまいそうですが・・・確かに、リーハイは,預言者として民の悪事をはっきり指摘したので民から命をねらわれていました。そして、主から警告を受け、家族を連れて逃げるように指示されました。でも、考えてみてください。ある日、あなたのお父さんが、「夢で神様からここに住んでいたのでは命が危ないので、大急ぎで何も持たず引っ越しをしなさいと言われた!」と話すのを聞いたとします。あなたはどのように感じられるでしょうか?

ここでは、ニーファイは、家族の反応がどのようなものであったかについては何も書いていません。しかし、教会が制作した動画の中では、家族の反応がどのようなものであったかが描かれています。(ぜひ、視聴してみてください。)
https://www.youtube.com/watch?v=zzAAv-BWplA

 動画の冒頭で「言った通りだ、父さんは気が狂っている・・・。」とレーマンに語らせています。たぶん、家族の全員が「えっ、お父さん、冗談じゃないですよね。どうして?」と最初は思ったのではないかと思います。私だったら必ずそう思ったと思います。そして、動画では次のシーンでそれぞれの反応が描写されています。冒頭のレーマンとレムエルのシーンに続いて、ニーファイが跪いて祈るシーン、不安そうな顔で、でも、夫を何とか信じようとするサライア。リーハイ自身も正しいことは何かわかってるのだが、それでも・・・という表情に描かれています。

『モルモン書』の中では、このように主に従うかそうでないかというシーンは度々出てきます。わたしたちは、毎日さまざまな選択をしていますが、主に従うという選択をするのは時として難しいものです。しかし、その難しい選択をすることによってわたしたちは幸せな生活を手にすることができるのです。

ネルソン大管長は、わたしたちの選択がいつも正しいものになるためにいつも覚えておきたいことを次のように述べておられます。

「…現世は,永遠にわたる最も重要な事柄を選択することについて学ぶ,特別なクラスです。あまりに多くの人が,この人生がすべてであるかのように生活しています。しかし,今日の皆さんの選択が,3つのことを決定します。永遠にわたりどこで生活するか,どのような肉体で復活するか,そしてどのような人と永遠に生活するか,です。…選択するときには,長い目で,永遠の観点から見るようお招きします。イエス・キリストを第一にします。皆さんの永遠の命は,主と主の贖罪に対する信仰にかかっているからです。」

(『リアホナ』2023年11月号, p.)

*いつも、難しい選択に直面した時、リーハイ家族の模範とネルソン大管長の言葉を思い出して、永遠の観点を持って、イエス様に心を向けて選択をしたいものです。

 

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