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モルモン書:ニーファイ第一書

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『モルモン書ーイエス・キリストについてのもう一つの証』の第一ニーファイ書の説明と個人の証。
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#イザヤ

【ミニ情報:真鍮の版に登場する預言者】

【ミニ情報:真鍮の版に登場する預言者】

ニーファイは、第19章で「ニーファイの小版」が作られた目的と経緯について簡単に説明しています。そして、「神聖であると思うことでなければ、何事も版に書き記さない」(19:6)と述べています。しかし、ニーファイは、スペースの限られた小版の記録として、真鍮の版にある預言者の言葉、特に、ゼノクやゼノス、イザヤなどの言葉をたびたび引用しています。このことから、ニーファイが、それらの預言者の言葉をどれほど大切

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33_「見よ、わたしはあなたを精錬し、苦難の炉の中であなたを選んだからである。」(1ニーファイ20:10)

33_「見よ、わたしはあなたを精錬し、苦難の炉の中であなたを選んだからである。」(1ニーファイ20:10)

ニーファイは、真鍮の版から預言者の言葉を引用する一つの理由として、「主なる贖い主を覚える」(1ニーファイ19:18)ためであると述べています。そして、この聖句(20:10)を引用して、主をいつも覚えて頼るならば、苦難や試練に遭遇しても、主によって祝福を受け強められると述べています。

D・トッド・クリストファーソン長老は次のように語っておられます。

ダリン・H・オークス長老も、苦難が同様にわた

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34_「バビロンから出よ。カルデヤから逃れよ。あなたがたは歌声をもって宣べ、これを伝え、地の果てに至るまで告げ知らせよ。すなわち、『主はその僕ヤコブを贖われた』と言え。」(1ニーファイ20:20)

34_「バビロンから出よ。カルデヤから逃れよ。あなたがたは歌声をもって宣べ、これを伝え、地の果てに至るまで告げ知らせよ。すなわち、『主はその僕ヤコブを贖われた』と言え。」(1ニーファイ20:20)

イザヤは、主の聖約から離れてしまったイスラエルの民に主のもとに戻ってきて、主の用意された祝福にあずかるように勧めています。当時のイスラエルの民はイザヤが書いていますように「強情で、…首が鉄の筋であり、…額が真鍮である」(20:4)ような、主に対してかたくなで不従順な状態でした。その点、ニーファイの家族の一部の人々とはよく似ていました。もしかしたら、わたしたちにも共通するところがあるかもしれません。

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35_「おお、天よ、歌え。おお、地よ、喜べ。…おお、もろもろの山よ、声を放って歌え。…主は御自分の民を慰め、また苦しむ者に憐れみをかけられるからである。…『女が乳飲み子を忘れ、自分の産んだ子を哀れまないことがあろうか。…おお、イスラエルの家よ、わたしはあなたを忘れない。見よ、わたしはあなたを、わたしの手のひらに彫り刻んだ…』」(1ニーファイ21:13, 15-16)

35_「おお、天よ、歌え。おお、地よ、喜べ。…おお、もろもろの山よ、声を放って歌え。…主は御自分の民を慰め、また苦しむ者に憐れみをかけられるからである。…『女が乳飲み子を忘れ、自分の産んだ子を哀れまないことがあろうか。…おお、イスラエルの家よ、わたしはあなたを忘れない。見よ、わたしはあなたを、わたしの手のひらに彫り刻んだ…』」(1ニーファイ21:13, 15-16)

この聖句は、イエス様がわたしを愛してくださっていることをいつも思い出させてくれます。わたしのためにご自身を犠牲として捧げてくださり、贖いの道を開いてくださいました。また、わたしに正しい道とは何かを教えてくださいますし、復活して、天のお父様のようになることができるようにもしてくださいました。そして、毎日、その「贖いの力」を感じながら生活することができます。また、時々、わたしの方がイエス様を忘れてしま

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