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木星の移動。「守りたいものを守りきる強さ」を求めて


2023年5月17日、木星が牡牛座へ移動します。

木星は約1年ごとに星座を移動していくので、これからの1年のムードを読むのに便利な天体です。

私の星読みでは、木星は「集団」や「集団心理」として読みます。

通常は「幸運」とか「流行」とか「発展するもの」という意味が当てられていると思いますので、違和感がある場合は、「まぁそんな解釈もできるのか」くらいでお読みいただければと思います。


冥王星との関係

2023年5月17日に、牡牛座に移動したところでいきなり冥王星とつながります。

これは3年に1回くらいで起きるので、そんなにビッグなイベントではありません。

ただ、冥王星は「究極の選択を迫る」とか「問題をあぶり出す」などして、私たちに「ちゃんと考えて生きなさい」みたいな試練を与えるイメージの天体です。

木星は、私の場合「集団心理」と読むので、「この日本に住む人々」が何か「考えなければならない」ことに出会う、みたいな感じになります。

要するに、「ちょっと立ち止まって一回考えようか」みたいな時期と言えます。

ちなみに、前回、木星と冥王星がつながったのは2020年4月5日でした。

ちょうどコロナウイルスによる初の緊急事態宣言が出され、安倍首相(当時)が国民に向けての会見を行った時期でした。

実は、このときのつながりは、木星と冥王星が地球から見てピッタリ重なったときで、文字通り「立ち止まる」ことになった時期でした。


今回は、その頃から約3年経ちます。

コロナには打ち勝った感じがしてきましたが、世界情勢は不安定です。

私が個人的に気になっているのは、広島で開かれるG7サミット。

岸田総理が広島選出の方であるから、というだけでなく、この「戦争中」に「あの広島」で行われるということにどれだけの意味を見出せるか。

私の遠い親戚も広島に縁があり、私の大好きなアーティストも広島出身。小学校の修学旅行先も広島で、私は児童の代表としてみんなで折った千羽鶴を納めてきました。

もちろん原爆ドームも。

被災の体験はないので想像するしかありません。戦争が何たるかを語る資格はありません。
平和ボケしてる、という人もいるかもしれません。

でも
戦争を知らない、ということは幸せだと思います。
平和な世の中のことしか知らない、そんな時代に生まれてきた、武器を見なくていい、持たなくていい、死の恐怖に怯えなくていい。逃げも隠れもせず、「自分らしく生きよう」と言える国に生まれた、それのなんと幸せなことか。

平和ボケしている人にしか、言えない言葉もある気がします。

「戦争なんてそんなことしてた時代があったんだ。よくやるね、そんなこと」みたいに鼻で笑えるくらいの、「平和が当たり前の世界」になればいいのにな。

というような、たとえばこんな感じのことを考える機会が近々あるのかもしれません。


天王星との関係

ちょっと先になりますが、2024年4月21日頃は天王星と木星がつながります。

こちらはピッタリ重なるタイプで、個人的には天王星との関係の方が重要かも?と思ったりしています。

天王星は「根本的に変えること」、「問題の解決」などの意味があるので、「私たち」集団が何かの問題を解決すること、改善すること、根本的な変化を求められる時期になります。

天体がピッタリ重なるタイプなので、それを「やらなくちゃいけない」「変化せざるを得ない」という感じだと思います。


前回のつながりは2021年1月18日。

実はこちらも緊急事態宣言が発せられた時期とかぶります。

そして、2月頃にワクチンの接種が順次始まりました。実際に対象者全員が摂取できるようになった時期は夏頃だった気がしますが。

変異株も出現する中、ワクチンを開発できたのは本当に良かったなと思います。

私は医学の知識がほぼないので、どんな風に作るのかは説明できませんが、ワクチンがある、というだけでもちょっと気が軽くなった感じがしませんでしたか?

感染しなくなるわけではないけど、重症化は抑えられる。やっぱり苦しいのは嫌ですからね。ただ副反応も話題になっていたので、ちょっと躊躇した方もいらっしゃったかもしれません。

それでも、今の私たちがあるのは、こうした研究や技術のおかげです。研究や技術開発は「今ある問題」を解決するためのものであることが多いと思います。

それは「今よりもっと良い未来」をもたらしてくれるものとも言えます。

前回のつながりは、私たちの不安な気持ちや恐怖心を少し和らげてくれた、そんな「変化」の時期でした。


来年に起きるつながりは、前回よりもインパクトが大きいかもしれません。「AI」の普及が当たり前になり、もうそれなしでは生活できない、なんてことになっているかもしれませんね。


木星が牡牛座にあるとは

最後に、木星が牡牛座にあるということについて考えてみようと思います。

木星は、これから1年のムードを読むのに適していて、その意味は「集団」や「集団心理」表している、とご説明しました。

なので、これから1年の「集団心理」、つまり「私たち(日本に住む人)の全体的な気持ちや雰囲気」を読むことができます。

それが牡牛座にあると、あまり変化を好みません。ちょっと保守的なところがあり、守りに入ってしまう感じはあるのですが、それは大切にしたいものが明確にあるからだと私は思います。

いつも変わらないことや、現状を維持することは今の時代では、ちょっと頑固で古い考えだと言われてしまいがちですが、決してそうとも言い切れないものだと思います。

牡牛座は、面白みはないかもしれないけど、ありふれた日常に幸せを見つけられる星座です。

諸行無常で、何事も変わらぬものはないとされる中で、あえて「変わらないこと」を選ぶのも「ブレない自分」を作るにはとても大切なことです。

平凡でありきたりで、ありふれたものだからこそ「ありがたい」みたいな、そういうものを守っている星座だと私は思っています。


今の時期に当てはめてみると、マスクなしで人に会えるようになったとか、仕事がある幸せとか、逆に普段の生活をかえりみて仕事以外に人生の目的を見つけられたとか、「日常生活の中にある大事なもの」を見つけて守っていく。

そういうことを求めたくなるのではないかな、と思います。



コロナ禍で180°変わった暮らし。

それが落ち着いてきた今、私たちは「360°」変われているでしょうか?「ひとまわり」成長できたでしょうか?


あの頃よりもっと、大事なものを大事にすること。守るべきものを守ること。自分の大切な人を大切にすること。自分自身を大切にすること。


冥王星や天王星とのつながりは、それを試すものなのかもしれません。

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