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金銭のトラブル


夫は30歳になって、家業を継ぐために
仕事を辞めて実家に帰りました。

家業は義母の親の代から始まり、
義父は婿に入って受け継いでいました。
経理は、義母が若い頃から担当。

結婚前までは、夫は働くだけ働いて、
お金が必要な時にもらうだけだった。
実家に住んでいたし、特に問題もなかった。

結婚してから、給料をもらうようになりました。
毎月の給料以外に年に2回、
夫の個人的な売り上げを義母が貯蓄をすると
言っていたの任せていました。
毎月の給料は、預貯金はできる額ではなく、
義母を信頼して託していました。

夫が家業を継ぐ前に貯めたお金も
家業の借金の返済に500万円以上は、
親にあげたと言っていた。
夫は自分が継ぐ仕事だし、困ったときに家族が
使うのは仕方ないと言っていました。


結婚して5年後に家を建てることになりました。
義父母の性格を考えれば、私は消極的でした。
半ば無理やり土地を購入し、話はどんどん
進んでいった。
義父母の強行突破でした。

家の完成も間近になってから、
必要なものを買うために、義母に貯金を
おろして欲しいと頼むと、
「そんなお金はとっくに使って残ってない」
と言われました。
その時点では500万円以上はあるはずでした。

何の断りもなく、預貯金まで遣うこと。
今までの義父母への怒りも相まって、私は
泣いて怒りました。
義母は「仕事で遣ったんだから仕方ないんだ」
と逆ギレをし、謝ることもなかった。

数日後、夫がお金の入った封筒を持ってきました。
「お前、ババア(自分の母親)に金をよこせと、
せびったらしいな。ババアから、金を欲しがって
いるから渡せと言われた。」
夫にはロクな言い方はしていないのでしょう。
夫も義母を信じているような言い回しに、
傷つきました。

仕事で使うなら仕方ないと諦めても
せめて断ってから遣ってほしかった。
目に余る、義母の買い物依存症。
義姉にもお金は流れているのは
知っていた。
その感情と折り合いをつけるのは、
とても難しかった。

夫は若い頃から、義父母とのやりとりにウンザリ
していました。
何を言っても、うちの親は話しを聞かない。
自分達が絶対的に正しいと疑わない。
特にお金と事業継承の件は、会話にもならない。
普段は仲の悪い夫婦がタッグを組んで、
ヒステリーを起こし、キレまくる。
言い分を伝えることもできない。
その後、数日嫌がらせが続く。

触れれば、子供達の前でも怒鳴り騒ぐ。
できるだけ義父母に関わりたくない。
穏やかな生活がしたい。
ただそれだけで我慢を重ねた。

我慢をすれば、義父母はそれを当たり
前だと思い、もっと強気でのさばる。
でも、本当に避けようのない嵐のような
人達だった。
私なりに色々な手を尽くした。
その時の自分の力、能力ではどうにも対処も
解決にも至らならなかった。
夫も心の傷を追うことより、事勿れ主義で
諦めた方が楽だったのだろう。

お金を吸い取られ、理不尽な支配に遭い続けていた。









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