下半身のセッティング ~脚は○○から生えている~

前回までのあらすじ~

ベンチプレスをする際に必ず言われる『胸を張りましょう』というキーワードを、上半身の骨格動作を中心に解説し、お読みいただいた方は文章と動画で動作をドリルしていただいたかと思います。正しいシャドウベンチは動作の正確性・再現性を高め、ベンチプレスのクオリティを高めるために欠かせません。

ベンチプレスにおける主働筋は、上半身の筋肉群で構成されています。
5か所の意識すべきポイントと動作をシャドウベンチで学習し、実際のベンチプレス中にバーと自身のつながりが出来たところで、さらにその上半身のポイントを強化するために絶対不可欠なのが、下半身のポイントをマスターすることです。

上半身と下半身の骨格は、対になっていると考えます。
つまり、自分の身体をコネクトし、ペアリングすることで更なる滑らかさ・しなやかさ・そして絶対的な強さを手に入れることが出来ます。

今回のお届けするnoteでは、どのように上半身と下半身を関連づけるのかをご説明します。


[下半身のセッティング ~脚は○○から生えている!~]


ベンチプレスは下半身なくして語れません!

皆さんにとってベンチプレス中の下半身の役割とは一体なんなのでしょうか。

安定感・基底支持面・出力などなど

ある程度ベンチプレスをしっかりされている方であれば、『レッグドライブ』という言葉を目にしたり耳にしたりといったことがあるかもしれません。

レッグドライブ=脚で蹴る

この考え方は間違っていません。ベンチプレスを始めたばかりの頃を思い出してみてください。
めちゃくちゃ辛くなったとき、無意識に脚に力が入り、お尻が浮いたり脚・腰が攣ってしまったりしたこと、ありませんか?

が、何を蹴るのかという点においてははっきりした答えが思い浮かばないかもしれません。
どこを蹴るのか?なぜ蹴るのか?なんで脚が攣ってしまったり腰が攣ってしまったりするのか…

このことを理解し、レッグドライブということを説明できるようになれば、必ずベンチプレスは伸びます。そして、試合に出ておられる方は、試技の安定感が増し、安心して重量に挑むことが出来るようになることでしょう。

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