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健康従事者市場に、知識と繋がりを。 |パーソナルトレーナー 山本健夫さん

ビジネスパーソン向けトータルコンディショニング施設、b{stoicでお客さまのトレーニングを担当する傍ら、後進育成やBODY PLANの企画運営などマネジメントやビジネス職も担当している山本健夫さんのインタビュー。

「仲間・戦略・共闘」の原体験

自分の原体験は大学時代にあると思ってます。
メンバーが100人くらいいる、結構大きなラクロス部に入ったんですが、監督もいないし大人が不在みたいな環境。試合の戦略はもちろん、組織も自分たちで考えて、組み立てて、運営しなきゃいけない。仲間との連携や、チームを牽引すること。組織運営のために何が必要で、何をすべきなのか考える。これを積み重ねていくことで、周囲も僕を認めてくれたし、自分の考えを発信する勇気を持つことができた。すごい充実感でした。
その時のチームにきてくれていたトレーナーさんと色々話して、運動指導者という道もいいな、と漠然と思ってました。自分にはスタープレイヤーとしての素養はなかったけど、チームで協力すること、戦略を考えることは得意だと感じていたし、アスリートとワンチームで勝利を目指す仕事ってすごいいいな、って思ったんですよ。
...まぁ結局、卒業後にその道は選ばなかったんですけど(笑)

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パーソナルトレーニングスタジオb{stoicの仲間とのワンショット

脱サラしてトレーナーの道へ。

トレーナーに漠然と憧れはしたんですが、周囲が安定志向だったのもあり、自分も普通の営業職に就職しました。新卒で入社した会社の営業の仕事はすごく安定していたし、ストレスもなかった。
よくある新卒の飛び込み営業の辛さとか、そういうのも一切なく、すごく淡々と社会人デビューしちゃって、月曜から金曜まで淡々と仕事をして、土日が来たらプライベートを楽しんで...。順調に滑り出したはずなのに、繰り返しているうち「あれ?一生このままコレやるのかなー」なんて早くも飽きてしまったんです。
ちょうど同じくらいのタイミングで、会社の先輩が「パーソナル」トレーナーになるから退職する、という話を聞いたんです。ラクロスのときはスポーツのトレーナーだったので、「パーソナルトレーナーって仕事もあるの!?」って感じで速攻で話を聞きに行き、気づいたら脱サラしてトレーナーへの道を歩み出していました。
トレーナーとして入った2社目は研修が充実していて、学ぶことも多く毎日勉強漬けでした。週末に遊びに行く、なんてこともできなくなりましたが、トップトレーナーと一緒に勉強させてもらえ、実力が確実に伸びている達成感があった。
詰め込んだ知識がふっと「あぁ、そういうことか」と腹落ちする瞬間が気持ちよかったし、基礎が理解できないと指導もできないというのを痛感した瞬間でもありました。

健康従事者市場に、知識と繋がりを。

医師とは少し役割が違いますが、僕たち運動指導者はいわばお客さまの健康を預かる健康従事者です。

健康従事者市場についての僕の課題感として、まず横の繋がりが弱く情報収集がしづらく閉鎖的、というのがあります。横のつながりがないから情報収集力も弱い。アップデートされない古いメソッドにのっとったトレーニングを教えていたり、お客さまが必要としていることではなく「自分が指導できること」を指導するにとどまってしまっているなど。
それだと成果を上手に引き出せないし、指導者もお客さんも「やった気になっている」だけで、実は何も改善されていないこともあり得ます。すごく本質的ではないというか、あるべきじゃない状態ですよね。
一度のセッションで提供する価値、セッションを継続してもらうための工夫、クライアントを見極め指導するための知識と観察力。そういった正しい基礎を身に付けたトレーナーを、僕は増やしたい。
彼らが広く、例えば僕のようにウェルネスアプリの開発や新しいサービスを生み出す企画職など、運動指導以外の領域でも活躍できるような、繋がりを作りたい。中長期的に人が変化する状態を排出し、同じ思いを持った人を伝播させていきたい。

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