全方位720度と7200キンの関係
「360度のパノラマ」という表現はよく耳にするが、「全方位720度」という言い回しは、あまり馴染みが無いのではないだろうか。私自身、数年前にシナジェティクス研究所の梶川泰司氏による「全方位720°のバイオスフィアの分割と統合」という表現を目にするまでは、そういう言い方があるのを知らなかった。
その表現は、地球を正四面体に投影した地図「テトラマ」*と共に用いられていたものだったが、「テトラマ」は地球を正二十面体に投影したバックミンスター・フラーの「ダイマクション・マップ」の進化版とも言える構造を持っていた。
*トップ画像参照(シナジェティクス研究所サイトより)
子供の頃から地図好きだった私は「衛星からとらえた全地球の球状地理情報を正4面体に正確に投影して2つの同型の正6角形に変換した展開図から作られ、平面に折りたたむことも可能な世界地図」という文言に強い魅力を感じ、早速、入手してみる事にした。
しかし、その時点では「全方位720度」はあくまで感覚的にしか捉えておらず、水平方向に360度というのだから、そこに垂直方向の360度を加えたのだろう、という何とも安直な推測に基づく認識しかしていなかったのである。
そこから数年を経て、梶川さんと直に交流する機会が生まれ、東京で連続9回に渡るシナジェティクス・ワークが開催されるに至った中で、私は「全方位720度」の本当の意味をようやく理解するに至った。きっかけは「平面から720度奪うと閉じた多面体(多頂点体)になる」という梶川さんの言葉だった。
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