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小原大典「時のからだ」研究ノート

からだや意識の使い方をほんの少し変えるだけで、心身の自由度は大きく高まり、全く違ったやり方やものの見方が出来るようになります。日常のあらゆる場面で応用可能な多次元的視点を育て、直…
心身の自由度と生命力を高める身体技法や視点、考え方を紹介しつつ、それらを日常生活や旅先で実践的に活…
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2023年2月の記事一覧

ペンギンスタンド体操

私は30年近く天真体道の稽古を続けているが、中でも「天真柔操」という全身を柔らかくほぐし気の流れをよくする体操と、「天真五相」という生命力を激しく活性化させる極意型は、ほぼ毎日欠かす事なく行って来た。 「道」と付いていると、何か修行のようなものをイメージされるかもしれないが、私の場合、それを行った方が心身がスッキリとして快適に過ごせるから続けているのであって、修行的な感覚は全く無い。例えるなら、顔を洗ったり歯を磨いたりするのに近いと言えよう。 今はそこに、数年前ほぼ同時に

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生命力を高めようとする動機を問う

「生命力」という言葉は、誰もがごく普通に使うような一般的な用語であるのにも関わらず、改まって「それってどういう意味?」と問われると、意外にスッキリとは説明できないものである事に気付かされる。雰囲気的に使っているだけで、厳密に定義しようと思うと途端に難しくなるのだ。 おそらく万人を納得させるような明瞭な定義は存在しないと思うのだが、私は自分なりに考え抜いた結果、自ら開発した「生命力を高める体操」にも当てはまるし、より普遍的な場面でも通じるであろう定義を【「生命力」とは何か?】

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「生命力」とは何か?

話題のインド映画『RRR』を観て真っ先に思い浮かんだ言葉は「生命力」だった。大英帝国統治下のインドで繰り広げられる物語の主人公2人は、超人的とも言えるパワーで次々と困難を切り抜けて行く。その力の源は、傍若無人な英国人(世界中で先住民を虐殺し抑圧した西欧人の象徴)から家族や仲間を守り、真っ当な世界にしようとする「気持ちの強さ」にあったように思える。 ヒンドゥー神話のモチーフを織り交ぜつつ、「心の強さ」を目に見える形にしたという点において、ジョジョのスタンド能力に通じるところも

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雷龍の国ブータン(1)

先代国王が提唱した「国民総幸福量(GNH)」という考えや、国を挙げて文化を保護する方針、さらには禁煙国宣言など、今、世界で注目を集めている国ブータン。ヒマラヤの麓にあるこの小国の魅力は、グローバリズムとは一線を画すこうした独自性を保持しているところにあるのかもしれない。しかし、今回、私達がこの国を訪れる事になった主たる理由は他にあった。チベット仏教圏で絶大な人気を誇る伝説的行者、パドマサンバヴァが虎に跨って飛来したという聖地、その名も「タクツァン(虎のねぐら)」に参拝するのが

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