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もっと人気スポーツになれるでしょ!?:男子バレーボール

男子バレーボールの魅力をもっと知って欲しい!


- 4tトラックの荷台最上部にも届く超人的な高いジャンプ。
- 最高時速120Kmにも及ぶ怪物級のジャンプサーブ。
- 瞬時に状況判断をし、チームをコントロールする頭脳的なセットワーク。
- 1本で攻守を切り替える精度の高いレシーブ。

これほど高い身体能力と技術力を必要とするスポーツって他にありますかね?

仕事で男子バレーボール選手と関わるようになってから2年。バレーボールに関して無知だった自分が、仕事を通じてその沢山の魅力を感じると同時に他の人気スポーツと比べて認知度の低さにもどかしい思いが募るばかりです。

皆さんはラグビーワールドカップ2019開催と同時期にワールドカップバレー2019も開催されていたことを皆さんご存知でしょうか?

全国放映で試合の放送もありましたが、試合翌日のワイドショーや新聞で取り上げられるのはラグビーの方が圧倒的に多かったというのが自分の印象です。

ここからは元バレー素人が男子バレーボールの魅力をお伝えします。

【男子バレー選手の身体能力】

超越した身体能力を魅せることがエンターテイメントの一環であれば、「2メートルの巨人えげつないくらいジャンプする」っていうのは最高のエンターテイメントになりえますよね?日本のトップバレーボール選手は身長200㎝ジャンプ最高到達点は350㎝にもなります日常生活でこの巨人を当てはめると、彼らは自動販売機の上に埃が溜まっているのを日常的に確認でき、ジャンプをしたら地上から4tトラックの最上部に到達します。一般人の一生でこんな規格の人間を何度目にすることができるでしょうか?バレーボール会場では彼らがコートの中で躍動し、洗練された技術を披露しています。

【男子バレー選手の知力】

野球好きな方はキャッチャーの巧みな配球に、サッカーが好きな方はミッドフィルダーの視野の広さ・情報処理能力の高さに感銘を受けることでしょう。バレーボールの攻撃の起点となるセッターは以下の情報などを一瞬で判断してアタッカーに対して最適なトスを上げます。①相手チームのポジション②点差やセットに伴う試合状況③味方アタッカーの特徴④そこまでの試合のトスの組み立てなどを考慮してサインを決め、⑤サーブレシーブのボールの質⑥相手ブロッカーの動き方⑦味方のアタッカーの助走タイミングなどを瞬時に判断して最終的にどんなトスを上げるのかを決めています。セッターはキャッチャーのような采配要素とミッドフィールダーのような情報処理能力を兼ね備えています。

【バスケットボールとの比較】

同じ高身長スポーツの人気スポーツ代表としてバスケットボールが挙げられます。バスケットボールファンの中には時折披露される豪快なスラムダンクに爽快感を覚える方も少なくないでしょう。バレーボールはバスケットボールとは違い、コートではほとんど走らずにスパイク・ブロック・レシーブなどの単発の動きを繋げていくスポーツです。広いコートをいつまでも走り続けられる超人的なスタミナはありませんが、彼らの迫力のあるスパイクは見る者の目を奪います。時速150Km近い豪快なスパイクを連発するトップレベルの男子バレーボール選手。これはバスケットボールのダンクにも全く見劣りしません。彼らが披露するパワープレーは観る人の日常のストレスを発散させてくれるでしょう。

【女子バレーとの比較】

バレーは好きだけど「男子バレーはラリーが続かないから面白くない」という方。正直、自分もそういうイメージを持っていました。ひとつのボールも皆で繋ぎ、1点ずつ点を取っていく光景は確かに美しいですし、素晴らしいチームプレイには感動します。一方で、相手のディフェンスに有無を言わせないほどの強烈な一発で仕留めるジャンプサーブもまた違った魅力を持っていると思いませんか?時速120kmを超えるサーブは圧巻の一言です。時に連携の取れた相手レシーバー陣も歯が立たないことがあります。日本のお家芸と呼ばれた女子バレーは素晴らしいです。しかし、怪物サーブを目にすることができるのは男子バレーのみです。

【世界との比較】

日本の男子バレーの話しをすれば「日本の男子バレーは世界で勝てない!」という意見が聞こえてきそうです。その意見も理解できますし、確かに今は厳しいかもしれません。しかし、今や日本の人気スポーツ上位に上げられるサッカーやラグビーも、当初は世界との大きな壁を感じていたはずです。現在、日本のバレーリーグで活躍する助っ人外人は各国のトッププレーヤー揃いです。昨年のワールドカップバレー準優勝国チームのキャプテンやロンドンオリンピック金メダリストなど。また、近年では何名かの日本人選手が海を渡り日本人選手が海外でも通用することを証明しています。どの競技でもスポーツの世界では国際化が進み、その競技の発展に一役を担ってきました。男子バレーボールもその道を歩み始めています。日本が世界で勝てる日はいつか来る!日本の男子バレーボールは今が成長段階ですし、まだまだ伸びていきます。そのポテンシャルは未知数です。

【最後に】

ラグビーが日本で注目を集めた大きな要因は世界で結果を出したからでしょう。スポーツの世界では結果が全てですし、注目されるには結果が必要というご意見もごもっともです。しかし、男子バレーボールには高いエンターテイメント性と、注目されるだけの魅力があります。自分はこのスポーツがもっと注目されるべきだと強く思っています。自分は他のスポーツも好きですし、各競技選手のことはリスペクトしてます。でもここで声を大きくして言いたかったことは男子バレーボールも面白いよ!ということです。

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